スポーツイラストレーター T.ANDOH の「OUTSIDER’s ReCALL」(210)関学ファイターズ3強の激突!関西大学戦
2026年11月3日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は、10月31日に開催された関学ファイターズ対関西大学カイザーズ戦の様子をお伝えします。
ここまで全勝で突き進む関学。
一方で関西大学、立命館大学も1敗で追いかけており、上位3校がしのぎを削る展開となっています。
関学にとって、この関大戦はリーグ優勝に向けて大きな意味を持つ一戦。
勝利すれば最終戦を優位な状況で迎えられますが、ここからは一戦も落とせない、緊張感の高まる戦いが続きます。

最初の攻撃は関学。ところが、ファーストダウンを獲得できず、早々に攻守交代となります。
しかし、関大の攻撃では、QB(クォーターバック)高井法平選手が投じたパスを、関学4回生DB(ディフェンスバック)伊東利晃選手が弾きます。
こぼれたボールを3回生DB豊野桂也選手がキャッチしてファンブルリカバー!
守備陣がいきなり大きなプレーを見せ、関学に攻撃権を取り戻しました。

攻撃権を奪った関学は、ランとパスを織り交ぜながら前進。
最後は3回生RB(ランニングバック)永井秀選手がエンドゾーンへ駆け抜け、先制のタッチダウンを決めました!

さらに関学は、3回生QB星野太吾選手が短いパスとロングパスを織り交ぜながら攻撃を展開。
この試合から戦線復帰した4回生WR(ワイドレシーバー)百田真梧選手へのパスが連続で決まると、続いて4回生WRリンスコット・トバヤス選手へのロングパスも成功。
敵陣深くへと攻め込みます。

すると、再び永井秀選手!
味方OL(オフェンスライン)とともに相手ディフェンスを押し込み、力強いランでタッチダウンを決めて追加点を挙げます。
トライフォーポイントのキックは相手ディフェンスにブロックされたものの、関学がリードを広げました。

2Qに入っても、試合は関学ペースで進みます。
関大の攻撃に対しては、1回生LB(ラインバッカー)松岡航大選手のナイスタックルなど、守備陣が要所で踏ん張り、相手の前進を許しません。

すると関学は、星野太吾選手からリンスコット選手へのロングパスが再び決まり、敵陣へ前進。
ランでも着実にゲインを重ねると、永井秀選手がQBを務めるワイルドキャット隊形も見せ、攻撃のバリエーションを広げます。
タッチダウンには届かなかったものの、フィールドゴールで追加点を挙げました。

しかし、ここで関大が反撃に出ます。
キックオフリターン後の最初のプレーで、関大4回生RB前川礼男選手が関学ディフェンスをすり抜け、50ヤードを激走!
エンドゾーン目前まで一気に前進を許すと、続く攻撃で関大4回生WR新井力央選手へのショートパスが決まり、タッチダウンを奪われます。
ここまでラン攻撃を抑えていた関学でしたが、この場面では前川選手の突破を許し、続くパスでも失点。
関大に反撃のきっかけを与える形となりました。

関学は前半終了間際、星野太吾選手や永井秀選手のランで敵陣へ攻め込みます。
タッチダウンには届かなかったものの、フィールドゴールを成功させて3点を追加。
リードを保って前半を終えました。

ハーフタイムは、おなじみの抽選タイム。
9月のコラムでは、MKタクシーフィールドEXPOでの試合において、MKタクシーグループ提供のタクシーチケットがプレゼントされる企画を紹介しましたが、リーグ戦終盤の公式戦では、江崎グリコ社提供のお菓子の詰め合わせが当たる抽選会を開催。
こちらも学生スタッフが中心となって運営し、ハーフタイムを盛り上げていました。

後半に入ると、試合の流れが少しずつ関大に傾き始めます。
関大オフェンスが関学ディフェンスを突破し、ファーストダウンを重ねて前進。
最後は関大QB高井選手から3回生WR堀川丈太郎選手へのロングパスが決まり、タッチダウン!
関大が2つ目のタッチダウンを奪い、点差を縮めます。

両者の得点差は5点。
流れを取り戻したい関学ですが、関大はパスが好調で、ファーストダウンを次々と獲得していきます。
しかし!
3Q終了間際、パスを中心に攻撃を組み立てる関大QB高井選手の投じたボールを、関学4回生DB藤田昂太郎選手がキャッチしてインターセプト!
積極的に攻撃を仕掛けていた関大ですが、ファウルによる罰退も重なり、最後はこのインターセプト。
関学に再びチャンスが巡ってきました。

そして4Q。関学はインターセプトで得た攻撃権を生かし、永井秀選手が相手ディフェンスをかわしてタッチダウン!
また、このシリーズでは1プレーだけリンスコット選手がQBを務め、自らボールを持って走る場面もありました。

