南 郁夫の野球観察日記(68-1) 平成の名将、72だらけのブルーウェーブ・デー

2019年5月20日(文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

4月29日の観戦日記です!
今年もオリックスの復刻ユニ企画は、健在。平成最後の試合に開催された復刻ユニ第一弾は、あの優勝時のブルーウェーブ・ユニ着用とのこと。オリッ全盛期の懐かしい姿を思い出して観察するべく、京セラドームにGO。

縁起がいいということで?何度も復刻されてきたこのユニだが、今回はかなり「攻めた」趣向。ちょうど4月29日が誕生日だった、かの名将、故・仰木彬氏にちなんで、なんと選手全員が72の背番号を付けて「ありがとう平成」ちう、な、なんとも大胆な企画なのだ。

うわ、全員72て!

メジャーのジャッキー・ロビンソンデー(MLB全背番号が42)にヒントを得たのかもしれないが、72ちうたらあなた、監督・コーチ番号ですやん。若干の違和感を感ずるのは、背番号フェチの私だけか?名前表記もないので、熱心なオリッ・ファンでもなければ、誰が誰やら?である。

平井コーチだけは背番号そのまんまやん、と思っていたら、なんと始球式には背番号33に着替えた平井、6の田口、23の小川が登場して優勝当時の雰囲気を盛り上げてくれるサプライズ。うーん、開催地が神戸ならもっと伝わるものがあったかも…

それでも、やっぱりブルーウェーブ・ユニはかっこいいのな。特に若い選手にはよく似合う。絶賛売り込み中の佐野くんなんか、イケてますな。

試合の方は、あまりユニやら番号のことが気にならないほどの大熱戦。追いつ追われつの楽しい展開から、8回裏にマッチョ吉田の強烈な決勝2ランが飛び出すという、オリッ・ファンにはたまらない結末で、平成の最後を見事に締めくくってくれたのである。

というわけで、次ページは、場内に流れるリトル・ネプチューンを上機嫌で聞きながら、72だらけのブルーウェーブ写真集をどうぞー。

 

 


<過去コラム一挙掲載!>
オリックス、元メジャーリーガー、女子野球…ベースボール遊民・南郁夫の野球コラム集。

 

南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」

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