南 郁夫の野球観察日記(163)野球観察者選出・本年度MVPは…石川亮選手!

2023年11月12日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

いろいろあった2023年オリックス・バファローズ。日本シリーズは結末こそ残念だったが、7戦たっぷり楽しませてくれてありがとうである。私の中のシリーズ最高の名シーンは、これ。

決定的失点を喫した投手を、控え選手がベンチを飛び出して温かく出迎える。この美しいシーンに、オリックスの魅力が全て詰まっている。こんなチームを応援していて良かった。「全員で勝つ」をこれほど高次で具現化したチームはないだろう。スタメンが固定されずにV3という結果が、それを物語っている。

そしてこのときも。ベンチを飛び出した中に、もちろん石川亮がいた。「お前は悪くない」そんな言葉を宇田川にかけたに違いない。シーズンを通して、練習中も試合中も攻撃中も守備中もずうっと戦ってきた控え捕手・石川亮。彼の挙動は完全にチームと一体化し、私はいつも彼を通して試合に参加しているような気になっている。

得点シーンでは誰よりも早く踊り出してベンチカメラに映り込み、イニング間は選手の出迎えやキャッチボールなどで大忙し。ピンチのときは大声でチームメイトを鼓舞。
残念ながら試合にはほぼ出ていないのに(今季出場試合:14)これほど絵になる選手はちょっといない。とりあえず彼の顔が見たい。球場に着くと背番号37を探すのだ。探さなくても、すぐわかるんだけど。

圧倒的熱量の前向きさ、その笑顔が周囲を元気にさせる。もの静かな選手が多いこのチームを活性化できるのは、石川亮しかいない。もちろんただのお調子者ではそんな役割はこなせない。「ちゃんと準備ができた」キャッチャー視点でチームの個々を把握しているからこそ、なせる技である。中嶋監督がほぼ全試合彼をベンチに置いているのには、深い深い理由がある。

というわけで。彼がいてくれたおかげでとにかく今年は試合を見るのが楽しかったし、いなければV3はなかったと断言できる私は、その誰にもできない功績を讃えて…ちゃっちゃらー♪ 石川亮選手を勝手に今季オリッのMVPに選出します。おめでとうございます。

さて。石川亮ウォッチャーが「はっ」とさせられるのは、ついにマスクをかぶるチャンスが来たときに彼が見せる、まるで別人のような表情だ。その真摯な目線は、まっすぐ未来を向いている。オリックスの主力捕手の一角を担う未来を。もちろん、私もその日が来るのを信じている。

とりあえず来年は、も少しヒットが見たいけど。(今季1安打とほほ)

さて。彼の大ファンであり、いつも#37のユニを着てる専属カメラマンの「イシリョウ・写真集」でMVPをお祝いしようと思う。

今日も練習から元気!

トモヤさん、背中でもおもみしましょ(同い年やけど)

みんなああ、頑張っていこやあ

やったぜえい!一番大事なお仕事に出動!

竜太郎コーチより前に出る!

ラオウと騒ぎすぎて…振り回した手が直撃の図

神戸の花火、大好きっす

ファンの声援、嬉しいんだけど

本業はこれなの、知ってます?

なんと!シリーズで打席に!(見事バント成功)

 

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「南 郁夫の野球観察日記(147)とにかく明るい石川亮」

 

南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」
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