南 郁夫の野球観察日記(171)2024年オリックスを引っ張るのは、この選手!

2024年3月17日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

オープン戦もそろそろ終盤。各チーム今季の全貌が見えてきて、スポーツ紙などで「予想開幕スタメン」が出始める、今日この頃。いよいよワクワク、開幕間近である。我がオリックス・バファローズはといえば、最大の課題が昨シーズン計27勝(投球回数294回)した2投手の退団の穴埋めちう難問なわけだが、それでもなんとかなるやろと思わせてくれるのが、V3中のチームの信用と底の深さなのである。

とはいえ、今年も優勝に絡むなら、当然ながら昨季リーグ1位の投手力のキープおよび得点力(昨季リーグ3位)、守備力(昨季守備効率*リーグ5位)のアップが必須。
*:守備効率=本塁打を除くインプレーでの打球をアウトにした割合

そこんとこ踏まえて(誰にも頼まれないが)今年も投打の鍵となる「引っ張る」選手は誰?を予想してみたいと思う。エビデンスは? ない。あくまで雰囲気ですがな、雰囲気。
ちなみに昨年は野口智哉を「引っ張る」選手に推したが、打席で無闇に引っ張りすぎて… 結果は微妙(今年に期待)。

まず、打つ方の「引っ張る」選手は… 中川圭太であるっ。

今さら中川圭太?と言うなかれ。昨季135試合に出場して打撃成績リーグ9位、年俸も1億目前の9000万にアップ、ファンも多く言わずもがなのレギュラー選手のように見える中川だが、私の印象では「もっとできるはず」。まだまだ今の成績では能力をフル発揮していないように感じてしまうのだ。

スーパー・ユーティリティで名を馳せてきた彼だが、そろそろ便利屋は卒業させてどっしり中心に据えるべき、6年目の28歳。高い得点圏打率(昨季リーグ5位)を活かして、不動の3番で「中川のバットで勝ったぜい」という試合を増やしたい。長打力はもっとあるはず!「つなぐ」とか言わずに遠慮せずにホームランも狙ってほしい。そして「明確な課題」とSluggerの選手名鑑に書かれてしまったセンター守備をもっと磨いて、そこも「不動」でいてほしい。

それだけ期待が大きいのだ。生え抜きの、愛すべき「不動の背番号67」。オリッの看板選手に相応しいのは、中川圭太を置いていない。来年の選手名鑑の表紙になるほどの活躍を、今年はしてほしい。そんな、何か特別なオーラが彼にはある。今年は「完全無敵」な彼が打線を引っ張るに違いない。

そして。投げる方の「引っ張る選手」は、椋木蓮としたい。

そう。椋木がいたではないか!私はデビュー2戦目のノーノー未遂を京セラで目撃したのだ。あの日の切れ味鋭い快投は、脳裏に鮮明に刻み込まれている。一軍の試合で82/3までヒットを打たれなかった実績は、手術とリハビリのブランクで消えるようなものではない。あの椋木が復帰して順調に調整しているのなら、これ以上の救世主はいないではないか。

とか言ってたら、314日付で彼の支配下登録が発表された!おめでとう。
いきなり全開といけるかどうかはわからないが、椋木の再スタートに激しく期待したい。これからというときの怪我にもめげずまた這い上がってきた彼の存在が、チームを引っ張るに違いないのだ。

中川圭太が「完全無敵」で椋木蓮が「あの日の輝き」を取り戻せば、オリックスはまた「ええとこ」に行けるだろう。今年は彼らに注目して観察したいと思う。

 

PS
椋木と同時に、富山凌雅の支配下登録も発表されて、嬉しい限り。椋木も富山も元の背番号(1528)に戻ったところに、球団の愛を感じる。
富山の復帰は左のブルペンが不足しているオリッにはかなりの朗報だろう。あのV1の功労者、マウンド度胸満点の「オラオラ」富山が帰ってくるのである!


 ↑ 2019年度新人選手入団発表記者会見にて

 

 

南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」
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