スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(4)マリナーズのSUZUKIは、MACなんです!

2022年8月10日 (文・イラスト・写真/T.ANDOH)

こんにちは。

イラストレーターのT.ANDOHです。

こんど、このK!SPO主催でマック鈴木氏のトークイベントが開催されます。

詳しくは告知をご覧いただきたいのですけど…

僕は自他ともに認めるシアトル・マリナーズのファンです。

ファン歴はオリックスよりもうちょっと長い、かれこれ30年近くになります。

オリックスとマリナーズの二刀流ですね。

そしてマック鈴木は、僕をシアトル・マリナーズのファンにし、そして自分にとって大きな道しるべになってくださった方です。

神戸とオリックスが僕に与えた大きな大きな転機ともリンクする、マック鈴木が僕にもたらしたシアトルとの不思議なご縁のお話をします。

ところで、神戸とシアトルは姉妹友好都市です。

港町は海に行くほど傾斜になっていて、パイク・プレイスというベイアエリアはダウンタウンから徒歩圏内の観覧車が象徴的なシアトルの観光地。

どっか、いやかなり似てません?

人口は70万人ほどの、じつは日本人が思っているほど大きな街ではないですが、明治時代から日本人移民の拠点にもなっていたほど、日本には大きく結びつきのある街でもあります。

そのシアトルに、1994年に日本人で2人目となるメジャーリーグ契約選手が誕生しました。

そのお方こそ、マック鈴木です。

マイナーリーグのほんとうに一番下の、洗濯係の練習生から登りつめたメジャーリーガーの道。

アメリカンドリームを掴み取った瞬間を、当時中学3年生だった僕は新聞で見て衝撃を受けます。

高校受験で狙った公立を落とし「失敗」した僕は、悶々とした気持ちで卒業までの日々を過ごしていました。

そんな時、目に飛び込んできたスポーツ紙の1面が「鈴木誠 大リーグ契約」という記事。

名古屋といえば中日スポーツ。デイリースポーツが青くなったと思ってください。

マック鈴木が1面を飾るなんて、そのニュースの大きさが分かりますよね。

その記事を見て大いに勇気をもらいました。

滑り止めで入った私学では、おかげさまで校内でもそこそこの成績を残せてなんとか大学も進学でき、そしてナゴヤドームでバイトも出来て、オリックスに出会います。(詳しくは過去記事を見てね

「いつかマック鈴木を見たい!」

その思いが高校生活と野球を続けることができたモチベーションなのです。

NHKのBSで夜中にランダム放送していたメジャーリーグ。

マリナーズの試合が放送される機会は決して多くはありませんでしたが、録画をしては繰り返し見てました。
ランディー・ジョンソン、ケン・グリフィーJr、エドガー・マルティネス、アレックス・ロドリゲスといったタレントが揃い、1995年には劇的な地区優勝を果たすという話題が追い風ともなり、以降すっかりマリナーズのファンです。

世の中も野茂英雄投手の活躍でメジャーリーグのブームが起きる中、僕はマリナーズの少ない情報を掴んではマック鈴木の投球はいつかと心から楽しみにし、おかげでメジャーとは、マイナーリーグとはなんぞや?
というメジャーリーグの組織やアメリカのベースボール文化を、マック鈴木が特集される雑誌やチームグッズの収集をしながら学んでいきます。

そして1998年9月2日のレッドソックス戦がマック鈴木のメジャー初先発。

勝ち負けは付かずチームはサヨナラホームランを打たれて負けましたが、その時の試合はビデオ録画をDVDに収めて、いまでもわが家のコレクションの一つです。

マリナーズは、ご存知のとおりイチロー選手、佐々木主浩投手の加入で2001年にはシーズン116勝という驚異的な成績で地区優勝も果たします。

が、

ま、その後は下位に低迷。今シーズンも長い“再建期”を経て新加入選手がやっと成果を掴み出し、なんとか勝率5割で前半戦を乗り越えたところ。

そんなチームも、どっかのチームに似てますね。

そしてマックはジャーニーの末に2003シーズンに日本球界へ。

当初ウワサされていたヤクルトからやや強引に指名権を獲得したのが、なんとオリックス!

そこでいろんな想いがここでまたひとつになりました!!

マリナーズ、神戸、オリックス…

自分のココロの支えとなっていた世界にマック鈴木というピースが埋まるとは!

天に昇る…というより、普通に地に足がつかない精神状態でプレー観戦も楽しみにしてましたが、じつはオリックスのマックの投球を生で見ることは叶わなかったんですよね…。

そしてマックを見にサーパス神戸(当時の2軍チーム名)の試合もよく見に行きました。

サーパスのことはまたあらためて語ります。

でも、サーパスでプレーしてくれていたおかげで、マックとは一気に距離が縮まりました。

マウンドで、ブルペンで、いろんなマックをこの目で見て、それはそれは楽しかったです。

ただ、最後までマック鈴木は僕にとって神さまみたいな人。

何度もお話する機会を得ましたが、緊張していてあまり覚えていません。

それでも、3シーズンをオリックスの一員としてプレーしたことは、僕と神戸の距離をさらに近づけることになりました。

緊張していたくせに、名古屋遠征では新車の自転車で球場に乗り付けて、新車のボディにサインをお願いしたり… なんて厚かましいことはお願いしましたけどね(笑)。

マックへの思いはシアトルや野球の世界にも根を広げ、シアトルにも行くことができ、アメリカ人の親友ができたのも、マリナーズのおかげです。

遠いようで近い存在となったオリックス。

近くにいるけど、遠い遠い存在であったマック鈴木。

いろんな思いと出会いが重なってできたスポーツイラストという世界感も、オリックスとマリナーズが僕の基盤。

とくに球団合併の時期という岐路にも立たされていましたから。

スポーツの活性と世の中の難しさ、そこにファンとして、イラストレーターとして何ができるのか?

そんなスポーツが日常にある生活の中で生きていく意識を作ったのは、オリックスやマリナーズなんです。

スポーツを通じてその街や人を知ることも、スポーツイラストのポリシーです。

自分らしく、理解されづらくても、でもちゃんと我を持って生きていこうと。

マック鈴木が自らの力で切り開き、野球界を渡り歩いたその生き様も、僕のイラスト作品の中でで生きてるつもりです。

僕にとってはマリナーズのSUZUKIはICHIROよりもMACが先なんです。

まぁイベントでは、僕はまた浮き足立ってマックと南さんの掛け合いを見守っていることでしょう。

そんな醜態も楽しみに、ぜひイベントに来てください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

オリックス・バファローズには伏見寅威選手、中川圭太選手にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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