スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(196)真夏の祭典!関西学生アメフトリーグのオールスター「NEW CHALLENGE BOWL」に行ってきた!

2026年7月20日(イラスト・文/T.ANDOH、写真:Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は、7月18日に開催された、関西学生アメフトリーグのオールスター戦。
「くらし計画 presents NEW CHALLENGE BOWL」の様子をお届けします。

過去には「NEW ERA BOWL」というリーグの選抜選手とアメリカNCAAからも選抜選手を招いたエキシビションゲームを開催していたのですが、コロナ以降は開催されずにいました。
ひさびさに開催された今年は、関西学生アメフトリーグの7校から選抜選手が集まり、8人制アメフトというコンパクトな試合形式で開催されました。Team Beast(関学大・神戸大・近畿大)vs Team Fire(関西大・京都大・同志社大・甲南大)の対戦です。

このイベントはまさしく「お祭り」!!
試合会場のMKタクシーフィールドエキスポでは、50ヤードに縮小したフィールドの両サイドにクッションフェンスを作り、その後ろにはフィールドサイドにもスタンドを設置。
さらに食事もできる特設席があったり、立ち見席としてフィールドに接した観覧エリアがあったり。
フィールドに接した立ち見エリアで楽しむお客さんは、さながら夏フェスのアリーナ席の様相です。


フィールドMCには、オリックスやストークスでMCを務めた平野智一さん

そんな夏フェスの雰囲気は試合にも。
試合中にもカラフルな照明が会場を包み込み、MCが叫べば、DJが回す音楽が流れて会場を盛り上げる。
学生スポーツの会場にしては思いきった会場演出です!

バスケットボールの3×3や、サッカーのフットサルのように、競技をコンパクト化し独自ルールを取り入れることでエンターテインメント性を高めたゲーム構成で、“初めての人にも楽しんでもらえるアメフト“のイベントを、このオールスターというタイミングで実施したものです。

それに応えるように、選手もこの日だけはプレーに加えて会場を盛り上げるパフォーマンスをがんばりました!!

「セレブレーションOK」とは、タッチダウンやビッグプレーが決まったときに、チーム全員で歓喜を表現するパフォーマンスのこと。
アメリカのNFL(プロ)では、テレビを意識した個性的なパフォーマンスを行うのですが、普段は禁止されているセレブレーションでも観客の目を引くよう、選手たちは様々なパフォーマンスを披露していました。

試合は、関学も参加する「TEAM BEAST」が、関学4回生WR小段天響選手の投じたパスを近大4回生QB小林洋也選手がキャッチして先制のタッチダウン。
すかさず関大を代表する「TEAM FIRE」も、同志社3回生WR三浦拓朗選手がタッチダウンして同点に
さらに2つ目のタッチダウンも決めてリードしました。
2Qもタッチダウンの応酬となり、TEAM BEASTは関学3回生QB星野太吾選手のタッチダウンランで追い上げるものの、28対26とTEAM FIREがリードのまま前半を終了します。

ハーフタイムもエンタメ満載!
試合中にも再三繰り出している「セレブレーション」の学校別コンテストも開催。

各校が趣向を凝らし、小道具にも凝らしたセレブレーションは学園祭のようで、学生が楽しくやっていることが伝わってきます。
近畿大学のマグロの一本釣りパフォーマンスが楽しかったです。

セレブレーションコンテストは関西大学が優勝。
学生の若さとエネルギーあふれるパフォーマンスに会場は盛り上がりました。

さらにフィールドではアーティストJAY’EDのライブもあり、豪華なエンタメタイムが続きました。

関学の選手たちの表情も見てみましょう。
TEAM BEASTの盛り上げ役を買って出たのが小段天響選手。
高校の同級生である関大4回生DB吉田優太選手と共に、先頭だって鼓舞します。

ほかの選手たちも、普段では見られない、はじける笑顔が飛び出していました。

後半に入ると、神大3回生RB讃岐礼選手のタッチダウンランが決まり逆転。
さらに関学4回生WRリンスコット・トバヤス選手のタッチダウンが決まりリードを広げます!

このあたりからペースがちょっと変わってきました。
近大4回生DL中山功乙選手のQBサックなど、TEAM BEASTがノってきます。

しかし!
TEAM FIREも追い上げます。
同志社大4回生WR羽入蓮選手のタッチダウンパスに、京大4回生WR廣田悠人選手のタッチダウンランで2点差に。
しかし、いずれも2ポイントコンバージョンならず、得点はわずか2点差でTEAM BEASTが守り切りました。

TEAM BEAST 42 × 40 TEAM FIRE

得点がたくさん入るゲームってのも面白いですよね。
オールスター戦ならではの展開とはいえますが、得点の応酬で最後まで会場が盛り上がる一戦となりました。

関学3回生DL田中志門選手
「普段とは違う条件で最初は戸惑いましたけど、練習もしたし、思いきりやろうと頑張ったら、いい感じに活躍できたと思います」
「リーグ戦ではディフェンスにももっと注目してもらえるようがんばります」


近畿大学4回生RB佐藤海選手、神戸大学3回生RB讃岐礼選手と

関学4回生WRリンスコット・トバヤス選手
「お祭りなので、とにかく楽しもうと思っていましたが、前半リードされたことに正直悔しい気持ちが湧き上がって、後半に一つでもタッチダウン取ってやろうと思って緊張感も持ちながらプレーしました」
「ハイレベルな選手たちが集まっているなかで、楽しい雰囲気のなかでも真剣に自分の力を試すことができたのは、良い経験となりました」


近畿大学4回生QB小林洋也選手と

関学4回生WR小段天響選手
「いろんな学校の選手たちと仲良くなれてよかったです」
「友達と戦えるという気持ちは、敵同士になっても良いモチベーションで切磋琢磨できることだと思うので、よりゲームへの向き合い方が変わるのではないかと思っています」

学校の枠を越えた交流があり、初めて言葉をかわす仲間とも絆ができた試合。
選手にとっては普段の緊迫した試合から一転、お祭りの雰囲気を楽しみつつ、さらに選手たちの新たな発見も得られ、リーグ戦に臨む収穫もたくさんあった様子でした。

コロナ以降開催されていなかった学生アメフトリーグのオールスター戦。
さらに「マイナースポーツが“ど”マイナースポーツになってしまう」と危惧した主催者が考えた、アメフト盛り上げ策となった祭典です。
「日本には、こうしたコンパクトな環境が合っていると思う」
とも関係者は言います。

Bリーグやバレーボールなどのアリーナスポーツが、エンタメ要素を取り入れて成功している。
そんな背景も参考に今回満を持して開催された「NEW CHALLENGE BOWL」。
8人制という新たな切り口と、エンタメという学生スポーツの枠を超えた要素も織り込んだ高いエンターテインメント性は、アメフトの新たな可能性を提案した、まさしく”新たな挑戦=NEW CHALLENGE BOWL”の一戦だったと思います。

僕もこの試合を通じて他校の選手にも目を向けることができ、より秋のリーグ戦が楽しみになったイベントとなりました。
こうして学生アメフトへの関心が広がり、一人でも多くの人に注目してもらえるリーグになることを願っています。

ぜひ学生の“本気”を少しでも多くの方に注目してほしいので、今日も言いますよ…

 

 

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(オリックス・バファローズ→北海道日本ハムファイターズ⇨阪神タイガース)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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