スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(29)新外国人はメジャー最強軍団のオールラウンダー!

2023年2月18日 (文・イラスト/T.ANDOH

オリックスに新外国人選手としてマーウィン・ゴンザレス内野手という選手の獲得が発表されました。

おぉ!

そうきたか!!

ゴンザレス選手は、シュウィンデル選手と違って僕の中ではよく知っている選手なので、メジャーでの実績と日本での展望について、ちょっと語ってみます。

マーウィン・ゴンザレス

ヒューストン・アストロズでワールドシリーズ制覇の原動力にもなったバリバリのメジャーリーガー。

バブルヘッド人形も作られたことがある選手です(笑)。

僕がメジャーで応援しているシアトル・マリナーズとは同地区となるアメリカンリーグ西地区なので、マリナーズファンとしては、よく対戦し、よく打たれた”にっくき”印象があります。

ちなみに… 新聞などでは「ダルビッシュ有投手のノーヒットノーランを、9回2アウトで阻止した男」として報じられていますが、一昨年の2021年シーズンには、テキサス・レンジャーズでプレーしていた有原航平投手からホームランも打っています(笑)。

ダルビッシュ投手のエピソードもレンジャーズ時代のことなので、なんかレンジャーズには妙な因縁がついていますね…。

まぁ、マリナーズも然りですが、アストロズは西地区で抜群の成績を誇るリーグ屈指のチームなので、レンジャーズやマリナーズは「カモ」にされているところがあります(泣)。

そんな強豪アストロズでは、メジャーデビューとなる2012シーズンから頭角を現し、ショートなどでレギュラーをはっていました!

以前シュウィンデル選手の時にもお話ししたOPS(出塁率+長打率)が、ワールドシリーズを制した2017年は自己最高で.907という数字。
1に近ければかなりの成績ですから、その打撃力にも定評があります。

そしてスイッチヒッターなんですよ。

どっちで打ってもホームランが打てるし、おっつけた打球も長打にします。

しかも守備もうまい!

二遊間をがっちり守っていましたが、後年は外野手でのプレーも多かったですね。

キャッチャー以外は全部プレーしたことがあるというオールラウンダー。

なので、DHや吉田正尚選手の穴埋めで外野手と安易におさめるのは、ちょっともったいない選手でもあります。

一方で、アストロズ時代は「サイン盗み」というミソが付いています…。

ヒューストン・アストロズがワールドシリーズを制した2017年シーズンもバリバリのレギュラーだったゴンザレス選手ですが、チームぐるみで相手の出すサインを球団スタッフが見抜き、ベンチに合図を伝えるという「サイン盗み」疑惑が起こり、メジャーリーグ機構も「サイン盗み」を正式に問題化。

ゴンザレス選手もチームの一員として謝罪しています。

「サイン盗み」によるゴンザレス選手へのお咎めはなかったですが、監督とGMが更迭されたあとはミネソタ・ツインズ、ボストンレッドソックスと移籍を重ね、アストロズ時代のピークよりは少し翳(かげ)りの感じる成績でシーズンを過ごしました。

しかし、年齢は34歳と脂の乗っている年齢。

そこに加え、マイナー落ちせずコンスタントにメジャーリーグでプレーしている実績は間違いなく、日本でのプレーが新たなゴンザレス選手への転機となることを期待したいですよね。

先述のとおり守備にも定評がある選手なだけに、ポジション争いにも加われる存在なのは、オリックスの分厚い選手層の中でさらに新風を吹かせてくれるのではないでしょうか!?

ぜひキャンプ、そしてオープン戦ではその能力に期待をしたい。

どのポジションで、どのように日本人投手を攻略していくか。

なにしろ、ダルビッシュ投手と有原投手を攻略している実績がありますから(笑)。

今後の活躍に期待大の選手です!!

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

 

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