スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(68)関西学院大学ファイターズ!リーグ優勝を決めた大一番の立命大戦!

2023年11月13日 (文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今日は、11月11日に開催した関西学院大学ファイターズと立命館大学パンサーズ戦の様子をお届けします。

プロ野球の日本シリーズも終わり、T.ANDOHとしては12月17日に開催される学生日本一を決める「毎日甲子園ボウル」までは、関学ファイターズに熱視線をお送りしていきますよー!

関西学生アメフトといえば、「関関京立」と言われる4強の争い。
立命館と関大との対戦は最後の2戦に控えており、関学と立命館はともに無敗、関大は1敗中の成績ということで、今回の勝敗で優勝(同率優勝の可能性含む)が左右される大一番!
学生、OBはもちろん、一般のアメフトファン8000人がヤンマースタジアム長居に集結する試合となりました!

試合は関学の攻撃から始まり、ランを中心に前進します。
今日の試合は下級生の頑張りが目立ちました!

3回生RBの伊丹選手、澤井選手が順調にゲインを重ね、さっそく3分経過の残り8:45には2回生QBの星野選手からのパスを3回生TEの安藤柊太選手がパスをキャチしてタッチダウン!

試合再開もすぐに相手のパスをインターセプトした関学は、1Q残り8:38には4回生RBの大槻選手のタッチダウンも決まり、いきなり14-0と大きくリードをします。

続く2Qには立命館にはフィールドゴールで3点を献上しますが、2回生QBの星野秀太選手が自分の足でラッシュから右にかわしてみずからの足でタッチダウンを決めて、その得点を18点差とリードします。

さぁ、序盤から引き離される立命館は、ラン攻撃を想定していた関学に対しラインの攻防にポイントを置きつつ、後半からはパス攻勢に入ります。

パスによるビッグプレーと、立命館側も下級生RBのスピーディーな攻撃に切り替えるのに対し、フロントラインから圧力をかけたい関学は、この試合で怪我から復帰となる昨シーズンのミルズ杯受賞者である4回生DLのトゥルターショーン礼選手を投入。

ショーン選手のフィジカルとパワフルなディフェンスは健在!
相手選手をなぎ倒していきます。

立命館はそれでもゲインを続けますが、じわじわと関学のプレッシャーは生きていて、4Qはデッドライン(ゴール手前)まで前進しても、関学ディフェンスが守りきります。

そんな立命館には3Qこそランが決まってタッチダウンを決められますが、4Qをゼロに抑えて試合終了。
関学は4Qに先述にも活躍の3回生DB中野選手がパス攻撃を見事に奪ってロングラン。

関学ファイターズ 31 × 10 立命館パンサーズ

この試合を制して関西学院大学ファイターズは、60回目となる(!)リーグ優勝を果たしました。

この試合で印象的になったのは3回生の躍動でした。
4回生RBの前島仁選手や1回生WRの小段選手が怪我で本調子を出せないタイミングで、ライバル立命館に対しチーム全体でギアを上げていきたい気持ちが、この3回生にとってはチャンスとなり、持ち味を発揮できた試合となりました。

「ねらってました!練習もしてきたことが今日実りました」
ラン攻撃に注力するなかで相手ディフェンスの狙いをかわしてタッチダウンを決められた3回生TEの安藤柊太選手。

「うまくいき過ぎました!けど自分にとってはこの経験を大切にします。」
昨シーズンも2回生ながらベストイレブンにも選ばれたDBの中野遼司選手。
3つのターンオーバーを得た中野選手の感性と洞察力は、今後のさらなる活躍が期待できます!

そしてRBの伊丹翔栄選手です!
もう常人からしたら身体能力お化けな選手たちに目を見張るアメフト選手ですが、彼の能力とそのかげの努力もまた感じる選手です。
今シーズンは増量をしてよりフィジカルに磨きがかかっています。
その可能性がますます期待できる選手です。

ほかにもディフェンスのキーマンとして右に左に健闘するDRの永井励選手や、クレバーにポジショニングを取ってくるRBの澤井尋選手と、次代を担う選手たちの個性も見えてきました。

「甲子園ボウル」に向けて、シーズン終盤の立命館戦はチーム全体のギアを一段と上げる試合でもあります。
普段の試合以上にその緊張感を感じた試合でしたし、質の高い試合展開に臨む選手たちの姿勢を感じました。

天才的な突破力を期待できる前島選手や伊丹選手でも、立命館ディフェンスには足を止められます。
逆に関学ディフェンスも総力でラッシュにもマークにもついていきます。
その一瞬のミスや隙をうまくつくことのできた関学が試合を制した試合でした。

「チームの“可能性”と、うまくいくかは分からない“不安”をも抱えています」
というのは、キャプテンの4回生DR海崎琢選手。
これは今シーズン前に大村監督も感じていた「よく分からんチーム」という言葉にリンクしていると思いますが、個々のポテンシャルを信じつつも、その力を果たして発揮できているのか。
「まだまだ」というジレンマもまた、チームのモチベーション(向上心)につながっていると思います。

キャプテンも、その不安を払拭するべく気合を入れて丸刈りで臨んだ立命戦。
関学ファイターズは再来週の最終戦で関西大学と対戦し全勝優勝を目指します。
「甲子園ボウル」への道はまだまだ!

なので、
このあとの最終戦を経て「甲子園ボウル」までは、関西学院大学ファイターズのこと、アメフトのことをもっと知ってほしい。甲子園にぜひきてほしい!
と、
K!SPOでも全面的に応援企画を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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