スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(168)いよいよ甲子園ボウル!みんな見てね!関学ファイターズ、注目選手を紹介します!
2025年12月8日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)

こんにちは!スポーツイラストレーターの T.ANDOH です。
関西学院大学ファイターズは、11月30日に全日本大学選手権の準決勝を見事勝利で飾り、12月14日の「第80回毎日甲子園ボウル」へと駒を進めることができました!

あらためてトーナメント表をご覧いただきましょう。
昨シーズンから、関東・関西各リーグの上位チームに全国の地域代表校が加わる形式となり、今年は関西学院大学と立命館大学という関西の2校が甲子園ボウルを戦うことになりました!
というわけで今日はヒイキの引き倒し!
みんなに見てほしい関西学院大学ファイターズの主力選手をポジション別に紹介し、甲子園ボウルの展望をお伝えします。
さらに4回生選手のコメントも聞いてきましたので、ぜひ最後まで読んでください。

なんといっても立命館大の脅威は RB(ランニングバック)!
4回生 QB(クォーターバック)竹田祐選手からボールを受ける3回生の蓑部雄望選手と、2回生の漆原大晟選手が破壊力抜群のランを繰り出します。さらにリーグ終盤戦では 1回生の奥村倖大選手も登場。
まだ未知数な面も多く、その存在も脅威です。

そんなランオフェンスを止めたい関学のディフェンス陣。
DL(ディフェンスライン)にはキャプテンの4回生前田涼太選手(背番号97)を中心に、2回生の田中志門選手(背番号99)、そして1回生の武野晋平選手(背番号90)がいます。
この下級生の2選手が、恵まれた体格でリーグ戦も大活躍!
大きくて、分厚いディフェンスで、立命館オフェンスを封じ込めてほしい。

さらにDLのキーマンとしては、4回生の山本桜汰選手(背番号50)。
技術に加えチームをまとめる力があり、ディフェンス陣の“声出し番長”。
背番号50が立ち振る舞うときは、まさにチームの“勝負どき”です。

山本桜汰選手
「1、2回生と控えに甘んじて、昨年は甲子園を逃し、今シーズン苦労してやっと自分がプレーできる舞台が整った気がします」
「今までお世話になった方々に感謝して、学生生活最後の舞台に全てをぶつけます!」
「竹田選手を止めます!」
“竹田選手を止める”とは、容赦なくQBサックにも挑もうという意気込みの表れです。

ディフェンスの中軸を担うのが、LB(ラインバッカー)の4回生大竹皓陽選手(背番号46)と3回生の倉田我琉選手(背番号41)。

「主務」を兼務している責任感の厚い大竹選手と、視野の広さと落ち着きのあるプレーで堅実さが増してきた倉田選手にはしっかりとプレッシャーを与えてもらいたいですね。

大竹皓陽選手
「自分がやるべきことを、目の前の一つ一つを集中してやっていきます」
「最後、甲子園で勝たないと意味がないと思うので、どんなプレーが来ても誰も通さないよう、全力で試合にのぞみます」

ディフェンスを背後から固めるのがDB(ディフェンスバック)。
4回生の東田隆太郎選手(背番号1)と加藤圭裕選手(背番号30)。
守備範囲が広くタックルが強烈な東田選手、今シーズン最も成長したと思う加藤選手。
さらにスピードとセンスを備えた3回生・伊東利晃選手(背番号49)が控えます。

東田選手
「いろんな人に支えられ、そして迷惑もかけてきたので、昨年甲子園を逃したことは本当に悔しかった」
「今年こそは自分の力でチームを鼓舞し、勝ちも負けも背負えるような存在となって、もっともっと上手くなるよう努力して、甲子園にのぞみます」
東田選手はチーム屈指のイケメン選手!!
ただしヘルメット越しなので表情が見えづらいのが残念…(カメラマンの「あ」さんが嘆いております)。
ぜひテレビ等で表情にも注目してほしいです。

続いてオフェンス側の選手を紹介です!
前線で相手ディフェンスラインを押さえるべく立ち向かうはOL(オフェンスライン)。
副将の4回生、紅本隆成選手(背番号79)を筆頭に、谷内志郎選手(背番号70)、毛利涼真選手(背番号63)といった3回生が躍動します。
さらに2回生の瀬在翼早選手(背番号77)もスタメンに名を連ね、ブロック力にも評価が高まってきています。

ボールを追っているとなかなか注目されないラインですが、ボールが前に通るためにラインの選手がすごく努力をしているんですよね。
その頑張りを少しでも感じてほしいと思います!

ラインが頑張れば前線には道ができる。
そのラッシュを抜けて走るはRB(ランニングバック)!
4回生の井上誉之選手(背番号22)はバランスの良い選手なので、軽快にラッシュを突破してほしいところ。


さらに2回生コンビに注目!
スピードとテクニックを兼ね備えた平野日々輝選手(背番号26)と、パワフルにショートヤードを稼ぐ永井秀選手(背番号31)。
個人的には永井秀選手の強靭なフィジカルを見てほしい。
タックルを受けてもまだ1歩を攻めるその姿をぜひ注目してください!

