スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(91)涙雨のオリックス神戸開幕戦

2024年5月2日 (イラスト・文/T.ANDOH) 

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
ゴールデンウィークに入り、ほっともっとフィールド神戸の開幕戦を迎えたオリックスですが、4月30日、5月1日の千葉ロッテマリーンズ戦は残念ながら2連敗となってしまいましたね。

雨予報にも見舞われた2日間、4月30日は宮城大弥投手と佐々木朗希投手の21歳同級生対決。
両投手とも好投で熱い投手戦を見せてくれましたが、オリックス打線が援護できず1-0の敗戦。

翌5月1日は田嶋投手の粘投に頓宮・紅林選手のホームランが飛び出すなどリードをしていましたが、9回平野投手の登場からセカンドの安達選手にまさかのエラー。
そのエラーは安達選手の中で連鎖し、タイムリーエラーも含め5失点の逆転負け。
エラーの質や回数ではなく、単純に負のスパイラルが動き、ロッテに流れを献上するきっかけを作ってしまいました…。

安達選手を責めることはないと思います。
いくら雨が降っていたといっても、グラウンドのせいでもありません。
負は連鎖する。
不思議なことだけど、ありうる勝負のかけひき。
後味は悪いけど、この日だけの悪夢と割り切り、休息日をしっかりと切り替えに利用して、次の京セラでのファイターズ戦を楽しみにしましょう。

チャンスに点が取りきれていない点は気になりますが、頓宮選手、紅林選手の一発は希望の一打。
そして、投手陣でも新人の高島泰都投手という新キャラが登場してますね。
自責1で反省点もある登板だったかもしれませんが、4月23日の西武戦に次ぐホールドを記録しました。
打者でも、いよいよ登場の来田選手や昨年のルーキー杉澤選手といった新人選手も神戸で出場。
野口選手や渡部選手なども起用して、今年も層の厚さを見せつけてくれます。

バラエティ豊かな選手たちを的確に起用する手腕については、たとえば安達選手のエラーの際も、中嶋監督が梵内野守備・走塁コーチに確認を取る姿が見えたり、試合後も冷静にメモを取る姿がテレビ越しでもとらえられました。
喜びはめいっぱい選手とも分かち合い、小さな気づきや反省点は自分が受け止めてしっかりとコーチ陣と連携をとり、評価以上に選手の起用や強化のポイントを分析する監督の姿は、選手にとってはモチベーションとなると思います。

開幕して1カ月、最初の疲れが選手にも出てくるところですが、小さな歪みも選手層がカバーしてくれる。
そして季節はどんどん良くなっていくので、このゴールデンウィークは京セラドームでの後半戦をしっかりと前半戦の基盤となる収穫あるカードにしてほしいですね。

雨降って地かたまる…
神戸のくやしさは雨に流し、巻き返しに期待です!

話は変わり…
テレビ観戦だったT.ANDOHは、テレビ越しにも感じる球場の老朽化が気になりました。
昨年末にクラウドファンディングを開催したので改修に期待したいですが、やはり使用頻度が減るのはダメージにも顕著に出ますね。

それでも、花火も楽しみに平日にも関わらずたくさんのファンで集まったことは感動もので!
ほっともっとフィールド神戸の緑豊かなロケーションと、オープンエアーのボールパークを楽しみにしているファンが、今でもたくさんいることが、僕にとっても心の救いとなってます。
神戸でも良い試合がたくさん開催されて、末長くあの場所に球場があり続けることを祈っています。

 

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