スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(124)オリックスOBが並ぶメジャーリーグ殿堂候補 !!

2025年1月10日(イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
2025年もよろしくお願いします!
今年も野球やアメフトと…、スポーツの明るい話題にあふれる一年になることを祈っています。

今年の初めは、野球のお話をしましょう。
いま、メジャーリーグで今年の野球殿堂に選ばれる選手たちの選考が進んでいます。
報道で知っている方も多いかもしれませんが、今年はイチローさんがメジャーリーグの野球殿堂の候補に挙がっているんです!

メジャーリーグの野球殿堂は、全米記者協会というメジャーリーグを取材する記者の中で有権者が殿堂入りにふさわしい選手を投票することで選考されます。
仕組みは日本の野球殿堂も同じです。
まず殿堂入り候補に挙げられることが必須で、メジャー在籍10年以上、引退後5年以上経過という条件があります。
そのなかで毎年投票の中から選ばれるのは4~5名。
有権者記者は10票を持っていて、いろんな候補選手に投票をした結果、最多得票を得た選手が選ばれます。

そんな野球殿堂の候補に今シーズンから挙げられたのが、イチローさんです。
イチローさんは2019年の開幕戦で引退をしたので、昨シーズンが5年経過ということで殿堂候補となったわけです。

イチローさんについては、満票で選出されるかされないか!?
と予想されているくらいで、すでに選ばれる前提の話題がアメリカでも賑わっています。
満票で殿堂入りが決まったら、大谷翔平選手のMVPにつぐ日本人選手の快挙です!
ってか、
満票自体初めてのことなので、メジャーの歴史を塗り替えることになります。

もちろん、殿堂入りした日本人選手は初めて!!
野茂英雄さんや松井秀喜さんも殿堂候補にはなりましたが、殿堂入りはできなかった。
野茂さんなんかは日本人メジャーリーガーのパイオニア的存在なのに、選ばれていないんです。
だから、
この先に野球殿堂に選ばれる日本人選手を挙げるにしても…
う~~ん、
現時点ではダルビッシュ投手か大谷選手くらいしか思いつかない…。
それだけ、すごいことなんです(当たり前ですけど)。

そして!
そんなイチローさんと一緒に今年から殿堂候補に挙がった選手がもう一人います!

それが、アダム・ジョーンズです!!
彼は2020年シーズンからオリックスでプレーをし、“AJ”の愛称でオリックスファンにとっても記憶に新しい選手ですよね。
2021年にオリックスを退団しそのまま現役を引退したアダム・ジョーンズ。
メジャーリーガーとしてのキャリアは2019年で終わっているので、今年イチローさんとともに殿堂候補者となりました!!

じつは、
日米でプレーをしたことのある選手の中でメジャーリーグの野球殿堂に選ばれた選手もまだいないんです…!!
イチローさんが選ばれればもちろんのことですが、数々の助っ人外国人選手の中でも、アメリカで野球殿堂入りした選手はまだいない!!

あらためて、アダム・ジョーンズすげえなぁ。
それもそうです。
オリックス在籍はもう選手としてのピークは超えていましたが、アメリカでの実績は輝かしい。
通算ホームランは282本。
特出すべきは守備だったり出塁率だったりで、通算打率は.277、出塁率は.316ですよ。
そして、オールスターに5回選出、ゴールデングラブ賞も4回!
最強のオールラウンダーとして十分に誇れる実績があります。

しかし、ほかにも候補選手はもちろんたくさんいますから、すんなりと選ばれることは難しいです。

先述の野茂さんなどがそうなのですが、殿堂候補選手には10年という資格期間があって、その期間中に選ばれないといけない。
資格期間中でも、毎年の選考のなかで得票率が5%を下回るとやはり候補選手から脱落してしまう…。
候補選手も毎年出てきますからね。
選ばれるまではシビアな競争があって、実績はもちろんのこと引退後の言動などで結果に振り回されることもある。
それで選ばれていない候補者もたくさんいます。

だからこそですが、
イチローさんはもちろんのこと、アダム・ジョーンズの殿堂入りも応援したくなっちゃいますよね。

しかも!
アダム・ジョーンズと同じ“AJ”という愛称で日本でも楽天でプレーしたアンドリュー・ジョーンズも、殿堂候補に選ばれているんです!
こっちのAJも実績十分ですからね…。
しかし、何年かかっても順番が回ってくれば…という思いも込めて、ぜひ殿堂入りを決めてほしい。
オリックスOBとしても、日米をまたいで野球の歴史に名前を刻んでくれる期待があります。

メジャーリーグの野球殿堂入りは、すでに12月で投票は締め切られており、発表は日本時間で1月22日。
新たなシーズンを迎える日本球界にも明るい話題となるか!?
ぜひオリックスファンとして、この瞬間を皆さんにも注目してほしいと思います。

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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