スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(34)プロとしてのさらなる挑戦!オリックス・茶野篤政

2023年3月30日 (文・イラスト/T.ANDOH)

さぁ、今日3月30日からプロ野球開幕です!

オリックスは明日31日から、埼玉西武ライオンズとのゲームで2023年のシーズンが始まります。

オープン戦もまさかの順調発進で、紅林・太田選手などの出場機会が少なかったのが心配なものの、それを狙うかのような野口選手の覚醒など、チームが活性しているなと感じるのは、南さんの「野球観察日記」にも取り上げられていますね。

若手の争いがさらに激化してチームに良い緊張感と高揚感が高まっているオリックス・バファローズです。

好調を維持するためにもバランス良く“血の入れ替え”が大事という考えも組織作りのひとつでしょう。

その若手争いに飛び込んだのが、今回僕が取り上げたい注目の若手選手、茶野篤政(ちゃの とくまさ)外野手です!

外野手好きの僕としては、こうしたリードオフマン的な選手は本当に楽しいですね。

3桁の選手もたくさんオープン戦で登場した中で、支配下選手を見事に勝ち取った茶野選手。

背番号は033番から61番となりました。

中京学院から名商大…
おぉ
中部地方にもゆかりのある選手ではないか!?

名商大では内野のレギュラーで活躍し、社会人野球への進路を希望しつつもかなわず、四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスに入団。

そこで外野手にコンバートすると、その才能はさらに開花して首位打者も獲得。

オリックスに育成4位で入団しましたが、このオープン戦の活躍が認められ、3月24日に支配下選手となりました!!

打撃が魅力と聞きますが、僕は足に注目したいです。

俊足で守備の勘がとてもよい選手だと思います。

オープン戦の巨人戦で良い返球を見せてましたよね。

肩も強いと思いますが、投げる勘が鋭い選手だと個人的には感じています。

それは内野手を経験しているからこその賜物かも…。

そして、それ以上に能力を活かすために必死で向き合っている姿を打席にも感じました。

報道による話ですが、大学時代には公務員試験勉強もしていたとも聞きます。

「プロになる」という意識は自分でも持っていなかったという茶野選手。

それでも、野球を続けるという道はどこかで諦めていなかったんですね。

独立リーグ入りを目指してトライアウトを受けに行く選手が自分の友人にもたくさんいましたが、独立リーグも入るのってなかなか難しいわけです。

とりわけ、エリートではない選手たちは自分の”一芸”だったり”ガッツ”で生きていくことを必死にアピールします。

その一芸がとんでもないポテンシャルを持っていることもあって、茶野選手は徳島での外野コンバートががっちりハマったということですね。

自信を持てば、挑戦精神も磨きがかかる。

いま野球に夢中だろう若手選手たちのそのエネルギーは、ソフトバンクしかり育成と一流を両方抱えているチームの狙いどころだとも思います。

一人一人の選手をさらに見極める力と、育成のためのコーチ陣の取り組みの姿勢の凄さは、ファームを観ていると感じられます。ぜひ読者の皆さんにもファームの試合もぜひ見に行っていただきたい。

選手育成に対しての意識の進歩と、従来からの粘り強い教育環境。

中嶋監督がファーム監督だった時代から身につけてきた育成のセオリーで、さらにチームの上昇機運を高めてほしいです。

その象徴として、育成から支配下に登用された選手たちが結果を出しつつあるオリックスです。

今年は茶野選手の奮闘に期待します!

 

※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

 

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