南 郁夫の野球観察日記(242)どうなる?!オリックスの投手陣
2026年10月30日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

衝撃の曽谷くんTJ(トミー・ジョン)手術発表からの育成契約に加え、頼みのエスピノーザや田嶋(FA)の去就未定、不透明な宮城や山下の復帰時期…。ただでさえリーグ「最低」防御率だった今年の投手陣にさらなるマイナス要素しかないという、来シーズン。上位争いどころか、試合を回せるのかが、心配になる。
「ドラ1の角田を来季の開幕投手に」と岸田監督が言ったとかいうニュースが報じられ(記者の誘導尋問だろうが)、むしろファンの不安をあおる。で。張り切った角田くんがキャンプ中に故障→TJ手術→育成なんてことに「もし」なったら、呪い系のホラーでしかない。オリッに入団したいという投手は、一人もいなくなるかもしれない。
昨年まで「高卒育成のオリックス」だったのに、先日のドラフトではいきなり様相が変わり、即戦力期待の大卒投手を上位指名。なんかもう「急募・健康な投手!今日から働けます」みたいな、なりふり構わぬ求人状況なのである。さすがに「経験不問」とはいかないが。

それにしても、いったいなぜオリッ投手ばかりが「通過儀礼」のごとくTJ手術(を含む肩・ひじ手術)となるのか?宮城、山下、椋木、山﨑、吉田、宇田川、小木田、東、東山、富山、本田、横山、藤川… まだまだいそうで、「逆に、未手術の投手っているの?」と聞きたいくらいである。呪術師を呼ぶべきオカルト案件。
なんと言っても、曽谷の手術は痛い。経験も積んで、ようやく非凡なポテンシャルを発揮しつつあったところだけに!宮城の不在を埋めうる実力があると、私は見てたんやけどな。ぐすん。
手術の何が痛いって、復帰までにほぼ2年を要すること。2年経っても完治の保証はなく、技巧派に転身など、プレイスタイルの変更を余儀なくされることも多い。「メカ肘にパーツ交換してパワーアップしました!」なんてケースは、皆無なのだ。アベンジャーズじゃないんだから。

なんでもお金に換算してくれる小林至氏によれば、いまやTJ手術は「保険適用内」で、15~30万だとか。そんなカジュアルな!と驚くばかり。入院代も含めて球団が負担で、リハビリ中も育成とはいえ面倒みるとなったら、痛いところがあれば手術しちゃうもんなのか?いやいや、選手も悩んだ末だろうし、門外漢は何も言えないが。
昨今、どのチームもおんなじような投手起用で、オリッだけが投手を酷使してるとも思えない。よく指摘される「使い捨て」なんてのは「替わり」がいる場合の方法論だし、チーム戦略としてあり得ない。ローテ投手からブルペン、二軍レベル、ルーキーまでまんべんなく投手が手術してるなんて、前代未聞の怪現象である。
ま。手術を選ぶかどうかは別として、故障は取り返しようがない。大事なのは「故障しないこと」だろう。本人にもコーチ陣にも防げないのだとすれば、解決策は「故障を事前察知するAI装置」の発明しかないのではなかろうか。「ぷちっ」といく投球直前に「警告アラーム」が鳴り響き、問答無用で投手交代… そんなイメージ。AI万能時代、それくらいAI様にはできそうではないか。すべての投手を救う、抑止力。
あと、なんちゃらJAPANに投手は絶対に参加させないようにね(どっかーん)。
ま。嘆いていてもしょうがない。我々はこの事態ですら、楽しむしかないのだ。「だ、だれなん?」という予告先発が連日続き、来る日も来る日も「ヒロシ」が3回くらいから登板するかもしれない。そんな来シーズンこそ、観察の「し甲斐」があるというものである。そのようなときこそ想像もしなかった「何か」が起こるかもだし、起きるとしたらさすがに「プラス」の要素しかないだろうから。
ん?さらにマイナスのことが起こるかもって?
それはそれで、おもろいやないか。
*選手名鑑の基本情報に「TJ:26年10月」などの手術表示もほしいと思うのは、私だけ?それは個人情報なの?
*トミー・ジョンって医者の名前だと思ってたのは、私だけ?手術を受けた人の名前を手術の名前にするか?普通

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南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」 |
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