しかし、関大も粘りを見せます。
高井選手からパスを受けた4回生RB畑生武之進選手が力強く突破して敵陣へ侵入。
さらに、再びWR堀川選手へのパスが決まり、タッチダウンを奪います。

再び5点差となり、終盤の攻防へ!
関学が永井秀選手や3回生RB平野日々輝選手のランで攻撃を組み立てれば、関大はパスを中心に前進を狙います。
関大は4thダウンギャンブルでアレンジプレーを仕掛け勝負に出ますが、関学DB豊野選手が決死のタックルで阻止!
両チームともに一歩も譲らず、タフなプレーが続く緊迫した展開となりました。

そして終盤、関学は永井秀選手がこの日4つ目となるタッチダウンを決めます!
これが勝負を決定づける追加点となり、接戦を制した関学が勝利を収めました。

関西学院大学ファイターズ 33 × 21 関西大学カイザーズ
前半は関学が主導権を握ったものの、後半は関大が積極的に攻め込み、試合の流れは拮抗。
最後まで気の抜けない展開となりました。
永井秀選手の圧巻の4タッチダウンが光った一戦でしたが、個人的には、そんな永井選手の力強いランを支えたオフェンスラインの攻防にも注目したいところです。
ボールを持つ選手だけでなく、その一歩を生み出すために体を張る選手たちの存在。
チームスポーツならではの魅力を、あらためて感じる試合でもありました。
そして、この勝利で関学はリーグ戦6戦全勝で1位が確定。
8大会連続63回目のリーグ優勝が決定しました!!

3回生RB、永井秀選手
「とにかくOLが頑張ってくれたので、自分は運良く良いところを切り込むことができただけだと思います。もともとランプレーを繰り出したいとオフェンス陣で話をしていて、それがリズム良くランプレーができたのが良かったです」
「それでも次は次なので、もう一度イチからプレーを見返して、自分を磨いていきたいと思います」

3回生QB、星野太吾選手
「いろんなプレーを準備していたのですけど、小手先のアサインメントだけでどうにかしようとしている部分があったので、もう一度ファンダメンタルを見つめ直して、基本に立ち返って次(立命館大戦)はやり直そうと思いました」
「後悔の残るゲームを作りたくないので、もっと準備して、自分たちがやりたいこと、相手を圧倒できるプレーで見せつけて、立命館さんに勝ちたいです」

4回生DL、馬久地匠選手
「関大さんは強かったです。それでも想定内ではあったと思います。落ち着いて試合に臨めた一方で、一つ自分のミスでゲインを許したのが失点にもつながったので、もう一度自分たちがどんなフットボールをしたいかをフィールドで体現して、次の立命館大戦に臨みたいと思います」

4回生LB、倉田我琉キャプテン
「ディフェンスとしては、1対1の場面でよくやられたという印象でした。
前半はアサインメントがうまくいった部分もあるんですけど、ファンダメンタルの部分で、少しずつミスが重なって突破された場面が多かったので、もう一度鍛え直したいと思います」

勝利したとはいえ、試合の流れを最後まで掴みきれなかったこと。
細かなミスや計算のズレがあり、思うようにプレーの奥行きを出せなかったこと。
さまざまな選手の話から、そんな課題が見えてきた一戦でした。
相手を圧倒するゲームを求めるあまり、調子が上がらない場面で無理をしてしまう。そこを相手に突かれる怖さもあります。
アメフトは複雑なスポーツであると同時に、メンタルの影響も大きいスポーツなのだと、あらためて実感しました。
倉田キャプテンがシーズン前から語っていたのは、どんな場面でも自分たちのアメフトを見失わないこと。
だからこそ、ファンダメンタル(基礎)をもう一度しっかりと見つめ直し、次の立命館戦に向けて準備を進めるチームの意志を感じました。

いよいよレギュラーシーズンも最終戦。
ここまで全勝の関学ですが、最後に待ち受けるのは立命館大学との直接対決です。
現在、関学は6勝0敗、立命館は5勝1敗。
関学が勝てば単独優勝が決まりますが、敗れれば両校が同率で並ぶ可能性もあります。
さらに、最終的な順位は、その後に控える甲子園ボウルを目指す全日本大学選手権の組み合わせにも影響します。
関学にとっては、昨年の甲子園ボウルで敗戦を喫した立命館大学との一戦。
自分たちのアメフトを見失わず、「己に勝つ」という意味でも、最後まで自分たちの力を出し切って、次のステージへと進んでほしい。
今年のチームで戦う、リーグ戦最後の大一番がいよいよやってきます。
ぜひ、関学ファイターズの挑戦に注目してほしい!!
ので、今日も言いますよ。

次回はいよいよ関立戦!
11月15日(日)、万博記念競技場で開催です。
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 |
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