スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(72)関西学院大学ファイターズ出場決定!甲子園ボウルの見どころ〜攻撃編

2023年12月9日 (イラスト・写真・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
関西学院大学ファイターズが12月3日の西日本大会を制し、第78回「甲子園ボウル」への出場が決定しました!!
相手は東日本の勝者、法政大学!!関学は史上初の甲子園ボウル「6連覇」を目指して12月17日の大会に臨みます…!!

「甲子園は野球の聖地だけじゃない」
甲子園球場は、学生アメフトにとっても憧れの晴れ舞台です。
かくいう僕も野球経験者なのですが、名古屋の大学に通っていた身として学生スポーツのスケールの大きさに感動したのが関学ファイターズで、それ以来のアメフトファン。僕にとって関学ファイターズは憧れの大学スポーツなんです。

K!SPOを通じてこの春から関学ファイターズを追いかけてきましたが、すべては「甲子園ボウル」でアメフトを見てほしいため…!!
しかし、そこでやっぱり皆さんが感じるのは…

ってことだと思います。
僕も初めてアメフトに触れたときは、たしかによく分からないスポーツでした(笑)。
でも野球だって、細かいルールは分かりにくいところも多々あります。
ポイントを押さえればすぐに分かる!ルールが分かれば、その難しさ奥深さが楽しくなってくる!!

あらためてアメフトのルールを知っていただき、ぜひ「甲子園ボウル」を観に来てほしいので、ルールを解説しながら関学ファイターズの注目選手を紹介していきましょう!

・選手は11人対11人
・プレイの行われるフィールドは100ヤード(1ヤードごとにラインが刻まれてます)
・双方のエンドゾーンには「ゴールポスト」といわれるポールが立っている
・片方がエンドゾーン(ゴール)にボールを持って走りきると6点が入る
・そして、ゴールポストにキックをする権利を得られ、決まると1点加点。
・1クオーター15分の4ピリオドで試合をおこなう。

「フットボール」と言いますが、サッカーみたいに蹴りながら走るのではないんですね。
ゴールゾーンに飛び込めば点が入り、さらにポールが立っていて、そこに蹴り込んだら点が入る。

点の取り方はほぼラグビーと一緒です。
オフェンス(攻撃側)は相手ゴールに向かって前にボールを運ぶ。
ディフェンス(守備側)はそれを止めて、自分のボールにするためにひたすら守る。
1ヤード単位でゲイン(前進)を刻み、守備側の相手に捕まったら地面に体をつけると「ダウン」と呼び、4回の攻撃チャンスがある中で10ヤード以上進むと、さらに攻撃が続けられます。
そして相手側のエンドゾーンにボールを運び込めたら「タッチダウン」ラグビーでいう「トライ」ですね。ここで6点取れます。
さらに、エンドゾーンに立つゴールポストにボールをキックする権利を得られるので、キックが決まればさらに1点取れます。

ほかにも得点の取り方があるのですが、まずはここだけ覚えてください。

ラグビーはボールを後ろにしかパスができません。そのために選手が横一線に前に走り、後ろの味方にボールを回しながら攻撃します。
アメフトは、1回の攻撃の間にボールを「1回だけ」前に投げることができます。だから、味方がパスを受けるために全力で前に走ることができます。
この、前に投げる「パス」ができることがアメフトの大きな特徴であり、華の部分!何十ヤードという遠投をして、それを受けていきなりエンドゾーンに走り込めれば「タッチダウン」となります。

ここで、攻撃の進め方を関学の選手とともにご紹介!
ボールを前に運ぶために、パスをする。またはランで進める。
攻撃の作戦を決めてボールを渡す「基点」となる選手がクォーターバック(QB)。

関学ファイターズのQBは、2回生の星野秀太選手と4回生の鎌田陽大選手がいます。
星野選手は昨シーズンに1回生からスタメンを務める期待のエースQBです。2人とも優れた状況判断を持っていますが、星野選手は自分でも走り込むテクニカルなプレーが得意だったり、鎌田選手はロングパスが得意だったりと、それぞれに特徴を持つ選手です。

 

QBがラン攻撃を選んだ場合、QBからボールをもらって前進するのがランニングバック(RB)。
ここには3回生の伊丹翔栄選手と4回生の前島仁選手がいます!

前島選手は昨年の甲子園ボウルMVP!しかも、お父さんも関学ファイターズのRBとして頂点に立ったという、すごい家族…!!トリッキーなプレーで守備の穴を抜けていく選手が特徴。

 

伊丹翔栄選手は天才肌のランニングマン。小さい身体で果敢に攻める、今シーズンの点取り屋です。

 

以前のコラムでも紹介しました大槻直人選手は、ディフェンスから転向したRB。
小柄だけど、ディフェンス仕込みの体躯とタックル力で前進する選手です。

 

そして「アメフトの華」
QBがパスを選んだ時に一気に前進をしてパスを受け取るポジションがワイドレシーバー(WR)。
ここには1回生の小段天響選手、2回生の五十嵐太郎選手といった若い選手が控えています。

 

ほかにも相手の守備から味方を守りながらレシーバーの役割をするタイトエンド(TE)。
ここには3回生の安藤柊太選手が控えています。
後方のQBやRBの動きを、相手の守備陣のタックルを止めながら、作戦次第では自分でもパスを取りに行ってタッチダウンも狙える選手です。

ざっと攻撃を中心にルール説明をしてみましたが…伝わりましたでしょうか?
攻撃側のとにかく目立つ選手たちの紹介でしたが、まずは得点の取り方を知っていただければ、観戦の楽しさが増えます。

次回、さらにルール説明をもう少ししながら、今度は守備側(ディフェンス)の面白さも絡めた注目選手を紹介いたします。

学生アメフトの頂点を目指す「毎日甲子園ボウル」
12月17日(日)に甲子園球場で開催です!!
詳しくはこちら
https://www.koshienbowl.jp/2023/

昨年2022年の甲子園ボウルは、リポートはこちら

※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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