ナミコのおでかけ日和(27)初夏の散歩に涼を求めて布引の滝へ、マイナスイオンでデトックス!
2026年5月18日(文・写真/ナミコ)
こんにちは、ナミコです。
すでに夏日が続出している初夏の神戸。
あまりにも暑いので、急に思い立ち、新緑の布引の滝へ行ってきました。
急に思い立った筆者の服装は、普段着のワンピースに街歩き用の帽子とスニーカー、リュックには水筒に入ったお茶とおやつ、という軽装。
さらに目的地として布引の滝を目指すのは、おそらく21世紀になって初めてと言ってもいいほど。うろ覚えの記憶とスマホの情報だけが頼りです。
さて無事にたどり着けるのでしょうか?

神戸っ子にはおなじみの「布引の滝」は、新神戸駅の山側にある滝。
軽装で行ける場所にありながら「日本の滝百選」、さらには栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝という有名な滝と並んで「日本三大神滝」の1つとも言われている、都会の中のスピリチュアルスポットです。
布引の滝に関してはこちらも参考にしてください。
徒歩5分の雌滝へ
まずは新神戸駅へ。新幹線改札のある2階から1階へ降りると、正面に登山支援拠点の好日山荘トレイルステーションが見えてきます。
新幹線のぞみの停車駅という神戸の玄関口にも関わらず、駅構内に「神戸登山の玄関口」を掲げる登山案内所があるのはさすが神戸。
こちらでは布引の滝など、近隣の登山スポットやハイキングコースの地図や資料が無料でもらえます。もちろん装備や備品の販売もしており、コースの相談にも乗ってもらえるので心強いです。
駅構内を一歩外に出ると、壁一面の巨大な行先表示が目に飛び込んできます。
このサイズなら観光客でも方向音痴でも、たとえ眼鏡を忘れても、迷うことはありません。


表示に従って道なりに進み、新幹線の高架をくぐると、そこはもう緑に囲まれた住宅街。信号のない坂道が続いています。
新幹線から降りた多数の人はどこに消えたのか?と不思議に思うほど静まり返った道を進むと、青空に映える新緑が迎えてくれます。駅とのギャップも新神戸の面白いところです。

看板を確認しても、ここはやっぱり「新神戸駅前」。
神戸市のマークがアクセントになっている赤い橋、砂子橋が見えてきました。
何気なく渡り終えたこちらの橋は、国の重要文化財に指定されています。下を流れるのはおなじみの生田川。


ここからは整備された登山道に入ります。
とは言え、一番近い雌滝(めんたき)までは案内板の通り、平地を100m進むだけ。すぐそこやん!と元気が出ませんか?


この時点ですでに滝の音が聞こえているので、迷うことなく進みます。
5分もかからずに雌滝に到着。
圧倒的な緑と滝の音、輝く水しぶきに癒されます。


向かって右側にはこれまた重要文化財の雌滝取水堰堤が見えています。


滝の前ではベンチでくつろぐ人、写真を撮る人、そして花見ならぬ「滝見」をしながら食事を楽しむ人も。ちょっと寄ってみた、という雰囲気の方が多く、Tシャツにスウェット姿など、揃って似たり寄ったりの軽装です。筆者の装備でも全く違和感はありません。
筆者も滝を見ながら少し休憩。
文化財に囲まれた国立公園内に、普段着のワンピース姿でいる自分がこっけいで、笑いがこみ上げてきます。
滝を彩る新緑の中にはもみじの葉っぱが見えています。紅葉の季節はさぞかし美しい景色になりそうです。

なんちゃってハイキングで雄滝へ
せっかくここまで来たので、次は雄滝(おんたき)を目指して出発します。
案内板に従い、階段を登ります。雄滝まで250mとはいえ、今度は坂と階段ばかり。凹凸の少ないスニーカーではちょっと不安なので、階段脇に設置された布引三十六歌碑を見ながら、ゆっくり登ります。



平安時代の短歌に「布引」の語が出てくることからも、この滝が1000年以上も前から愛されていることがわかります。
途中、鼓ヶ滝(つつみがだき)に到着。
え?どこ?
というぐらい滝はほとんど見えないのですが、滝の音と目印の石が頼りです。


ときおり登山の装備に身を包んだハイカーたちが階段を降りてきては「こんにちは」と山の挨拶をしてくれます。駅前ですが、ここは山なのです。
見上げると新緑の隙間から美しい木漏れ日が差し込んでいます。


のんびりと森林浴を楽しみながらも、さすがにワンピースはまずかったかな、虫に刺されるかも、と思い始めた頃、目の前に滝が見えてきました。
雄滝(おんたき)・夫婦滝(めおとだき)に到着です。雄滝の落差はなんと43m。


この日は晴天が続いていたこともあり、想像よりちょっと痩せ気味の姿でした。
とは言え、間近で見る迫力はわざわざここまで来てよかった、と思わせてくれるものでした。
駅で買ったおやつを手に、しばらく滝を見ながら休憩タイム。
時計を見ると、新神戸駅を出てからまだ30分も経っていません。都会なら1駅程度でしょうか。近所のスーパーと大差ない距離にこんな滝があるなんて、またまた普段着の自分とのギャップにじわじわ笑いがこみ上げます。
ベンチの横を見ると、伊勢物語でも有名な在原行平・業平兄弟の歌碑がありました。


解説によると、芦屋から布引の滝を見物に来た時の歌、とあります。この山の中まで牛車に乗って?まさか徒歩?当時の情景を想像するだけでも楽しいです。
駅前森林浴完遂!
これで、目標だった布引の滝4つを全て見ることができました。
ここからさらに少し登ると、食事処のおんたき茶屋や展望台もありますが、今回はここで引き返すことにします。
付近の案内板には「市ケ原」「摩耶山」「ハーブ園」と、六甲山の名所が表示されていることに気がつきます。あっという間にここまで来たこともあり、どこまでも行けそうな気になりますが、ワンピースで無理は禁物です。
来た道を駅に向かって戻ります。今度は緩やかな下り坂。落ち葉が重なった階段は、登りより少し滑りやすく感じましたが、無事に駅まで戻れました。
観光や仕事の合間に少し時間ができた時、無料で寛げるスポットを探している方にはオススメです。もちろんスマホも通じますし、案内はそこかしこにあり、迷子の心配もありません。なにしろ新幹線駅からすぐ。
家族でのハイキングデビューでも安心です。
もちろんお疲れの大人たち、森林浴やデジタルデトックスにもぜひどうぞ。
筆者も次回はせめてパンツスタイルで、紅葉の時期に再訪してみたいと思います。
今回ご紹介したのは
布引の滝
住所:神戸市中央区区葺合町
駐車場:なし
最低限、ヒールのない靴さえあればアクセス可能(サンダルは避けた方がいいです)
詳細はこちらも参考にしてください
ナミコ
セは阪神、パは阪急を応援しながら阪神間で生まれ育った昭和生まれのママライター。
幼少期の憧れの人は福本豊。阪急ブレーブスを知る最後の世代として、西宮ガーデンズに行くたびギャラリーとメモリアルスポットを巡礼しては熱く語るためママ友たちにウザがられている。趣味は野球観戦と鉄道旅行。
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