スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(82)T-岡田!完全復活を誓う19年目の挑戦!

2024年2月26日 (イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
オープン戦が始まりました!
そして、ファンとして”気になる男”に期待の一発が出たというニュースが入ってきましたね。

2月25日の台湾楽天戦で、19年目のT-岡田選手がオープン戦初打席初ホームランを放ちました!!
「結果が出てホッとした」
がむしゃらに、チームのサバイバルレースにしがみつく覚悟で19年目のキャンプに臨んでいるT-岡田選手です。
ここ2シーズンは出場が100試合を割り、2021年には17本打っていたホームランも激減。
昨シーズンは1軍で1本もアーチを放つことができませんでした。

チーム3連覇の主役から離れてしまっても、昨シーズンは終盤そしてポストシーズンには試合に出場し、T-岡田選手の出番にファンは大きな声援を送る。
「Tが帰ってきた!!」
そんな思いで、T-岡田選手の背中を押していたと思います。

なぜオリックスファンは、T-岡田選手をこれだけ愛してしまうのか。

ホームラン王、浪速のゴジラ・・・
T-岡田選手のスラッガーという肩書きにとどまらず、ホームランバッターという美学を貫いているT-岡田選手に多くのファンが魅了し、期待しているんだと思います。

スイングの美しい、鋭い弾道で打球を飛ばすT-岡田選手。
大きく構えたスタンスで、ゆったりとすり足でテイクバックをすると、腰の据わった美しいスイングがボールを捕らえます。
その打球は、突き刺すように線を引き、外野スタンドまで飛ばします。
まるでピンポン玉を打ち返しているかのように弾け飛ぶ打球が、ファンの記憶に刻まれています。

今年19年目の36歳。
まだまだ、老け込むには早すぎる36歳でもあります。
2005年、合併で生まれた新生オリックス・バファローズの高校生ドラフト1位で入団、新チームの明るい未来を背負って走り続けてきてくれた選手です。
ずっと低迷していたチームでも、T-岡田選手の一発はオリックスファンにとってのプライドでもありました。

そんなT-岡田選手が、チームリーダーの一員として時代の流れにも負けず、”オリックスで”完全復活を目指して汗を流しています。
もう一度、あの美しいホームランを見たい。
歯を食いしばっても、自分の美学を貫く末に見えているものは、ファンと一緒に見るアーチです。

T-岡田選手のスイングは、オリックス・バファローズの魂なのかもしれません。
美しいスイングをもたらすため、今年はフォーム改造もしたそうです。
本人的に大幅に改良したというスタンスから、アンダースロー投手の放つ投球に崩れず、逆らわず、気持ちよく弾き返した。
スラッガーこそ、どんな球でも打ち返す打者でありたい。
そうと言わんばかりに、春からファンの期待に応えてくれたT-岡田選手。

中嶋監督の目にも映る調子の良さは、チームにとっても好循環をもたらすと期待を受けています。
チーム連覇の波には乗り遅れたT-岡田選手ですが、今年は野球人生を賭けた復活への挑戦にファンの胸を熱くしてほしい。
T―岡田選手の復活が加われば、強固なチームにさらに大きな柱が立つと思います。

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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