南 郁夫の野球観察日記(83) 祝!平野佳復帰!オリックス・バファローズ2021「超楽観的」展望
2021年2月20日 (文/南 郁夫)
平野佳寿投手が帰ってきました!丸坊主で。「なんちゅう頭しとんねん」と声をかける比嘉投手も、嬉しそうです。「アメリカに行ったときは大谷くん、帰ってきたときは田中くんとかぶり、地味な私ですが」と自虐挨拶をする平野投手ですが、もちろんチームメイトはみんな嬉しそうで、笑顔笑顔の宮崎キャンプです。
…などと、取材してきたように言ってますが、球団が積極的にキャンプ動画を一般メディアに配信してくれるおかげで、普通にキャンプ情報がどんどん入ってきて、ありがたい昨今です。コロナ禍で以前のような独自取材が制限されているためですが。 ともかく! 「一軍二軍シームレス」という超革新的な中嶋体制が、どんな成果を上げるのか?興味はガッチリMAX!尽きません。なんか今年は新しいことが起こる予感がします。
2021年は、野球ぐらい普通に楽しみたい。それがファンの願いですよね。そして、オリックス・ファンにとって「もう聞き飽きた」と言われようが、「今年こそは!」期待できる要素が「満載」なのではないでしょうかあ?期待するなという方が無理ではないでしょうかあ?と、誰に問うているのでしょうかあ?
何と言っても。平野佳(恵がいないので佳をつける必要ないのか、でも、育成の#004平野大和君がいるな)の復帰は、最高の補強でしょう。でかしたフロント!です。オリッ時代の実績がメジャーでも十二分に通用していた彼の勇姿は、いつも嬉しくMLBニュースで見てました。何人かランナーは出すけど、最後はスプリット連投で強引に三振を取る!彼のスタイルはどこに行っても同じです。年齢?まったく問題になりませんな。
これでブルペンの不安要素、消えました。9回に高い指数で三振を取れるスペシャリストがいるというのは、チームにとって決定的な武器です。平野クラスのスプリッターがいてくれれば「接戦は全て取れるでしょう!」。これまで「接戦はまるで取れなかった」というチームの課題が一挙に解消、どんがらがっしゃんと状況逆転です。地面に叩きつけられたスプリットに空を切るパの強打者たちが、目に浮かびますねええ。
ブルペンが万全となれば、山本、山岡の球界屈指の2枚エースは勝ち星をずんずん積み上げるでしょう。そして私の予想では、各方面で密かに絶賛されている田嶋の左腕が今シーズン本格的に爆発し、ナンバースリーとなります。あとは宮城や榊原をはじめとする「伸びしろしかない」若い先発陣を監督がうまく起用してくれるでしょうから、相当の「計算」ができることになります。さらに、阪神から加入した「能見さん」も期待大ですね。
ダイエットに成功したジョーンズも昨年のようなことはない(少なくともマー君は打てるし!)MLB時代は、ヤンキース田中に対して打率.353、3本塁打7打点ですよ!早々に来日したやる気MAXのモヤに、楽天から戻ってきたロメロ、そこに「押しも押されぬ」キャプテン吉田正がいるとなれば、課題の得点力もかなりのものでしょう。T-岡田、頓宮、杉本あたりで下位打線のクリーンアップも組める、そもそも小技の得意な選手はむやみに多いとなれば、いろんな勝ち方ができます。
中嶋監督といえば「攻撃的なキャッチャー」ですから、そこらの采配も実に楽しみなわけです。なんだか、なんだか25年ぶりのリーグ優勝なんて「できて当たり前」のような気分になってきましたね!はは。ははははは。え?発熱してませんって。脳内も正常ですって。
個人的には、待望の大型遊撃手・太田椋の定着、スピードスター・佐野の先頭打者、T-岡田の自己最高成績を期待しています。彼らが活躍すれば、ワクワクするんですよね。特に、やはりファンであるT-岡田。シーズンオフは彼のホームラン動画を楽しんでいましたが、「自分はあの一瞬を見るために球場に足を運ぶんだよなあ」と改めて確信させられたのです。驚くことにいまだに未完成の大器・T-岡田に、今年も期待してます。
どうですか?まだまっさらの2021年野球シーズン。どんどん楽しみになってきましたね!
今年も楽しくオリックス・バファローズを応援していきましょう。今シーズンも、野球観察日記をよろしくお願いします。
<過去コラム一挙掲載!>
オリックス、元メジャーリーガー、女子野球…ベースボール遊民・南郁夫の野球コラム集。
南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」
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