スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(187)赤い軍団が戻ってきた!関学ファイターズ、3年ぶりの日大戦

2026年4月24日(イラスト・文/T.ANDOH、写真:Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は、5月3日万博公園内のMKタクシーフィールドエキスポにて開催された関学ファイターズ、春の交流戦の模様をお伝えします。

対戦相手は、3年ぶりの交流戦となる日本大学フェニックス!
日大は、ニュースにも多く取り上げられた不祥事があり、当時のアメフト部は廃部となりましたが、一昨年には「日本大学アメリカンフットボール有志の会」という新組織が発足。
あらためて関東連盟に加盟をして今季は関東1部リーグBIG8で戦います。

僕的にも、関学アメフト取材を本格的に始めたのが、3年前のこの日大戦でした。
その時も5年ぶりの対戦が復活したとして大きな話題を呼びましたが、今回も日大の復活と関学の対戦ということで、青と赤の対戦を楽しみにしていました。

試合は序盤からインターセプトの応酬となりました。
日大の攻撃からスタートし、1stシリーズで攻守が交代すると、関学QB(クォーターバック)3回生の星野太吾選手から4回生TE(タイトエンド)大倉篤勲選手に投じたパスを、日大4回生LB(ラインバッカー)の山内凛太郎選手がインターセプト!
会場が大きく沸きました。

ところが!直後の日大の攻撃で、4回生QB小林伸光選手が投じたパスを、関学4回生DB(ディフェンスバック)藤田昂太郎選手がキャッチしてインターセプト!
素早い立ち回りで一気にタッチダウンもねらったロングパスでしたが、ジャンプ一番でボールをキャッチしました。
会心のプレーでしたが、写真は惜しくも審判とかぶってしまっていて、カメラマン「あ」さんが悔やんでいる1枚です…。

関学の攻撃に切り替わり、星野選手と3回生RB平野日々輝選手のランを中心にファーストダウンを獲得していきますが、1Qでは得点には至りませんでした。
「日大DLのプレッシャーはけっこう厚かったですね。タックルも低く速くて、気迫もすごく感じました」
1Q終盤には、星野選手も、日大4回生DL會田空都選手の強力なタックルに襲われるなど、日大ディフェンスは激しいプレッシャーをかけてきました。
クォーターまたぎで日大の守備に阻まれた関学は、フィールドゴールを試みますが、35ヤードのフィールドゴールは右に外れて失敗に終わります。

攻守が入れ替わり日大の攻撃では、3回生QB川端迅選手がミドルパスとランでファーストダウンを獲得すると、4thダウンギャンブルでパントと見せかけてパスをしてさらにダウンを更新するなど思い切りのいいプレーで攻撃を進めます。
しかし、日大も決定機を逃しフィールドゴールを試みるものの、左に外れて失敗となりました。
さらに攻守が転換し、再び日大の攻撃となると、川端選手はパスでつないでゲインを試みますが、4thダウンギャンブルで投じたパスを関学DB、2回生の増田有亮選手がインターセプトして攻撃権を奪います。

そして関学の攻撃では星野選手が投じたロングパスを、4回生WR(ワイドレシーバー)リンスコット・トバヤス選手が見事キャッチしてゴール前にゲインします!
タッチダウンを目指して平野選手がランでエンドゾーンを目指しますが、日大のパワーディフェンスで押し出され、ここは4回生K(キッカー)松井勇樹選手のフィールドゴールが決まり、前半終了直前にやっと均衡を破る得点が入りました。

後半に入ると関学の攻撃から。ここは平野選手のランで敵陣へ大きくゲイン!

そして、続くプレーで星野選手のパスを4回生WR小段天響選手がキャッチしてタッチダウン!!
待望のタッチダウンは、40ヤードを超えるロングパスが成功しての獲得でした。
パスオフェンスに苦しんだ星野選手でしたが、先のトバヤス選手のパスに続き、調子を上げていきます。

続く日大の攻撃は、3Qに入って戻ってきた4回生QBの小林伸光選手のパスで続々とゲインをしていきます。
4回生の小林選手と3回生の川端選手、タイプの違う2枚のQBとスピード力のあるRB陣が積極的に攻撃を繰り広げていく印象の日大です。

