スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(186)関学ファイターズ春の交流戦開幕!慶應義塾大学戦

2026年5月1日(イラスト・文/T.ANDOH、写真:Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
4月から学生アメフト、関西学院大学ファイターズも始動!春の交流戦が開幕しました。
4月19日、万博公園内のMKタクシーフィールドエキスポにて開催された、慶應義塾大学(以下、慶應)との一戦をお送りします。

とはいうものの!
4月19日は僕はGLION ARENAでの谷直樹選手の引退セレモニーに出かけていて、この試合はウチの専属カメラマン、「あ」さんの写真とレポートをもとにお送りします。
「あ」さん、ありがとね!

入学と卒業で、最上級生が毎年入れ替わるカレッジスポーツですが、今年はとくに“新しいチーム”になった印象の強い関西学院大学ファイターズ。
攻守ともにキーマンとなる選手が入れ替わり、これまでサブに控えていた下級生選手にも主力としてのチャンスが巡ってきます。
どんなチームが出来上がっていくのか、選手にとっては挑戦の日々が始まりました。

試合は立ち上がりから関学に得点が入ります。
3回生QB(クォーターバック)星野太吾選手から放たれたパスを4回生WR(ワイドレシーバー)小段天響選手がキャッチして敵陣へゲイン。

その後も星野選手から4回生WRリンスコット・トバヤス選手へのパスが決まり、ゴール間際までゲインします。
八双飛びよろしくの跳躍力ですね。脚力に定評のあるトバヤス選手です。
星野選手とこの小段・トバヤス選手のパス連携は、今年の看板プレーのひとつとなっていくことでしょう。

そして、この選手も今年のオフェンスの中心となっていくでしょう。
3回生RB(ランニングバック)の永井秀選手が中央突破で一気に駆け抜け、先制のタッチダウンを奪いました。
永井選手得意のパワフルなランプレーが効きましたが、しっかり“道”を開けることができたOL(オフェンスライン)のはたらきも光りました。

試合はクォーターをまたぎ攻撃権をキープした関学が、星野選手からトバヤス選手へのパスが決まり2つ目のタッチダウンを奪います。
2ポイントコンバージョンを試みるも相手に止められ、12対0で試合は進みます。

そしてこの2Qよりフレッシュな顔ぶれが登場してきました。
星野選手に代わってQBについたのは、3回生の片境将吾選手です。
昨年は、卒業した星野選手の兄・秀太選手と星野兄弟が鉄壁を誇っていたQB陣ですから、今年は2人目のQBの台頭がチームのテーマのひとつです。

片境選手の登場とともに傍に控えるは、2回生RBの森下修太郎選手。
RB陣は永井選手に加え平野日々輝選手の3回生コンビを筆頭に、4回生となった深村選手などメンバーが揃っています。
後半もプレーした森下選手の登場で、RB陣にも競争の気配です。

また、片境選手の投じたロングパスを見事にキャッチしたのが、4回生WRの北村翼選手。
最上級生ながら控え選手だった北村選手はこの試合、同じく4回生WRの塚本涼太選手とともに後半も出場。
これからの活躍に期待したい選手です。

2Qには、慶應のパントキックを2回生LB(ラインバッカー)の池野僧瑠選手が顔面でブロック!
こぼれたボールを4回生DB(ディフェンスバック)伊東利晃選手がゴールに運び、3つ目のタッチダウンを決めました!
後半には、QB片境選手のパスを慶應DL篠原選手がブロックしインターセプトとなりますが、直後の慶應の攻撃では再び池野選手が活躍し、QBサック。
このプレーではDL陣も一斉にブリッツを仕掛け、池野選手のタックルが効きました。

そして攻撃権が変わると、関学はQBに2回生の長澤崇夫選手を起用。
最初のシリーズで縦にパスを投げると、それをキャッチした2回生WR加島禅選手が一気にゴールまで走り切り、タッチダウンとなります!!
183cm、90kgの大型ワイドレシーバーとして昨シーズンも出場した加島選手は、今後の関学レシーバー陣の中心を担っていく選手としても期待ですね。

この後も、長澤選手と片境選手が交互にQBとして登場。
「QBは3人で試していきます」と大村監督も語っていたので、この日は星野選手の後を託されたこの2人のQBがしっかりと試合を作っていきました。

3Q終了間際には、片境選手から森下選手のランが決まってタッチダウン。
さらに4Qには、長いパスを今度は塚本選手がキャッチしてタッチダウン。
得点を重ねていきます。

慶應にランで突破される場面がありましたが、直後のプレーでしっかりと止めることもできていた印象。
また、4Qには慶應のパスを3回生DBの東耕嘉彦選手がインターセプトする場面もありました。
昨シーズン、怪我で戦線を長く離脱していた東耕選手でしたので、復帰は個人的にも嬉しかったですね。

試合はその後、K(キッカー)松井勇樹選手のフィールドゴールに加え、終了間際に平野選手のタッチダウンランも決まり、大量リードの完封で関学が慶應を抑えました。

関西学院大学ファイターズ 48 × 0 慶應義塾大学ユニコーンズ

2回生RB、森下修太郎選手
「練習で出来ていたことが試合ではうまく出しきれなかったので、もう少し頑張らなきゃと思いました」
「スピードはあるし、フィジカルも自信あるので、バランスよくプレーをしていきたいです」

新キャプテンの4回生LB、倉田我琉選手
「しっかりと引き締めるところは引き締めていきながら、新しいところはどんどん取り入れて、ファイターズらしさを受け継ぎながらも、新しいチームを作り上げるのに試行錯誤しているところです」

4回生OL(オフェンスライン)、谷内志郎選手
「4回生が抜けて一気に若返ったのですが、伸び代も多いと思っているので、うまくチームをまとめて、関学らしくフィニッシュにこだわっていきたいです」

大量リードで上々のスタートを切りました。
しかし、春の交流戦はまだ始まったばかり。新戦力の躍動とともに、見えた課題を一つずつ乗り越えていく過程にも注目です。
ここから試合を重ねるごとに見えてくる課題もあると思いますし、伸びてくる選手の能力をどうチームにフィットさせて、チーム力をどう上げていくか。
倉田キャプテンも、個性が立っている印象のこのチームを前向きに受け止めていました。

そして次戦、5月3日には同じMKタクシーフィールドエキスポで、日本大学フェニックスとの試合が控えています。
完全復活を目指して、強い対抗心と挑戦心を持って挑んでくる日大に対し、関学がどう迎え撃つのか。
チームの質を高めていく真価が問われる春の大一番の一つ。
引き続き期待したいところです。

甲子園ボウルを目指して成長させていく、新たな関学ファイターズの挑戦の日々を、ぜひたくさんの人に注目してほしい!
ので、今年も言いますよ…

 

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(オリックス・バファローズ→北海道日本ハムファイターズ⇨阪神タイガース)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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