南 郁夫の野球観察日記(113-2) BIG BOSS 来神!オリックス神戸開幕レポート ゲーム2

2022年5月19日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)

「グリーンスタジアム神戸」でのオリックス神戸開幕戦は、なんとなくオリッが息を吹き返した感のあったゲーム1であった。果たしてこの勢いは明日へつながるのか!?

5月18日 ゲーム2「ハムズ・ナイト」

はい、つながりませんでしたー。この日はハムズというか、万波ナイト。彼の2ホームランを始め、ハムズ打線が爆発してB4-11Fでハムズが圧勝である。昨日頑張ったオリッの投手陣は登場人物が総替えでもろくも崩壊、ちう残念な結果となったのだが… 。「両チーム愛好者」という、なかなかレアな野球ファンの私には、もちろんこれも楽しい夜なのさ。

この日は(読者の皆様にはおなじみの)私の住所・2階ヘブンズシートにての観戦と決め込んでみた。んが。連日の「市民招待」で2階が満席で子どもたちがワーワーキャーキャー状態だったため「ノット・ヘブン~」。ではあったが、2階から久しぶりの空中戦の試合を眺めてるのは、なかなかの爽快感であった。点が入る試合は、やはり面白い。

とにかくこの夜の主役は、万波中正。彼のバッティングは恐ろしい。「ペチン!」と独特の打球音を響かせたホームランは2本とも、なんだか2段ロケットのように恐ろしい推進力でどこまでもライナーで飛んでいくのである。スタンドに到達した時点でまだ軌道が上昇しているかのような弾道。まだ4年目の22歳の最重要打者。守備(レーザービーム)も規格外でロマン爆発である。

4年目といえば… 。この日の勝ち投手・吉田輝星、先発でまずまず試合を作った生田目翼、昨夜頭部死球で退場しながらこの日勇躍スタメン出場して2安打を放った野村佑希、万波を含めて勝利の立役者4人ともが、2018年ドラフトの同期である。この事実を持ってしても、新庄ハムズは順調に成長していると言える。

松本、浅間、清宮など主力もいいとこでヒットを打つし、最後は「あの」杉谷まで出てきてヒットを放っての大盛り上がり。とにかくこの日はハムズ祭りで、私もお腹いっぱい。贔屓の今川くんがいいところなかったのが残念ではあったけど。

選手交代の多い派手な試合だったので、BIG BOSSはしょっちゅうサングラスを赤くキラキラ光らせてグラウンドに登場。そのたびにスタンドのあちこちから(どちらのファン関係なく)歓声が上がり、それにまた機嫌よくBIG BOSSが手を振って応えるという、ハッピーな光景。監督像ちうもんをここまで変えた人は、初めてだろう。私は革新者が好きである。

オリッのええとこも書いておこ。先発のワゲスパックはキャッチャー若月なら、盗塁を許さず。ワゲがクイックを覚えたのか、伏見の肩の問題だったのかは、謎。ラオウはようやく2安打を放ち、場内に安堵の声。宗は攻守にリズムが出てきたし、いないメンバーが戻って来れば?打線はそろそろ上向くのではないかな? たぶん。

というわけで、たまらない2日間であった。やはりグリーンスタジアム神戸は最高。そゆーことで。たとえ名物のチキンスティックの質が毎年落ちていても… 。商品写真の時点で黒焦げで痩せこけているんですけどー!

 

ハムの選手の写真ばかりになってしまったので、こちら「オリックス神戸開幕レポート ゲーム1」をどうぞ。

 


<過去コラム一挙掲載!>
オリックス、元メジャーリーガー、女子野球…ベースボール遊民・南郁夫の野球コラム集。

 

南 郁夫 (野球観察者・ライター)
通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」
著書「野球観察日記 スタジアムの二階席から」好評発売中!
https://kobe-kspo.com/kspo/sp145/

 

 

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