スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(188)関学ファイターズ、初夏の東京遠征。法政大学戦
2026年5月13日(イラスト・文/T.ANDOH、写真:Azusa Suzuki)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は5月10日に東京は調布市の「アミノバイタルフィールド」で開催された、関学ファイターズの関東遠征。
法政大学との一戦をお届けしたいと思います。

初夏の絶好の陽気はスポーツ日和!新緑に囲まれた会場では、溌剌とした選手たちが躍動します。
次に出会うときは、甲子園ボウルをかけた日本選手権かもしれない…。
そんな関東の雄!法政大学との一戦に、スタンドにもたくさんの観客が集まりました!

試合は関学のリターンから始まりました。
RB(ランニングバック)陣にけが人が多い関学ですが、この日は4回生の深村麟太郎選手が積極的にオフェンスを繰り広げます。

3回生QB(クォーターバック)星野太吾選手との連携でランを中心にゲインを重ね、最後は星野選手がスクランブルを中央突破して一気にタッチダウン!
関学がエクストラキックも成功させ、先制点7点を挙げます。

法政大は2回生RBの今手太陽選手と4回生の竹村真柊選手のラン攻撃を繰り広げますが、関学ディフェンス陣も奮闘します。
この日は関学3回生DL(ディフェンスライン)の田中志門選手が良かったです。
3回生の田中選手を筆頭にDLには2回生が並びます。
昨年とはメンバーが大幅に変わったライン陣ですが、経験が積み上がるシリーズとなっています。

一方の法政にも積極プレーが見られましたね。
1Q終わりには星野選手が法政2回生DLの赤穂台怜旺選手からサックを受けます。
どうしてもRB陣が手薄な関学なので、パス攻撃にも強いプレッシャーがかかります。

2Q頭には法政大が敵陣に侵入し、フィールドゴールで3点を返します。
しかし関学も次の攻撃でパスとランを重ねて敵陣に侵入。
星野選手が横にパスを投げると、右サイドで受け取った4回生WR北村翼選手がそのままサイドライン際を一気に駆け抜け、チーム2つ目のタッチダウンを奪いました!!

エクストラキックに登場したのは、1回生K(キッカー)の片岡雄太朗選手。
4回生Kの松井勇樹選手が負傷退場したことで抜擢された1回生ですが、ここはあえなくキック不成功で終わってしまいました。
片岡選手はその後もパントキックをブロックされるなど、不運が続きました。

試合は2Q終盤にタッチダウンの応酬がありました!
法政大1回生QBの田邊悠人選手が投じたパスを、4回生WR(ワイドレシーバー)阿部賢利選手がキャッチしてタッチダウンを奪います。
この試合、菊地選手と2枚看板で登場していた田邊選手は1回生!
ハーフラインからのロングパスを決め、存在感を見せました。

しかしこの直後!関学の攻撃ではQB星野選手が相手プレッシャーをかいくぐり、65ヤードを激走してタッチダウン!!

さらに終了間際には、ターンオーバーの応酬となります。
法政QB田邊選手のミドルパスをキャッチしたRB今手選手を関学2回生DB後藤蘭丸選手が激しくタックル!
こぼれたボールを3回生LB(ラインバッカー)浅野遥太選手が素早くリカバー!
長身でアピールめざましい後藤選手と、この日スタメンだった浅野選手のガッツあふれるプレーがゲームを締めます。

しかし!その直後の関学の攻撃では、QB星野選手が突進してきた法政大のブリッツに捕まり激しくサック!ファンブルリターンとなりターンオーバー。
その後も関学がQBサックをお返しするなど、激しくも固い攻守の凌ぎ合いが続きましたが、すぐに前半が終了となります。

3Qは両者とも無得点で終わり、10点差のまま4Qへ。
関学としては追加点を取って試合を掌握したいところで、タッチダウンを狙いレシーバー陣へのパス攻撃を展開します。
3回生QB片境選手からのロングパスが4回生WRリンスコット・トバヤス選手へ投じられましたが、ここは法政ディフェンスのインターフェアとなります。
インターフェアになったものの、リンスコット選手に対して2枚のディフェンスが激しく対応し、ボールは一旦法政大の手へ。
追加点を与えたくない法政大の粘りも感じられました。
関学はラン攻撃を仕掛けるも法政大のディフェンスも厚く、タッチダウンこそ奪えませんでしたが、フィールドゴールを片岡選手が、ここはしっかり決め、3点を追加しました。

その後のシリーズ、関学もディフェンスが頑張り、4thダウンギャンブルを仕掛ける法政大の前進を許しませんでした。

そして4Q中盤、QB片境選手のロングパスを4回生WR塚本涼太選手がキャッチしてタッチダウン!

さらに終了間際、QBは2回生の長澤崇夫選手に変わり、エンドゾーン手前まで前進すると、2回生WR原田聖也選手がパスをキャッチしてタッチダウン!!
ダメ押しの得点が入り、27点差をつけて試合は終了しました。

関西学院大学ファイターズ 37 × 10 法政大学オレンジ
法政大学は攻守にわたりいろいろと仕掛けてきましたが、関学が最後は大差をつけて勝利することができました。
法政大は先述の通り、秋のシーズンでは甲子園ボウルをかけた日本選手権で対戦もあるかもしれない。
一昨年の準決勝では法政大に延長で負けているので、今後のチーム作りが気になる相手です。

4回生WR、北村翼選手
「V戦では初めてタッチダウンが取れました。誰にも負けたくないつもりで研究しています」
「ロングパスについてはまだまだ経験が不足していると思うので、ポジション取りとかはエースの(小段)天響やトビー(リンスコット)からも話を聞いたりして、自分のものにできるよう実践しています」

3回生QB、片境将吾選手
「(星野)太吾がうまく試合を作ってくれていて、OLもしっかりとプロテクションを取ってくれて、みんなのおかげで自分の役割ができました」
「もともとランを得意としてプレーしてきましたが、QBとしてやっていくために、パスのファンダメンタルを強化して、少しずつ自信をつけていけるよう、さらに練習をしていきたいと思います」

1回生K、片岡雄太朗選手
「みんながあっと思うようなプレーをしたかったんですけど、最初のキックを失敗してしまったり、自分の甘さが出てしまいました」
「失敗を切り替えるメンタルが弱かったので、すぐに気持ちを切り替えて、自分の武器のキック力をもっと前面に出せるようなプレーを心がけていきたいです」

4回生RB、深村麟太郎選手、松村亘選手
「今日は頑張りました。ただ、当たり負けた部分もありましたし、細かいミスはありました。ここは経験するしかないと思うので、チャンスにはどんどん挑戦をして、精度を高めていきたいです」
春の交流戦は、自分たちの課題を明確にして、経験を積んでいく場所でもあります。
今回も下級生やサブ選手の出場が多い試合だったので、個々の選手が自分たちの課題をしっかりと答え合わせしてくうえで、実りのある場になってほしいですね。
今回の法政大などは、春のシーズンとはいえ「関学を喰ってやる」という強い気持ちで自分たちの力を試していると思うので、相手の挑戦を真正面から受け止め、その中で、自分たちの現在地を知る。
経験を積むだけで終わるのではなく、その経験を秋の成長に変えていけるか。
交流戦の本当の価値は、そこにあるのだと思います。
まだまだ交流戦は続きます!
選手たちの挑戦と成長を、もっとたくさんの人たちに見てほしい!
ので、今日も言います…

次回の関学ファイターズは、神戸大学戦。
5月23日(土)にMKタクシーフィールドエキスポで開催です。
※イラスト・写真の転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 |
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