スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(37)そして神戸へ。西宮ストークスの西宮ラストゲーム

2023年5月5日 (文・イラスト/T.ANDOH)

421日、西宮市中央体育館で開催されたプロバスケBリーグ、西宮ストークスvs福島ファイヤーボンズの試合を観戦してきました。

野球にアメフトに、バスケかい!!
も~
ほんまにアメリカンスポーツが大好きですみません(笑)。

そんな西宮ストークスも、チーム発足時の兵庫ストークスから注目しておりましたが、このカードをもって2022-23年シーズンのホームゲームは最終戦。
それは、来季再び神戸へ本拠地が移転するストークスにとって、最後の西宮でのホームゲームとなりました。
ストークスが誕生して12年。
西宮に移転して8年。
ストークスの歴史でも3分の2が西宮市を本拠地としたことになるので、西宮でのグリーンのユニフォームを身にまとうストークスしか知らない方も多いことでしょう。
今季はB2リーグでのプレーとなしましたが、2016-17シーズンはB1リーグでもプレーをしました。

そんなストークスには、シーズンの歴史を知るフランチャイズプレイヤーと数々の若手プレイヤーが見事にからみあって活躍しています。

ストークス初年度に入団し、そのまま現在までプレーしている谷直樹選手、同期入団でやはり長くストークスで活躍している松崎賢人選手。
そして、シューティングガードの道原紀晃選手がいます。
チーム2年目に大卒新人で入団すると、その抜群の攻撃力で得点にもアシストにも貢献できるクレバーなプレイヤーです。
谷、松崎、道原の3選手がいまだチームの基盤となって盛り上げていくなかで、数々の若手プレイヤーや外国人プレイヤーが活躍をしてきました。

この日の試合も、道原選手がスターター5に名を連ね、エースのジョーダン・ハミルトン選手を中心に熱い攻撃を繰り広げますが、対戦相手の福島もぶ厚い外国人選手のパワープレーで3点リードの接戦のまま前半を終えます。

後半も拮抗した展開になりますが、ここで前半から目立っていた選手が期待の若手の川島聖那選手。
攻撃的でスピードもある攻めるポイントガードはバランスもよく試合の流れを自軍に持ち込んでいましたね!
大卒1年目の川島選手はチーム最年少。
それでもバスケを見る視野の広さと抜群の体幹を感じました。
試合終了残り14秒でインサイドに斬り込み、突き放しの2点シュートを放り込むと福島がタイムアウトを取り立て直し。
その後も4点差の僅差のなか最後まで攻防が続き、最終的には75-71で終了。
B2リーグプレーオフ進出を直前に決めた西宮ストークスが、B2西地区3位を決定する試合となりました!

西宮市中央体育館は決してBリーグのキャパシティでもないし、古い体育館でしたが、ストークスの活躍の舞台として多くのファンを集めてきました。
キャパの小ささゆえのその距離の近さが一体感も生み出し、選手の声もよく聞こえる体育館でしたね。

ベテランと若手が紡ぐストークスの歴史は神戸に本拠地を移転しますが、その歴史を育んだ西宮市中央体育館のあの温かい雰囲気は、チームのカラーとしてこれからも受け継がれてくと思います。B1復帰を目指したさらなる躍進の大きな布石となり、ファンの心に強く語り継がれていくことと思います。
GO!!STORKS!!

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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