南 郁夫の野球観察日記(230-1)仙台日帰り観察記~5月14日オリックスvs楽天
2026年5月15日 (文/南 郁夫、写真/Yasutomo)
「仙台、平日、日帰り、どう?」と専属カメラマンに言われて、「行ぐ」と即答。宮城の球場はずいぶん前に行ったきりなので(野球観察日記(34)参照)、久しぶりに見たくなったのだ。大好きな平日で日帰りなら気楽だし(宿泊が苦手)、そして何より、実は前回「やり残したことがある」という思いが消えていない、というのもあって…。
5月14日(木)の朝、迎えに来てくれた専属カメラマンの車に乗り込み、「旅ちうもんをナメとるんどすか?」ちうほどの「手ぶら」で神戸空港にさえ着けば、「っ」ちう間に仙台。



こちらを見透かしているような、楽天イーグルス選手のポスターが迎えてくれる空港から、直結の電車を乗り継いで、午前10時には球場の前に立っている。早い。近い。近すぎるぞ、宮城球場。




で。宮城の球場の今の名前はなんなんすか?前回(2017年)行ったときの名称「楽天Koboスタジアム宮城」で、すでに3回変更後の名称だったのに、そこから「Koboパーク宮城」→「楽天生命パーク宮城」→「楽天モバイルパーク宮城」を経て、2026年からは「楽天モバイル最強パーク宮城」とな。「最強」てどの名詞にかかってんの?
いわゆるネーミングライツの趣旨に合ってるか?これ。いっそのこと、「三*谷最強宮城」にすれば? と思うし、私は「宮城球場」と呼ぶ。

試合開始は13時で開門は11時なので、10時から開いてるショップに入ると、うわあ。今はマエケン一択推しなんすか?楽天イーグルスは。獲得の理由はこれ?ちうほどマエケングッズだらけで、着たり持つには「とても勇気のいる」シュールなグッズのあれこれに、頭がくらくら。これ、グッズにする?
うちの「鈴木博志画伯」のクォリティの高さが、むしろ異常?


後で知ったのだが、弁当にも「前田健太の人生弁当」ってのがあり、彼ゆかりの「大阪」「広島」「アメリカ」「仙台」の名物を一度に味わえるのが売りとか。んが。そのチョイスは大阪:たこ焼き、アメリカ:アメリカンドッグ、というひねり(回転数)なき棒球ぶり。むしろ食べてみたかった。
ショップの膨大なグッズを眺めている間に、あっという間に開門時間に。で。さっそく私は「前回やり残したこと」を実行しに、混まないうちにと、ある場所へ直行。そこは…。

そう。私は。前回うっとり遠くから眺めるだけだった観覧車に、乗ってみたかったんですっ。「野球観察日記 スタジアムの二階席から」ならぬ「野球観察日記 スタジアムの観覧車から」。専属カメラマンは撮影もあるし「?」な反応だったので、単独行動。パークの係員たちは、最初のお客が血相を変えて走り込んできた「おっさん」だったので、度肝を抜かれたはず。

最高部からの眺めは、こんな感じ。グラウンドではオリッが練習中で、もうこの高さでは、ボールがどこかもわからないし、人間はアリの大きさ。「神の視点」で野球を見る。野球観察の極地である。

所要時間数分だが、どこの球場でもできない経験ができて、嬉しかった。今回の目的はすでに果たしたも、同然。ありがとう、江崎グリコ。

さて。そもそもなんでこの日が平日デーゲームなのかというと、この日と翌日が「学校観戦プログラム」デーだったから。場内は招待された高校生だらけ!で、彼らが明るく飛び跳ねて応援したり、イベントに参加したり。土地柄なのかはわからないが、私のイメージする「いまどきの高校生」とは全く違った行儀の良さで、ポカリのCMみたいな「青春」を感じて(単なるイメージです)、心洗われた。

試合はというと…。まず神戸に比べて10度は低いんじゃ?という気温(途中で売り子の商品がビールから「熱燗」に切り替わるほど)と、ときおり細かい雨の降る「曇天」模様がそのままオリックスに乗り移り…。寒い。お寒いの何の。三塁も踏めぬ貧打と、来日以来初めて見るジェリーの不調で、終始楽天ペースの展開。



まあそれでも、宮城でオリックスは見れたし(後続の投手は好調だった)



6回から販売される「500円スイーツ」も楽しめたし

トイレの標識はオシャレだし

終始「行儀の良い」、独特のこの球場の雰囲気を満喫できた1日であった。マジで最近、いい意味で?勝敗とか成績とかどうでもええんよ。年の功。「あっさり負けて」「僅差で勝つ」のが今年のオリッで、この日は前者だった、ちうだけ。わざわざ来たのに、とは微塵も思わない。


お楽しみはここからだったから、かもしれない。帰りの飛行機までは時間があるので、仙台でご飯と言えば、これしかないでしょう。ていうか、仙台といえばこれしかないでしょう、というのは失礼すぎるか。専属カメラマンが調べてくれた、評判のお店にGO。


仙台で食べる牛タンは、なぜにこんなに柔らかくて美味しいのか?「それ、牛の舌ですよ!」と動物愛護団体に糾弾されても、ペロリとベロを出して笑うしかない。美味は正義。この「締め」がある限り、仙台遠征は今後も魅力なのである。ちなみになぜかこの和風のお店のBGMが「コッテコテのブルース」だったのだが、理由があるのか?店長の趣味?
満足して帰路に着くと、仙台空港でとんでもないオチが待っていた。見間違えようが、ない。空港ロビーに、さっきまでマウンドにいたジェリーがスーツ姿で座っていたのだ。どこからどう見ても、ビジネスマンのように。不自然に足は長いが。千葉遠征に同行せずに帰阪なのだろうが、単独行動ってところがジェリーらしいし、どう見ても野球選手に見えない質感が、笑えた。
というわけで、交通網の発達した日本列島。デーゲームならどんな日帰り遠征も可能、かも。皆さんも試合日程(と自分の人生)を精査して、いろんなプランを立ててみてはいかがか?ついて行くだけの私には、その根気はないけど(ないなら言うな!)。
さて。次ページは、専属カメラマンによる試合前練習写真集@宮城です。どぞー。
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南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」 |
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