スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(9)稀代のオールラウンドプレイヤー〜中川圭太

2022年9月13日 (文・イラスト・写真/T.ANDOH)

こんにちは

イラストレーターのT.ANDOHです。

昔話が続きましたが、ペナントレースはシーズン終盤、1日1日の勝ち負けで順位が大きく浮き沈みする大混戦。

これを見逃すわけにはいきませんよねー。

もちろん、オリックス・バファローズのお話です。

首位から3位までが1日で入れ替わる9月のパ・リーグ。

9月の、もう半ばですよ!

第4コーナー駆け抜けている大詰めで、最後はどう終着するのか。

それでも、今までのオリックスからは信じられない大健闘です。

その大健闘を支えている男!

背番号67の中川圭太選手を取り上げてみます。

“最後のPL戦士”

PL学園が新入生の募集を停止し、事実上の休部状態となる前の最後の部員として高校生活を過ごした後、東洋大学を経て2019年に入団した4年目の26歳。

今シーズンは現時点(9月11日)で打率3割ちょうど。

長打率も.453と、打点はもちろんチャンスメイクにも貢献している、シーズンを過ごすごとに安定した出塁率で、この9月に入り打率3割に到達しました。

中川選手の魅力は一発もあれば右打ちもできるその広角な打撃。

1番から4番までこなせる器用さ。

守備でも、内野・ファースト・外野も両翼で守備をになえる、まさにオールラウンドプレイヤー。

今年のオリックスをこの成績で維持しているのは、間違いなく中川選手の台頭です。

ルーキーイヤーの2019年こそ、サードを中心にその堅実で器用な才能あふれる活躍で一気に頭角を現したものの、翌2020シーズンは一気に打撃面で低迷。

1軍定着を目指した翌年も振るわず、頭角からまさしく当落にあえぐ日々を送っていました。

ちょうどその頃、ロゴマークを製作した伏見選手から中川選手を紹介していただきました。

「チームメイトに中川圭太がいるんですが、彼が僕みたいなロゴマークを作ってほしいと言ってるんです」

中川選手的にも心機一転の思いがあったのでしょうか。

中川選手のロゴマークを昨シーズン終盤に作らせていただき、今シーズンはさりげなくプロテクターにつけてくれています。

グッズのタオルにも、ギンギラギンにさりげなく写っています(笑)

それを機に中川選手とも交流ができたのですが、昨シーズンは終盤に1軍昇格を果たすも、ポストシーズン、そして日本シリーズで戦う機会は得られずにシーズンを終わってしまいました。

そこにきての今シーズン!

開幕から1軍ベンチに入り、先述の通りの大奮闘!

チャンスにも強いですが、コンスタントに結果が見込める選手として、中島聡監督の評価も高いことがわかります。

秘めていたその能力が一気に花咲きましたよね。

オリックスは長年低迷していたチームなだけに、若い選手が継続して好成績を維持できるチーム力が欠けていた・・・

それもそうです。

毎年監督が変わるようなチーム事情でしたから。

優勝したとはいえ、強いスパイラルに入ったとはまだまだ決して言いきれない戦力事情。

“2年目のジンクス“ももちろんあります。

それでも、じわじわと後半戦にアゲてきたチームは、いま確実に”逆転優勝”を視野に入れている。

それは中嶋聡監督がファームからしっかりと若い選手に目をつけて、長所を伸ばして新たな上昇(常勝)時代を築き上げようとしている。

そんな令和の新しいオリックス・バファローズを担う、象徴的な選手ではないでしょうか。

背番号67

ドラフトでも7位入団と、決して大きな期待が寄せられた選手ではありませんでしたが、その“器用”貧乏な能力は“大器”となる可能性でいっぱいの、オリックス自慢の注目選手です。

優勝争いにも大きな鍵を握る中川選手、ぜひ皆さんも応援してください!

そして

中継でちらっと映るKNの組み文字ロゴにもぜひ注目してくださいね♪

 

※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。


スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

オリックス・バファローズには伏見寅威選手、中川圭太選手にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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