ラインの攻防を抜けて大きなパスが通ればビッグプレーが生まれる!
ワイドレシーバーには飛び抜けた身体能力でスピードのあるランを展開する4回生の五十嵐太郎選手(背番号6)。

さらに3回生の小段天響選手(背番号4)を筆頭に3回生レシーバーが続きます。
攻撃の要所で良いレシーブを取っているリンスコット・トバヤス選手(背番号0)に、フィジカルも強くて自身の持ち味を活かしたプレーが光る百田慎梧選手(背番号11)と、タイプの違うレシーバー陣が揃っています。

五十嵐太郎選手
「去年よりパスの数が多くて、関学オフェンスのイメージを変えられたのではないかと思っています。」
「甲子園ボウルは絶対に勝って、優勝して笑って締めくくりたいです」
「星野(秀太)が(怪我や弟の台頭で)苦しい思いをたくさんしてきたと思うのですが、甲子園では2人でパスを決めて、タッチダウンをしたいですね」
五十嵐選手もまたチーム指折りのイケメン選手。
同級生の星野秀太選手を盛り立てる。そんな気遣いもできるナイスガイです。
五十嵐選手の表情と高いパフォーマンスにも期待してください!

さらにフィジカルとスピードの両方を備えた攻撃のスパイス、TE(タイトエンド)には、4回生の川口陸(背番号89)選手が控えています。
川口選手が動くとき、大きなプレーが起きるかもしれません。

そして!攻撃の要となるQB(クォーターバック)には、星野兄弟のふたり。
兄で4回生の秀太選手(背番号2)と、弟で2回生の太吾選手(背番号18)がいます!

昨年、1回生から期待以上の活躍を見せつけた弟太吾選手を中心に、甲子園ボウルも攻撃を展開していくでしょう。
高いアメフトIQでパスとランをバランスよく繰り出していきますが、とりわけ足にも自信がある太吾選手は、自分のランでゲインを稼ぐこともできる選手。
今年も多くの場面でラッシュを駆け抜け、先の準決勝でも自らの足でタッチダウンを決めました。
今シーズンのリーグ戦の優秀攻撃選手にも選ばれています!

兄の秀太選手もまた高い能力をもってオフェンスを牽引できる選手。
昨シーズンから怪我にも見舞われ、弟にキャリアを譲っている面はあるものの、ときに弟太吾選手の活躍を陰で支える場面もあり、精神的にもチームを牽引してきました。
2年前の甲子園ボウルでは大会MVPも獲得した秀太選手。
兄弟で挑む甲子園ボウルで、個人的には兄秀太選手にも花を咲かせてほしいです。

星野秀太選手
「自分たちが考えて用意したプレー、やりたいプレーをコーチの方々もプレーコール(作戦指示)してくれているので、どんな指示が出ても全力で、プレーを楽しむことを大事にしたいと思います」

ひと蹴りで試合を左右する得点を決めるのがK(キッカー)。
4回生の大西悠太選手が魂を込めてキックします。
主力選手をたくさん紹介してしまいました!
シーズンの集大成であり、頂点を争う甲子園ボウルですから、ぜひ1人でも多くの選手を知って、会場で、テレビで注目をしてほしいと思います。

直接対決となったリーグ戦では、基本に沿った堅実かつ貫禄あるプレーで立命館に勝つことができました。
関学はそれぞれの選手が持ち味を発揮できれば勝機は十分にあります!
立命館のトリッキーなスペシャルプレーをいかに封じ、得意のラン攻撃を止められるか。
最大限のプレッシャーをかけ続け、相手の芽を一つひとつ摘み取っていくことが鍵になります。
さらに大村監督は「まだまだ伸び代があるチームです」とも語っています。
自分たちの能力は“まだこんなものじゃない”という思いが選手の心にもあります。
東田選手も「もっと上手くなって…」と語るように、さらに成長を目指して今日のこの瞬間も選手たちは鍛錬をしています。
もちろん、それは立命館も同じ。
実力が拮抗する両校の激突は、まさに蓋を開けてみるまで分からない。
関学にもまた、どんなスペシャルなプレーを秘めているかも楽しみです。
星野秀太選手が語るように、レシーバーとの連携の整った大きなパスがビッグプレーを生み出すかもしれない。
高いレベルで拮抗する両チームの対戦に、今からワクワクしています。

選手それぞれが持つポテンシャルと、チームが磨いてきた戦術が掛け合わさった瞬間に生まれる“答え合わせ”のようなプレー。
積み上げてきた準備が、試合のどの局面で、どんな形で結実するのか。
その一つひとつが、この試合をさらに面白くしてくれるはずです。
アメフトを見慣れていない方にも、ぜひここを楽しんでほしい。
関学と立命館、最高の試合を見せてくれると信じているので、今週末はぜひ甲子園ボウルに注目をしてください。
てことで、今日も言います!

学生アメフトの頂点を決するファミリーマート杯、第80回甲子園ボウル
12月14日(日)に、アメフトにとっても「聖地」甲子園球場にて開催です。
関西圏では「よみうりテレビ」にて地上波生中継。
そしてBS日テレでも中継が予定されていますので、ぜひ見てください!!
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
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