ナミコのおでかけ日和(42)ネーミングライツも芦屋流?「お猿の公園」は今

2026年9月16日(文・写真/ナミコ

こんにちは、ナミコです。
阪神打出駅からほど近い、打出公園。
ここはかつて「お猿の公園」と呼ばれ、実際に猿がいたことで有名です。
芦屋にゆかりのある作家、村上春樹さんの小説にも登場することから、ファンの「聖地」にもなっている打出公園。

実は昭和の時代には猿だけでなく小鳥や孔雀、リスも飼育されており、公園の敷地の約半分は飼育小屋という不思議な公園でした。
筆者は子どもの頃、ここで飼われていた鳥たちやリスにあげるため、学校で咲いたひまわりのタネを握りしめて通った思い出があります。
当時は猿以外の檻は柵がなく、隙間から餌を与え放題だったのです。
おおらかな時代でしたが、虐待したりイタズラをしたりする人もいなかったようで、彼らは数十年にわたって公園のアイドル的存在でした。

 

名前はそのままのネーミングライツ

そんな打出公園は2024年にリニューアルオープン。隣接する打出文化センターとともに「うちぶん」として生まれ変わりました。

リニューアルに伴い募集されたネーミングライツ権を獲得したのは、市内唯一の東証プライム上場企業であり、うちぶんのご近所さんでもある、JCRファーマ株式会社
その割にはどこにも社名の表記が見当たりません。
案内板によると、なんと愛称の「うちぶん」をそのまま引き継いだとのこと。社名や商品名をアピールしないネーミングライツに遭遇したのは初めてです。これも景観を損ねない芦屋流ということでしょうか。

 

お化け屋敷みたいな図書館?

敷地内には打出教育文化センターと、国の有形文化財に指定されている市立図書館打出分室(旧逸身銀行・旧松山家住宅松濤館)。こちらも村上春樹作品などに登場する有名な建築物です。

現在の本館が完成する前は、こちらが図書館本館として使用されていました。蔦に囲まれた建物は、大人になった今でこそ趣のある素晴らしい建築物だと理解できます。
しかし子どもにとって重厚な造りの建物や薄暗い館内はお化け屋敷のようで、子ども向けの本も少なく、近寄りがたい印象でした。

現在の館内は明るく、キッズスペースや自習室もあり、子どもたちが集まっています。
壁には動物たちがいた当時の写真も。
写真が展示されているフェンスは、解体した猿の檻の一部を再利用したものです。

建物から直接公園に出られるので、子どもたちは日本庭園の鯉に餌をやったり、公園で走り回ったり、疲れたら涼しい館内で休憩したり、と思い思いに過ごしています。

 

打出エリアを散策

うちぶんの東側には打出天神社。こちらにはどうやら現在開催中の某謎解きイベントのヒントがあるようで、週末ともなるとひっきりなしに参拝客が訪れています。

特にお金をかけずに楽しめる「うちぶん」。打出周辺にはカフェやオシャレなイートインの店もあり、のんびり散策もおすすめです。
村上作品のファンの方も、「お猿の檻」に興味がある方も、ふらりと訪れてみてはいかがでしょうか。

 

今回ご紹介したのは…
うちぶん(打出教育文化センター)打出公園
芦屋市打出小槌町15
阪神打出駅 徒歩約2分
公式サイトはこちら

 


ナミコ

セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急
ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。

 

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