南 郁夫の野球観察日記(235)ずっと踏ん張りどころ。前半オリックス回顧

2026年7月19日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

早いもので、すでに2026年シーズンも半ば。オリックスはといえば、春の勢いはどこへやら、貯金使い果たしいのカッツカツ状態。首位ソフトバンクとは10ゲーム近い差をつけられるも、勝ったり負けたり4位も危うくて「踏ん張りどころ」が慢性化している、そんな現在地。

わりといろいろあった、前半のオリックスを総括してみると…

 

■宮城の不在

普段その現実を忘れようとしているのに、「オリ姫デー」のふわふわ白いポスターにだけ登場するから、思い出してまうやろが!ちう話。昨年のパ・リーグWARランキング3位(チームトップ)のエースを失って、もちろん今年は苦しいシーズンなのである。

明らかに先発投手の人出不足!急募・5回投げれる人。それにしては残りの選手で踏ん張っている、今のオリッ。鉄腕アレン・九里の必死こいての「6勝6敗」が、チーム状態を見事に体現しているではないか。

言いたかないが(言うが)、宮城の故障ってシーズン前にみんな大好きな「あんなもん」に出たからでしょ?(個人の感想です)本人がどうしても出たかったんなら何も言えんが、少しでも体に不安があったのなら、西武の平良を見習ってほしかった…  なんてどっかん発言か。とにかく宮城の完全復活を願うのみ。
左の先発として宮城の代わりを期待した田嶋の不調、曽谷の故障も痛いのだが、宮城の不在こそが、今年のオリッ最大の事件である。

 

■エスピの円熟

チームに、というか日本に怖いほど完全に溶け込んだエスピノーザが、進化を続けている。キャラとは裏腹な、ゴロアウトを積み上げる一見地味で堅実な投球スタイルは完成度を増し、彼のキャリア・ピークでは?という円熟度を見せつける。

エスピのおかげで、オリッはまだ4位という位置にいる。すでに7勝という成績はもちろん、14先発で12QSという安定感が頼もしすぎ。後半戦もカルピトン食べて勝利投手になって、キヲツケテカエッテほしい。 

 

■そして誰も… 右スラッガー不在

左の強打者ってどこのチームにも一定数いるのだが、右は希少だ。それは学生野球の指導者が、才能ある選手をぜんぶ「その方が有利」という迷信妄信で左打者にしてしまうから、ちう都市伝説があるのだが、本当だろうか。

オリッも右の強打者が、太田椋を除いていない(中川はチャンスメイクタイプだし、紅林は微妙)。その太田も長距離砲とは言えず、強打者というより好打者。個人的に(できれば引っ張りの)ホームランが打てる右を熱望しているのだが、頓宮が長期離脱でラオウは二軍で、若手は出てこない。ロッテ・西川や西武・渡部がまぶしい今日このごろだ。

なにせオリッ、ホームランが「めったに」出ないので。左の好打者たちがちょこまか塁を埋めて右のスラッガーが「どっかーん」ちう、私好みのパターンがほぼ皆無。満塁で凡フライ。決定打不足は、右のスラッガー不在が原因と私は思う。誰が?とかでもないし、あくまでイメージだが。

チーム打率はいいのに、勝てないんだよねえ。残塁供養。

 

■ついに来田!?新戦力の台頭

ここ最近の来田の活躍は、未来へ向けても明るい材料である。悔しい打席を乗り越えて、ようやく彼の実力が一軍で定着しつつある。ようやく… といってもまだ24歳。持ち前の明るい雰囲気はフレッシュで、スター性も十分な「明石の星」。

来田の絶対的優位性は、鋭い打撃に加えての、俊足。ひたひたと一流選手の予感がする。守備を鍛えるためにも、外野の一角は彼で決定だろう。龍馬先生には打撃に専念してもらって、同じく今年のブレイク候補・渡部ハルトと中川で外野を固めれば。あ、そしたら森友(体調良好時)の出番が・・という悩ましさが延々と続く今シーズン。

 

■2つも作っちゃった、苦手球場

昨年はソフトバンク@ペイペイが「とほほ」だったが、今年はそれが、二つもあるという…。エスコンと楽天モバイル。今年は関東以北で勝てない「縛り」でもあるんかいな? 毎年そういうのを作っちゃうとね、チームはなかなか上位に行けない。

エスコンで1勝8敗が「とほほ」、楽天モバイルで0勝6敗(7月17日現在)は「とほほのほ」。両球場での試合はともに残り3試合しかないんで、ここはもう、なにがなんでも全勝で。そうでなきゃ、最終的に5割も危ないけど、残りシーズン、他チームとは五分で戦える予感が(何の根拠もなく)するので、まあ勝率5割ちょいでシーズン、フィニッシュ!かな。

ん?
勝率5割ちょい?なんちう夢のない展望や!と、反省(のふり)。まあ、前半はこんなかんじだったけど、「踏ん張った」甲斐あって何が起こるかわからんのが、これから後半戦の「真夏の野球」ってもんでしょう。若手、がんばろうぜ。

踏ん張りどころは、踏ん張り切った。踏み抜いた気もちょっとする。けど、オリックスの猛追を期待して、シーズン後半も楽しみましょう!
暑さ対策は万全で

 

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南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」

 

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