スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(95)野球選手が目の下につけてるあれって何!?

2024年6月3日 (イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
交流戦に入っても得点力で苦戦しているオリックス・バファローズですが、交流戦のタイミングで1軍昇格をした杉本裕太郎選手の目元に注目ですよ!
目の下には黄色いシールが!?

遠くから映ると、まるで黄色い部分が目のように見えて、ヒーロー仮面の目が光っているように見えるんですけど!?(笑)
そもそも、野球選手が目の下につけている黒いもの。
これは一体なんなんでしょう?
そんな疑問を抱かれているファンの方にお話しましょう。

これは「アイブラック」と言われる… 見たまんまの名称のものです。
目の下に黒い墨を塗ったり、シールを貼ってわざと顔を黒くすることなのですが、頬骨の膨らんでいる部分にこの「ブラック」をひくことで、頬骨にあたる光を吸収し、視界から乱反射を防ぐというものです。


よくメジャーリーガーがデーゲームでフライを見失ったりすると呆然と立っている姿を見かけますが…
あれ、“打球を見失って呆然“と”視界が真っ白になって呆然”の2パターンあるみたいで…
後者のように目が眩むときは、この顔にあたる日差しが乱反射して目に入っていることもあるんだそうです。
そこで、目の周りで凸凹のある頬骨にあたる光を反射させず吸収するために黒いものを塗るようになり、アイブラックと呼ばれているんです。

僕が取材をしている関西学院大学ファイターズのアメフトの選手もしています。
広いスポーツの世界でも、アイブラックをしてプレーをしているスポーツは、この野球とアメフトくらいでしょうか。

地面からの照り返しの光を吸収していると僕は最初そう教わって、ずっとそう思っていたのですが、飛球で上を向いた時に目に入ってくる陽射しにも効果があるようで、科学的に検証された資料もあるそうですね。

ほっともっとフィールド神戸の夕方なんか、レフト線の選手は思いっきり西日が目に入ってきますよね。
あれだけ直接目に入ってくる陽射しには限界ありそうですが、多少は効果があるんでしょうか…??
科学的裏付けとは別に、メジャーリーガーがもう戦前から取り入れていて、80年代には日本でも三角形のアイブラックを使っている選手をよく見かけたものでした。

それでも、彫りの浅いアジア人にはあまり効果はないとも言われています。
また、スポーツ向けのサングラスが発達してきた1990年代以降は一旦廃れてしまい、近年になって再び流行したという歴史がありますね。

それでは、なぜいま、あらためて流行っているのか?
科学的根拠の進歩もあるでしょうが、メジャーリーガーやアメフト選手のアイブラックを見て”装飾”の一部として取り入れたことが流行につながったのではないでしょうか。

アメフトでは、とりわけラインの選手のような巨漢選手がアイブラックを、かなり派手に塗りたくって威圧感を示しているとも言われています。
後述しますが、アイブラックにはシールで”貼る”タイプと、専用のペンで”塗る”タイプがあるので、メジャーリーガーにはアメフト選手のように頬骨のラインだけじゃなく頬全体に塗ってインパクトを与えている選手がいるんです。
効果云々とは別に、選手の”個性”として、ファッションとしてアイブラックをつけることが流行ったのではと思いますね。

そこでいくと杉本選手の「黄色いアイブラック」。
ブラックなのに黄色とはこれいかに…??
実際に黄色が光を吸収してくれるのか分からないのですが、装飾の一部とも捉えれば、いろんな色の種類が出てくるのも頷けます。

実際、商品としてはカラーバリエーションあるようですね。
オーストラリアの子どもがつける日焼け止めリップには、黄色とかピンクなんかもありますが…(笑)。
黒以外のアイブラックをしている選手は杉本選手が初めてだったので、これから流行るかもしれません…!!

最後に、アイブラックをつけているオリックスの選手を取り上げて、アイブラックの種類をお話ししましょう。
シール式の”貼る”タイプには、横長のタイプと三角のタイプがあって、昔はよく三角のシールを見かけました。
一方で”塗る”タイプはリップクリームのようなものだったり、マジックのように太い芯で豪快に塗るタイプがあります。
いずれもスポーツ用品店で数百円から、高くても1500円くらいで売っています。
1500円くらいの価格でシールなら10枚ほど(5回分)、ペンタイプならもう少し使えますので、そんなに高いものではないですね。
シールタイプはもちろん使い捨てですし、塗るタイプも汗には強いですが洗顔ですぐに落ちるので、ファンの皆さんは一歩差を付けるため、目の下まで”推し選手”に寄せてみてはいかがでしょうか!?

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

 

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