しかし!日大の攻撃は関学DB増田選手の2つ目のインターセプトで得点には至らず。


その後も日大は川端選手が攻撃を繰り広げますが、川端選手の投じたパスは関学3回生DBの東耕嘉彦選手のインターセプトとなります!!
この日はインターセプトによる攻撃権の奪還がたくさんありました。
日大の積極攻撃と、それを背後から守る関学DB陣が際立った一戦となります。

関学攻撃のまま3Qが終わると、4Q最初のプレーは4thダウンとしてフィールドゴールが決まり、追加点が入ります。
そして次の日大の攻撃では、4回生DB永井慎太郎選手のタックルがファンブルを誘発し、こぼれたボールを藤田昂太郎選手がリカバーしターンオーバー!!
関学がペースを奪い、一気に敵陣へ突入していきます。

4Qからは2回生QBの長澤崇夫選手が入ると、エンドゾーンへロングパスを投じ、小段天響選手がタッチダウン!!
今年は小段選手、トバヤス選手への縦のパスが楽しみな中で、今日は2つのタッチダウンパスを小段選手が決めました。

試合はその後、日大QB小林選手の奮闘で攻撃権を維持し、最後はレッドゾーンへ自ら突破していきますが、タッチダウンパスを関学DB増田選手に阻まれるなど決定打を逃してフィールドゴールを選択。
これをしっかりと決めて、日大が一矢報います。
その後は日大が三たびの4thダウンギャンブルをするなど攻撃を繰り広げるものの得点はなく、終了間際に再度関学がフィールドゴールの機会を得ますが、これを失敗して試合は終了しました。

関学ファイターズ 20 × 3 日本大学フェニックス

新しいチームになって臨んできた日大でしたが、関学に勝って自信をつけたいという思いがプレーにもあらわれている試合でした。
9年前、甲子園ボウルで頂点を決めた時の対戦相手も関学でした。
長年のライバルであり、目標でもある関学戦は、日大の選手にとって特別なものだということも、あらためて感じました。
個々の能力もとても高い印象もあったので、これからさらに強くなるのではないかとも思います。
これからの健闘と、再びの対戦にも期待したいですね。

4回生DB、藤田昂太郎選手
「(日大は)この試合に賭けてくることは分かっていたので、こちらも負けられないように、ファンダメンタル(基礎)にこだわって練習してきました」
「日大は予想していた以上にスピードがあったので、こっちも先手を打って早く動こうと意識してプレーしました」

4回生K、松井勇樹選手
「キックの精度を高めるため、自分の技能を高めるとともに、スナッパー、ホルダーとの連携をしっかりと取って、自分がキックする良いタイミングを作れるように、もっとチームでコミュニケーションを深めていきたいと思っています」

4回生QB、星野太吾選手
「もっと早く僕がテンポを作れれば良かったと思っていて、練習で起きていた課題がそのまま試合にも反映していたところもあって、勝つことはできたけど、個人的には悔しい試合でした」
「QBとしては、オフェンスの連携をもっと強くして、課題をクリアしていきたいです」

4回生WR、小段天響選手
「(2つのタッチダウンに対して)QBが良いところに投げてくれたおかげです」
「1対1は勝つしかないので、星野も長澤も、そんな僕を信じて投げてくれたので、それに応える気持ちで精一杯勝負して、取りました」

3年ぶりの対戦は、両チームともにポテンシャルの高さを感じながらも、選手たちは、決定力や細かいミスなどが課題になるゲームだったと振り返ります。
そんななかで、気迫のこもったプレーで流れを引き寄せようとする試合展開に両チームのスタンドは大いに盛り上がりました。
関学は関東チームとの試合が続き、今週末は東京で法政大との試合となります。
普段対戦しない相手との対戦なので、より自分たちの力を試す機会として、チーム力を上げるチャンスにしてほしいですね。
チームを作り上げていく過程を見せてもらえていることを楽しみに、今後も応援していきたいと思います。

春の交流戦はまだまだ続きます!
これからの関学ファイターズの挑戦を、一人でも多くの人に注目してほしいから、今日も言います…

 

次回は5月10日(日)、東京・アミノバイタルフィールドで法政大学戦。
関東の舞台で、関学ファイターズの力がさらに試されます。

 

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(オリックス・バファローズ→北海道日本ハムファイターズ⇨阪神タイガース)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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