ナミコのおでかけ日和(8)神戸の住宅街に佇む隠れ家でご褒美メニューに癒されて… Cafe Luire(カフェ ルイール)
2025年1月28日(文・写真/ナミコ)
青木の住宅街で癒しの空間、「灯り」の世界を堪能
今回ご紹介するのは間もなくオープンから1年を迎える東灘区のカフェ、Cafe Luire(以下、ルイール)。
場所は阪神青木駅からほど近いマンションの一室。こんなところにカフェなんてあるの?と思う場所です。しかもルイールは不定期オープン、イートインは完全予約制(2025年1月現在)という本物の「隠れ家カフェ」。
オーナーは、以前、元町の人気カフェCafe de Agenda(カフェデアゲンダ)の店主だった長谷川さやかさん。
子育てをしながらゆったりとした気持ちで、そして大好きなケーキを作ってお客様の笑顔に会いたい、というオーナーの優しい思いからオープンしたルイール。
昨年2月28日のオープン時は、以前からの常連さんや近所の方で早朝から行列が絶えることなく、連日早々に完売する日が続きました。
店名のとおりLuire(フランス語で「灯り」の意)に照らし出される、レトロで癒される空間は、1度行くと忘れられない居心地の良さ。
「一目ぼれ」したこの場所で、家族やたくさんの人の手を借りながらも、あえて手作業で仕上げた部分もあるという店内。その言葉どおりインテリアや内装、小物や食器にもオーナー長谷川さんのこだわりがそこかしこにちりばめられています。
予想以上の大盛況で試行錯誤の末、現在のシステムに
ルイールに客足が途切れない理由、それはまずメニューの美しさ。おとぎ話の中に出てきそうな芸術的なデザインと、旬のフルーツがふんだんに使われたオリジナルスイーツの数々は、思わず食べるのをためらって見入ってしまうほど。季節を感じる限定メニューが魅力です。
オープン以前から、メニューを紹介する投稿には「いいね」やコメントが溢れ、昨年2月28日のオープン以降は平日でも連日行列が続き、早々に売り切れる日が続きました。
その反面、完全「ワンオペ」での接客では屋外で長時間の待ち時間が発生することもあり、試行錯誤を経て現在はイートイン完全予約制に移行しています。
予約にひと手間、支払いは現金のみ、それでも満席
そんな大人気カフェ、ルイールのオープン日時を知るすべは、公式インスタグラムでの通知のみ。日ごろからまめなチェックが欠かせません(笑)。完全予約制のイートインは指定日時にメールのみでの受付、席が埋まり次第受付終了、となかなかシビア。
そのため希望者はまずは予定を調整するところからスタート。次にいくつかの必須項目と希望するメニューをもれなく記載したメールを準備します。必須項目に漏れがあった場合は受付されないので、毎回仕事以上に入念にチェックし(笑)、指定日時になったら即送信!
さらに待つこと数日。予約確定の返信があってようやく予約が完了となります。
そのため予約が取れただけでも毎回達成感に包まれるほど。
この日のために頑張れる!デザートを味わう時間は、秘密のご褒美タイム
予約当日も時間厳守。そのため毎回オープンが近づくと、どこからともなく現れた人たちが粛々と列を作ります。その光景に、道行く人から不思議そうな顔で見られるのも、「ルイールオープン日あるある」です。
開店時刻になるとドアがオープン。予約順に名前を呼ばれ、1組ずつ店内へ入ります。15席ほどの小ぢんまりした店内はどの席に座っても窮屈さはなく、それぞれの角度で自分だけの時間を楽しめる配置になっています。リピーターになると、今日はどこにしようかな?という楽しみも。1人で来店する方も多く、みなさんぜいたくなご褒美カフェタイムを満喫されているようです。
芸術的な盛り合わせに、シャッターを押す手が止まらない
事前にメニューを伝えているので、当日はドリンクを選ぶだけ。ルイールのメニューはどれを選んでも、とにかく可愛くボリューミーなのが特徴。デザートやケーキに、アイスやクッキーなどを追加して、自分だけのオリジナルプレートをオーダーすることも可能です。
事前に画像を見ていたとは言え、実際に見るデザートの完成度の高さには、毎回写真を撮る手が止まりません。デザートが提供されるや否や、あちらこちらからシャッターの音が響きます。四季折々のフルーツや季節を反映したメニューは、何度行っても感動モノ。
まだまだ見ていたい気持ちにけじめをつけ、ようやくカトラリーを手にすると、今度は「ひと口めをどこにするか」という悩ましい時間がスタート。お皿をくるくる回しながらベストチョイスを探す時間は、楽しくも悩ましいひとときです。時にはトッピングが溶け始めてきて、慌てて食べ始めることも(笑)。
意を決してひとくち目を口に運ぶと、想像以上の世界が口の中で混ざり合い、グルメレポでもないのに口角は上がりっぱなし(笑)。毎回世界一のグルメレポができるのではないかと思いながら、ひと口めをほおばっています。
グループで来店しても、デザートが提供されると、とたんに会話はそっちのけ。
口を開けば「かわいい♡」「素敵♡」「おいしい♡」「幸せ♡」のリピートになってしまいます。 イートインには約1時間半の時間制限があることもあり、ただただデザートと向き合い、味わうのがオススメ。
毎回満席にもかかわらず、驚くほど静かな時間が流れているのもルイールならではの光景です。
ちょっぴりの罪悪感とともに、テイクアウト
オープンの日は、予約なしでケーキや焼き菓子をテイクアウトすることもできます。私もカフェを自分1人で味わい、ちょっぴり家族に後ろめたい時にはテイクアウトすることも。ただしイートインメニューだけでケーキがなくなってしまう日もあるため、どうしても食べたいケーキは事前にキープをお願いしておくと安心です。
小さな「灯り」に癒されて
最初は戸惑うハードルの高さにもかかわらず、オープンから約1年経った現在でも、日によっては未だイートインの予約が取れないこともある人気店、ルイール。またせっかく予約が取れても、オーナーの家庭の事情で急遽開店中止になってしまうことも。
それでもいたわりの言葉や優しいコメントがあふれるのは、オーナーのお人柄と、「それでも食べたい!」と思えるメニューの魅力もあるのかもしれません。
今後は予約不要の営業日も検討されているとのこと。
間もなく開店当時に即完売となったイチゴのスイーツが登場予定で、春の訪れとともにまたワクワクが止まりません。自分へのご褒美に、忙しい日々の現実逃避に、ぜひその「灯り」に癒されてみてください。
今回ご紹介したのは…
Cafe Luire(カフェ ルイール)
神戸市東灘区本山南町4丁目3-31マンション水谷107
阪神青木駅徒歩5分
JR摂津本山駅徒歩9分 駐車場なし 公共交通機関を利用ください
不定期営業 (イートインは現在完全予約制)
営業日、予約方法等、最新情報と注意事項は公式インスタグラムを要チェック!
※支払いは現金のみ
※イートインメニューの持ち帰りはできないので、当日はお腹と時間に余裕を持って予約するのがオススメです。
ナミコ
セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。
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