スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(207)関学ファイターズ、勝利の先を見据えた近畿大学戦

2026年10月1日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は9月27日に開催された関学ファイターズと近畿大学BIG BLUEとの一戦の様子をお伝えします。
前日、昨年の甲子園ボウル覇者である立命館大学が、京都大学に負けるという波乱が起きた関西学生アメフトリーグ。
上位3強と言われる関学、立命館、関大を喰っていこうと闘志を燃やすチームのレベルが上がってきていると感じる今日この頃。関学は今回の近畿大学、そして次戦は京都大学と気の抜けない試合が続きます。

試合は近大の攻撃からスタートしました。
ランを中心に展開する近大ですが、関学ディフェンスもバックスが強く攻撃権を交代。

続く関学の攻撃では、3回生RB(ランニングバック)永井秀選手が大幅にゲインし一気に敵陣へ、チャンスを掴みます。

そして3回生QB(クォーターバック)星野太吾選手が、スクランブルで右サイドの空いたところを一気に駆け抜け、先制のタッチダウンを取ります!
この攻撃、星野選手は相手のサック(QBを直接攻撃する)をかわして右に逃げると、中央に攻防が集中していた分ぽっかりと空いたサイドに走り込んで、自らエンドゾーンに飛び込みました。

さらに次の近大の攻撃では、4回生QB小林洋也選手のパスを関学4回生、キャプテンのLB(ラインバッカー)倉田我琉選手が飛びついてキャッチしインターセプト。
そのままランで敵陣内を前進すると、QB星野太吾選手のスクリーンパスが成功しさらにエンドゾーン手前へ。
最後は再びRB永井選手へ、ショートパスを投じてエンドゾーンになだれ込み、二つ目のタッチダウンを奪いました。
星野選手の機転の良さと落ち着いたプレーが功を奏したシリーズとなりました。

2Qに入ると、ディフェンスにも良いプレーが続きます。
最初のシリーズ関学の攻撃では近大ディフェンス陣がしっかり関学のランを封じると、近大には2QからQBを務める3回生須田隆介選手から4回生TE(タイトエンド)眞田滉平選手への鋭いパスが決まってファーストダウンを奪います。
しかし、関学は次のシリーズでラン攻撃をしっかりとブロック。
4回生DB(ディフェンスバック)藤田昂太郎選手のタックルや、ディフェンスラインの活躍でそれ以上の侵入を防ぎました。

攻撃が変わると、関学QB星野太吾選手から4回生WR(ワイドレシーバー)リンスコット・トバヤス選手へのロングパスが成功。
そのまま右サイドを走り抜けて、3つ目のタッチダウンを関学が取り、前半を終えました。

前半でもう一つ印象深かったのが、2回生WR加島禅選手のパスキャッチからのロングゲイン。
インサイドで短いパスを受け、そのまま力強いランで大幅ゲインしました。
4回生の百田選手が欠場している中、フィジカル系の大型レシーバーとして、今後の活躍も楽しみです。

後半に入ると、近大も意地を見せます。
前半終了前に4回生DL中山功乙選手の良いタックルがあり、流れを引き寄せたい近大は、後半スタートにオンサイドキックを選び、みごと自チームのボールとします。
そのシリーズは得点には至りませんでしたが、攻守が一つずつ入れ替わった後の近大の攻撃では、QB須田選手のロングパスを4回生WR吉田涼登選手がキャッチしてレッドゾーンへ。
さらに近大キャプテンで4回生RB佐藤海選手がエンドゾーンへねじ込み、反撃のタッチダウンを返しました。

しかし関学は、次のシリーズでリンスコット選手が短いパスから一気にランでゲインし、敵陣へ侵入。
すると、3回生RB平野日々輝選手がこちらもパワフルなランで相手をかわしてエンドゾーンへ。
この日4つ目のタッチダウンを奪いました。

4Qに入ると関学はRBが下級生に交代。
1回生RB大西龍太選手が強烈なタックルにも負けずゲインを稼いでファーストダウンを得ます。

続いて1回生RB星野礼翔選手がするりと相手ディフェンスをかわしてエンドゾーンへ。5つ目のタッチダウンを取りました。
このシリーズは1回生RBが躍進。
星野選手のランについては、味方OL(オフェンスライン)がしっかりディフェンスをブロックし、道を作ってタッチダウンに繋げました。


※ナイスプレーだったので掲載しますが、写真はブレててすみません!

4Q終了直前には、近大QB小林選手のパスを関学1回生DL(ディフェンスライン)村井貴光選手が体を張ったパスディフェンス!
ディフェンスも引き締まったところで試合は終了しました。

関西学院大学ファイターズ 35 × 7 近畿大学BIG BLUE

近大にも攻守に素晴らしいプレーが飛び出し、キャプテン佐藤海選手を筆頭に意地を感じるファイトがありましたが、関学がそんな近大の攻勢を押し退けた勝利となりました。

1回生RB 星野礼翔選手
「自分が出た最初のシリーズでタッチダウンが取れました」
「(道が)開いた瞬間、考えるよりも身体が先に動いて(タッチダウンを)取りに行けました」
「自分は本能的に動くタイプなので、得意の緩急をつけて横にカットを切るというプレーをこれからも磨いていきたいです」

2回生WR 加島禅選手
「ボールを取ったらタックルされても前に進んでやろうという気持ちでずっと準備してきたので、今日は自分らしいプレーが体現できてよかったです」
「京大戦でも当たり負けしないよう、自分を発揮していきたいと思います」

4回生OL 谷内志郎選手
「試合は勝ったけど、OLとしての内容は完敗でした。近大のDLは関西でもトップレベルと思っていて、動きは速かったです」
「まだまだ完成度は高くないし、課題もいっぱいあったので、ちゃんと向き合って自分たちの成長に結びつけていきたいと思います」

3回生RB 平野日々輝選手
「OLが厳しい時に何も変えることができなくて、いままでも強いDLがいた時に自分の個人技で突破できなかったので、反省点もありました」
「近大のDLは今まで以上に圧力を感じて、LBのタックルも上手でしたし、当たりもすごく速かったので手強かったです」

勝利はしたものの、谷内選手から厳しい言葉が飛び出したように、上級生からは気を引き締めるコメントを聞くことができました。
そして近大は攻守にスピードがある手強い相手だったということもまた、口を揃えて聞こえてきました。
先の同志社大戦でも、相手の強さ、気持ちの強さを感じた一戦でしたが、近大戦もタフな試合だったことが窺えます。
今後ますます上位のチームと対戦を控える関学ファイターズ。
甲子園ボウル優勝を目指すためには、どんな相手にも自分たちのアメフトをしっかりとやって、己にも勝てる強いチームを目指したい。
一瞬の隙やミスが命取りになりかねない状況で、取りこぼしをせず勝っていくことを選手たちは誓ってくれました。

そして次回は立命館大を倒した京都大学戦!
しかも、今週末に控えています。
今日の勝利をも糧にして、なお気を引き締めて臨む関学ファイターズの次戦にも注目していきたいです。

そして、少しでも多くの読者の方ともこの興奮を共有したい!
ので、今日も言いますよ…

 

関学ファイターズ、次戦の京都大学戦は10月3日(土)、MKタクシーフィールドエキスポで開催です。

 

※イラスト・写真の転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(オリックス・バファローズ→北海道日本ハムファイターズ⇨阪神タイガース)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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