スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(182)ファームも球春到来!ナゴヤ球場に行ってきた!

2026年4月5日(写真・文/T.ANDOH)

こんにちは!
スポーツイラストレーターの T.ANDOH です。
プロ野球開幕から1週間。ひと足早く開幕していたファームリーグで、バファローズが名古屋に遠征に来たので、4月3日の試合をナゴヤ球場へ見に行ってきました。

平日にもかかわらず、開場時間から多くのファンが来場。天気も良く、春休みということもあって親子連れの姿も多く見られました。
じつはナゴヤ球場は、今後10年ほどの間に移転・閉鎖することが発表されています。
老朽化に加え、ファーム施設の充実や地域振興も兼ねて、近隣の市町村への移転が検討されています。
すでに移転先を公募しており、いくつかの市町村が名乗りをあげているんです。

さらに今年からファームは「ファームリーグ」として3地区に再編され、バファローズとドラゴンズは昨年までの「ウエスタンリーグ」から、別地区となりました。
名古屋での対戦はこうした「交流戦」のみで、今年はこの3連戦だけ。
ナゴヤ球場の“カウントダウン”が始まり、来年も来てくれるか分からない。
そう思うと、これは行っておかないと、ということで球場へ向かいました。

僕がナゴヤ球場でファームの試合を見に行くとよく座るのが、メインスタンドの両脇に広がる内野スタンド。
ナゴヤ球場はブルペンがファウルグラウンドにあるため、内野スタンドの前列を取れると、ブルペンの真横で試合が見られます。

最前列はグラウンドレベルと一緒なので、フィールドシートに近い感覚でも試合が楽しめます。

この日は南郁夫さんばりに「野球観察」を楽しもうと、スコアブック片手に春の風を感じながら、のんびりファーム観戦です。

先発はなんと山岡投手!
今年は先発入りを希望している山岡投手の投球が、間近で見られる贅沢です。

山岡投手を見ていて気づいたのですが、袖にスポンサーワッペンがついてますね。
これじつはすごいことで!
交流戦やオープン戦で、1軍がセ・リーグの本拠地で試合をするときは、セ・リーグ側の規定でスポンサーワッペンの掲出が制限されています。
昨年までのウエスタンリーグでもそれに倣ってスポンサーワッペンのついていないユニフォームで試合をしていましたが、「ファームリーグ」になって、その規制は緩和されたのでしょうか?

先発は山岡投手とドラゴンズはマラー投手の投げ合い。
いずれも1軍級同士の対戦となりました。
ところが!
山岡投手は先頭バッターからヒットを許すと、初回から中日、鵜飼選手にレフトへ3ランのホームランを打たれ、いきなり3点のビハインドとなります。

その後は無得点が続きましたが、5回にバファローズは内藤選手がレフトへソロホームランを放ち、一矢報います。

ランニングする内藤選手の向こうには、レフトフェンスに描かれた「ハンバーグ師匠」の看板が…
ドラゴンズファンとしても有名な井戸田潤さんが自費でスポンサードした看板があるんですね。
ライトスタンドには、同じくドラゴンズファンを公言しているアーティストの「サカナクション」の看板も。
井戸田さんなどは愛知県出身でしかも「ナゴヤ球場」世代。
球団への愛着をこうしたかたちで表現するのも面白いですね。

その「ハンバーグ師匠」の看板の向こうには新幹線の線路があって、新幹線が見えるのもまた、ナゴヤ球場の名物ですよね。
新幹線に乗られる方は、名古屋駅を東京方面に進んだところに見えてくる光景をよくご存知でしょう。
新幹線からもグラウンドがばっちり見えますよね。
こんな光景もあと数年の楽しみとなりそうです。

山岡投手はもともと6回くらいの予定だったのでしょうか。
立ち上がりこそ不運だったものの、球数を稼がずゾーンを絞っていけば三振も取るなど投球を重ねましたが、6回にヒットが続き、タイムリーを打たれてさらに1失点で交代しました。

試合中盤となると、ブルペンも動き出します。
後続の富山投手、阿部投手がブルペンでは投球練習を行いました。
この席に座っていると、ブルペンの話し声、投球の音。
いろいろ聞けて楽しいです。
とくにピッチャーが投げる球の、変化球が「ブーン」と空気を切る音とか。
キャンプのブルペンでも聞けない至近距離で感じられるんですよ。

山岡投手から交代した富山投手も7回に連打を浴びて3失点。
ドラゴンズに大幅リードを許してしまいます。

中日ドラゴンズ 7 × 1 オリックス・バファローズ

最後はドラゴンズの守護神、松山投手が登場。
セーブ場面ではないものの、ケガからの調整登板となった松山投手。
しっかりと守護神の貫禄ある投球で3者凡退に打ち取られ、試合終了でした。
試合は負けましたが、春の日のファームは、ほんとうに遠足気分でのんびりと試合を楽しむことができました。

僕も名古屋で生まれ育った1人として、ナゴヤドームよりも愛着のある球場ですから、ナゴヤ球場の移転は寂しい限りですが、これも時代ですね。
戦後まもなく建設され、1軍の本拠地としても多くのファンの記憶に残るナゴヤ球場。
カウントダウンが始まっているナゴヤ球場なので、少しでもナゴヤ球場に足を運んでみたいですが、やっぱりバファローズ戦で試合を見たいですよね。
来年以降も、ファーム交流戦として1カードでも名古屋で試合を組んでもらいたいですね。

そして、
ナゴヤ球場にお越しになることがあれば、ぜひこのブルペン前をおすすめしたい。
新設のバックネットスタンドよりもグラウンドレベルで野球が楽しめるうえ、昭和の、いや建設当初から80年近くたったナゴヤ球場の、オリジナルの痕跡が今でも残るスタンドなので、球場の歴史にも触れてみるのはいかがでしょうか。
来年以降も、もしナゴヤ球場でバファローズ戦が開催されるとしたら、プチ遠征に名古屋まで。
新しい球場にはない、昔のプロ野球の空気が、まだこの球場には残っています。
そんなナゴヤ球場の名残を感じに、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(オリックス・バファローズ→北海道日本ハムファイターズ⇨阪神タイガース)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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