スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(52)イラスト展覧会を神戸で開催しました!その2「原点回帰のコウノトリたち」

2023年8月23日 (イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
神戸のスポーツバー「スポルテリア」で8月13、14日に開催した個展のシリーズ第2回です。

今週末の8月25日から、バスケットボールのワールドカップが沖縄で開催されます。
以前、こちらのコラムでも回顧話として紹介したジョシュ・ホーキンソンが日本に帰化をして代表選手として参加します。
シアトルで育ち、イチローを慕った青い目のサムライ。
明るい性格で、日本への愛着とチームに対する献身的な姿勢は、WBCのヌートバー選手に似たセンセーションを起こす可能性も持ち得ています。
ぜひ、バスケットボールワールドカップに注目してみてください。

そんなバスケットボールですが、西宮ストークスが神戸ストークスとして生まれ変わり、来る新シーズン(10月開幕)には神戸市をホームタウンとしてシーズンを戦います。
西宮ストークスとして8シーズン戦っただけに、西宮のチームとして定着がしている最中での神戸移転となりますが、チームとしては神戸に戻るカタチとなります。

前進のJBL(旧国内)リーグ時代に「兵庫ストークス」として誕生したストークスは、神戸市中央体育館を中心にオール兵庫を掲げて4シーズン参戦していました。
旧実業団リーグからBリーグへの変遷のなかで、Bリーグ参戦条件を求め西宮市中央体育館に移転をしたのですが、引き続きリーグの拡大展開において、再度本拠地の条件に満たす経営、アリーナ等の見直しにいたった回答が、神戸への移転です。
まだまだ進化と試行錯誤に奮闘するリーグが掲げるハードルは高く、今シーズンは原点回帰そして新たな時代を築き上げる、激動のシーズンとなりそうです。

そんなストークスには、生き字引きといえるフランチャイズプレイヤーがいます。
発足初年度からずっとストークスでプレーをしている谷直樹選手。
そして、谷直樹選手に準じて古参となる道原紀晃選手、松崎賢人選手、中西良太選手です。

美しい3ポイントシュートを放つ谷選手。
チームのムードメーカー松崎選手。
日本人随一の2メートル選手の中西選手。
未だ不動のスコアラー道原選手。

それぞれに個性の違う4選手は、B1リーグへの昇格を目指す大きな壁との戦いを、長らくストークスグリーンに身を包み、挑戦してきました。
そんな古参選手も、チームとともにキャリアはそれぞれ12年目13年目。
世代交代がちらつく年齢にもなってきました。
とりわけ今シーズンは、選手の大きな入れ替えを行わず、若手有望株もしっかりと抱えて、チーム力の底上げをはかります。
そんな環境の変化に求められるのは、やはりベテランの存在です。
とくに中西、松崎の2選手は途中で移籍も経験しており、B1昇格に向けて外の環境でも挑戦した経験があります。
今に甘んじず、つねに挑戦をし続けてほしい4選手を、ストークス13年の歴史の象徴として、Re:KOBEという作品にしました。

Returnであり、ReBornであり、Retryであり…、そこに当てはまる言葉はいくつも込められます。
そして4選手とはまた違う視点で、それぞれの選手、スタッフ、ファンが、新たな創成期の生き証人として、その歴史を刻んでいくのです。

2025年春には新しい神戸アリーナが本拠地として開業の予定です。
神戸アリーナ開業シーズンの翌年には、Bリーグが現在のカテゴリからさらにトップチームを集約したプレミアリーグの構想を打ち立てています。
時代の風を真っ向に受けながらも生き残ってきたストークスが、ほんとうに一丸となって、昔からのファンも、これからのファンにとっても“ホンモノ”と言えるチームとなるための新たな旅がスタートします。

ぜひ、皆さんもその生き証人として、ストークスの歴史を刻んでみてください。

 

※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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