スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(85)神戸ストークスの本拠地、ワールド記念ホールでのホームゲームに行ってきた!

2024年3月20日 (文・写真/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
2回にわたって、神戸ストークス・松崎賢人選手の引退に寄せてコラムをお届けしましたが、3月17日(日)に開催された神戸でのホームゲーム「神戸ストークスvs新潟アルビレックスBB」戦に行ってきました!
松崎選手の勇姿を見るのはもちろん、今シーズンから本拠地をポートアイランドのワールド記念ホールに移したチームと会場の様子を、遅ればせながらご覧いただければと思います。

ワールド記念ホールといえば!神戸市内では一番大きいアリーナ!!
コンサートやプロレスなどが開催されていて、アリーナにも席を並べれば1万人規模のお客さんを動員できるホールですよね。

ストークスは前身の兵庫ストークス時代から神戸でも試合を開催していましたが、ワールド記念ホールでの開催は今シーズンになって初めてのことなんです。
なんでいままでワールド記念ホールで開催しなかったの?

じつは阪神・淡路大震災の液状化の影響で、ワールド記念ホールのフロアは歪んでしまってるんです。
そのため、アイスリンクなど“かさ”を上げて設置するようなスポーツは開催しているものの、バスケなどのフロア競技は、出来なくはないのですが、パフォーマンス面ではプロの試合といったハイレベルな競技は不向きな状態で、ストークスも長年敬遠していました。

そこを今シーズンは!
まさしく”かさ”を上げるバスケットボール用コートを敷くことで解消!
ゆくゆくは、このフローリングをそのまま新アリーナへ移行できるような計画にもなっているそうです。

神戸のベイエリアに新設される「GLION ARENA KOBE」に結びつけていきたい神戸ストークスとしては、ワールド記念ホールという大きなキャパと、同じベイエリアということも利用して、ファンや市民の皆さんに将来の新たなランドマークとしてストークスとアリーナの認識づけを意識して展開しています。

試合はストークスのリードで展開します。
神戸ストークスはB2リーグ西地区4位のチーム。
プレーオフは東西2地域の上位4チームが進出できるため、プレーオフ進出のためには格下である新潟には落としたくない試合です。

スタメンに道原紀晃、渡邊翔太と兵庫県出身選手が名を連ね、金田龍弥選手のシュートがよく決まるなど、日本人選手も活躍します。

松崎選手も登場!
前半の2分ほどの出場に留まりましたが、道原、渡邊選手といったガード陣を支えるサブとしてボールを運びました。

後半に入ると、中西良太選手の恵まれた体躯が相手の攻撃を好ブロック!
終盤の新潟の追い上げもありましたが、83対69で神戸ストークスが勝利!
この節を2連勝で飾ることができました。

なによりも観客動員です。
この日の来場者は4,713名!!
なにしろワールド記念ホールですから、アリーナが広いんです!
楕円形のアリーナをしっかりと活かして両サイドにも広いひな壇のアリーナ席を設けているので、お客さんは入るし、その先のスタンド席との遠近感もできて、コートレベルから会場を見回すと、本当にたくさんのお客さんに包まれている雰囲気になります。

小さなアリーナで密度を感じるのも盛り上がりますが、広い会場ならではの雰囲気は高揚感をさらに高めますね。
しかも試合中も照明は落としてコートを照らしているので、スタンドから観戦するお客さんも、コート上の選手たちに集中できると思います。

この日はハーフタイムに関西学院大学のチアリーダーもゲスト登場!
僕にとっては、われらが関学!のチアたちです。
最高の演出で魅せるパフォーマンスは、メンバーにとっても最高のステージだったと思います。

また、会場を盛り上げるアリーナMCは、かつてオリックス・バファローズのスタジアムMCを務めていた平野智一さん!
美声と、チームへのリスペクト精神を持ってお客さんを煽るスタイルは健在!
オリックスファンにとっても、ちょっと親近感出るでしょ?
初めての方にも、コンサートのような特別感を感じるエンタメとして、またスポーツ好きな人にとっては応援の甲斐があるワールド記念ホールでのストークス戦。

オススメなのは、スタンド自由席。
スタンド席でも比較的コートにも近く、ご家族やお友達と大勢で観戦するには適しています。
ちょっと贅沢できる方はアリーナ席をゲットしてみてください!
スタンドとアリーナだけでも臨場感は大きく変わります!


あと1カ月でレギュラーシーズンが終わり、上位8チームで優勝を争うプレーオフにも進出が見込める神戸ストークス。
ぜひ多くの神戸市民の皆さんにも見に来てほしい。

しかも!
今シーズンの観客動員が2026年シーズンから始まるBプレミアリーグという新リーグへの参入選考の基準となります。


BリーグはB1からB3まで3カテゴリに分かれていますが、3シーズン後の2026年秋からのシーズンには、現行のリーグ構成からさらに世界基準のトップリーグとなるBプレミアリーグが構成される計画となっています。
Bプレミアリーグは、観客動員や営業収入の高レベルな選考基準をクリアした12チームが参戦できることとなっており、神戸ストークスはG LION ARENAを本拠地に、神戸の新たなステイタスとしてこのBプレミアリーグ入りを目指しています。
今シーズンの盛り上がりがプレミアリーグ入りに影響をもたらす中で、観客動員の上昇にチームは盛り上がっています。

春になって暖かくなり、行楽シーズンを迎える季節に一番盛り上がる季節を迎えるプロバスケBリーグ。
ぜひ三宮からベイエリアを眺めながらバスケ観戦。
皆さんで、未来の神戸のスターチームを応援してみませんか。

 

※イラスト・写真の転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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