スポーツ選手のセカンドキャリアを支援「アスリートの羅針盤」始動!

2023年5月27日(取材・文/K!SPO編集部)

再スタートを切るアスリートたちを応援したいーーーそんな思いから生まれた一般社団法人「アスリートの羅針盤」が発足した。競技を引退した元スポーツ選手たちがビジネス領域で就職・独立できるように支援をしていく。

5月22日に大阪市内で行われた設立の記者会見をzoomで拝見した。会見には、理事長の角野大輔さん(写真左から2人目)、理事の辻純治さん(写真左)と楠純生さん(写真右)、アンバサダーの福本豊さんが出席。

角野さんは明星高校野球部出身。
「スポーツのキャリアが終わった後、新たチャレンジする選手を応援したい。前向きに学びたいという選手の力になれたら」と話した。

理事の辻純二さんは、オリックス・ブルーウェーブ~オリックス・バファローズで約30年球団職員を勤め、プロ野球選手の実情をよく知る。
「毎年、戦力外選手が発表され、セカンドキャリアで苦しむ元選手たちを身近に見てきた。球団内部の職員としてできることが限られていたが、これからはプロ野球選手に限らずいろいろな競技のアスリートを支援したい」と意気込みを語った。
ちなみに、K!SPOはオリックス時代の辻さんに大変お世話になっている。今もオリックス球団の取材ができているのは、辻さんがつないでくださったからだ。辻さんの幅広い人脈やフットワークの良さは、「アスリートの羅針盤」でも大いに発揮されると思う。

もう一人の理事の楠さんは、元朝日放送のアナウンサー。プロ野球選手はもちろん幅広い分野のスポーツ選手を知るだけに、引退したアスリートを応援したいという思いは同じ。
「プロの世界で業績を残した選手は、我々が支援しなくても仕事はある。大きな実績は残せなかったが、スポーツで培った経験や強みを持つ人材を応援したい。プロ・アマ、性別、競技は問いません。アスリートの皆さんの再スタートに力を惜しまずやっていきたい」と語った。

福本豊さん(経歴の説明は必要ないでしょう)は「こんな組織を立ち上げて良かったなあ、と言われたらいいな思て」アンバサダーを引き受けたという。
アンバサダーには福本さんのほか、元阪急ブレーブスの山田久志さん、バレー元日本代表監督の植田辰哉さんが名を連ねる。

異色の経歴を持つメンバーが集まり、このたびの設立となった。

スポーツ選手のセカンドキャリアを支援する企業や団体は数多くあるが、「プロ・アマ、性別、競技を問わず」というのは珍しいのではないか。
また、「アスリートの羅針盤」は、企業とのマッチングや個人事業などの独立支援の前に、ビジネス研修などのサポート体制が充実。ビジネス社会で必要とされるスキルを身につけることを目的に、IT・デジタル研修、経済・資金運用研修、コミュニケーション研修、アスリートの先輩の講話の4つを柱として、それぞれの専門家を講師に、約3カ月・15回のセミナーを実施予定だ。当面は大阪で「寺子屋的に顔の見える対面式でやっていく」としている。費用は3万円(税別)と参加しやすい金額を設定。さらに就職・独立後も、約1年間のアフターフォローを予定している。

現在、7月から始まるセミナー参加者を募集中。
協賛企業も募集し、すでに19社から賛同を得ているそうだ

問い合わせ先は、
info@rashinban.jp
HPは準備中(近々開設予定)

 

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