スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(115)オリックス・バファローズ、ドラフト1巡目の麦谷祐介
2024年11月7日(イラスト・文/T.ANDOH)
こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
すっかりK!SPOアメフト担当になりつつある今日この頃ですが、オリックスにも注目していること忘れてもらいたくないので、今日はドラフト会議で指名された新人選手のお話をいたしましょう。
ついでに、イラストレーターだということも忘れられないように(笑)、麦谷選手のイラストをご紹介です。
写真と違ってフィクションが利くのがイラストの良いところ…。
入団前ですが、オリックスのユニフォーム姿をイメージしてイラストを描いてみました!
東北の大学リーグ戦で活躍する選手なんですね。
宮城県の仙台市出身で、小学2年生の時に東北楽天ゴールデンイーグルスのベースボールアカデミーに入ったことから野球を始めたというほど、生粋の東北人です。
高校は群馬県の健大高崎高校に入学するも、1年生の時に宮城県の大崎中央高校に転校をしたんだそうです。
健大高崎といえば甲子園にも出場できる強豪校ですが、自分のなかでも思うところがあったのでしょうか。
転校した時には一時野球を諦めようとも思ったそうですが、大崎中央高校で再び野球を続けてくれたことは、いまこうしてドラフトに指名される選手になれたことで報われましたね。
高校時代からチャンスの強さと俊足は期待され、大崎中央高校でも3年生の夏の大会では2戦で6盗塁を決める結果を残したんだそうです。
その実力は富士大学の進学時からも注目されていました。
この富士大学、今年も何人かのドラフト選手が現れましたが、北東北大学野球リーグでは34回の優勝を誇る強豪校!!
西武の外崎選手やソフトバンクの山川選手といったスター選手も輩出している東北の雄なわけです。
俊足を武器に走塁や守備に自信があった一方で、課題だったバッティングを強化。
身体作りにも励んだ結果、1年生からレギュラーを掴みました。
関学ファイターズの取材をしていても感じたのが、高校生から大学生の身体に作り上げることの難しさ。
やっぱり大学や社会人に入ると、バットも木を使うようになったりするので、フィジカル面を根本から見直すことになるんですよね。
身体は大きく、だけど俊敏性も増すように身体を作る。
身体を大きくしても、身動きが重くなってはいけない。
食べることも走ることも、どっちも頑張らないといけないんですよね。
プロへの道が切り開いたのが3年生の時の明治神宮大会。
当時日本代表にも選ばれた青学大で現広島の常廣羽也斗選手からホームランを打ったことでした。
この対戦、逆方向に放った打球がホームランになったことで、麦谷選手の心に自信がついたそう。
この秋の神宮大会での経験が語るように、3年生はリーグ戦でも2割8分以上の打率を残すなど、バッティングにも力がついてきました。
そしてこの2024年のドラフト会議で、めでたくオリックスが1巡目指名!
オリックスの岡崎スカウトが「開幕スタメンを狙える選手」と指名に動きました。
今年のオリックスはT-岡田選手と小田裕也選手が引退。
ともにレギュラーの座ではないものの、枠としては外野手の強化は必要なポジションですね。
なにより守備範囲の広さがあって強肩。
そして一発も打てる勝負強いバッティングが確立できれば、下位打線の安定化。
もしくは中軸も見据えてトリプル3だって目指せるかもしれない!!
楽天のジュニアに入った時から、プロに憧れ、プロを目標にしてきたという麦谷選手。
一時は野球から離れたくなった時もあったが、「プロになって恩返ししたい」という思いが野球を続けさせました。
楽天とは敵となるけど、東北で試合をし、先輩選手もたくさん活躍しているパ・リーグで活躍するチャンスを得た麦谷選手。
岸田新監督は秋季キャンプで、個の基礎能力を重視した練習をしているとのこと。
選手のスキルアップを目指し、再び層の厚いチームに作り上げていく中で、麦谷選手をはじめとした新人選手へのチャンスも見出してほしい。
そして、おそらく高く厳しいであろうプロの壁も、強い思いで乗り越えて、オリックスの不動の外野陣として成長をしてほしいですね。
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 |
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