スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(122)激闘!甲子園ボウル!(1)

2024年12月21日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は12月15日、日曜日に開催されました「第79回毎日甲子園ボウル」の様子をご紹介します。
今年の大会は立命館大学パンサーズと法政大学オレンジの対戦。

立命館大学は2015年の第70回大会以来の出場。この年以来の優勝を目指します。

法政大学は二年連続の出場。昨年は関学ファイターズに敗戦。2006年以来の優勝を狙います。

立命館のレシーブ(攻撃)で始まった一戦ですが、この最初の攻撃でいきなりキャプテンで4回生RBの山嵜大央選手がラッシュをかいくぐると左サイドを一気に駆け抜け、タッチダウン!
立命館が先制します!!

いきなりのビッグプレーでカメラも追いつかない!
この調子でいくと立命館の得点ラッシュになるのかな…?
と思いきや、これは激戦の始まりとなりました。

山嵜選手と2回生RBの蓑部雄望選手のランでゲイン進めると、3回生QB竹田剛選手から3回生WRの木下亮介選手へのパスでタッチダウン。
しかし、次のポゼッションでは法政大学が4回生RBの廣瀬太洋選手のランが決まり、タッチダウンを返します。

2Qにはさらに立命館が、RB蓑部選手がゴール前ショートヤードを突っ込んでタッチダウンを決めますが、法政大学には3回生RB中川達也選手のランが決まってタッチダウンと追い上げます。
法政大も、3回生RB小松桜河選手のビッグランがあったり、4回生DBの南雲昇太選手のタックルなど、随所でチームを助けるプレーが見られます。

立命館はさらにギアを上げていきます。
フィールドゴールを決めた直後のキックオフで、オンサイドキックと言われる攻撃権を奪うためのショートキックを決めるとそのまま攻撃権を獲得。
1回生RBの漆原大晟選手にパスを回すスペシャルプレーでダウンを獲ると、3回生QB竹田選手からWR木下選手へのパスからランが決まりタッチダウン!

立命館が引き離しますが、2Q終了ギリギリに法政大学も4回生QB谷口雄仁選手から2回生WR阿部賢利選手へのパスが決まりタッチダウン!!
モーションをかけて相手の注意をそらした先にノーマークの阿部選手がゴールエリアでパスを受けてのタッチダウン。
両チームとも前半からいろんなプレーを繰り出してきます!!

後半は法政の攻撃から、パスが通り敵陣得点圏に進めたものの、タッチダウンパスを試みたパスが立命館のインターセプトとなり攻守交代。

山嵜選手がさらにビッグゲインをするも、竹田選手がまさかのファンブルでターンオーバー!!

3Qは竹田選手の動きに少し懸念の色も感じたのですが…、
ただ、立て直した立命館は再度スペシャルプレーが飛び出します。
RB蓑部選手がスナップを受けるとバックパスを受けたQB竹田選手が4回生WR大野光貴へのパスが通ってタッチダウン!!

この試合、立命館はランニングバックがスナップを受け取るワイルドキャットの体制も随所に取り入れていました。
さらにこのプレーは、しっかり相手を引きつけながらターゲットを定めたロングパスと、これまたスペシャルプレーがビシッと決まった得点となりました。
竹田選手のスローイングも完璧で、ひとつ前のミスと、懸念を振り払います。
ていうか、
このプレーは竹田選手を立ち直らせる山嵜キャプテンの機転だったのかな…?
そんな思いも感じさせられる、見事なチームプレーでした。

しかし法政大も諦めていない。
3回生WR高津佐(こうづさ)隼世選手へのパスでゲインを進めた末に、RB中川選手のタッチダウンランが決まって再び10点差となります。
この試合…、濃いっっ!気の抜けないプレーの数々と、そのうえでのこの点の取り合い。
今回はここまで!!

3Qの時点で、立命館大学パンサーズ 38 × 28 法政大学オレンジ
10点差はまだまだどっちに転ぶかわからない。
とはいえ、もう結末は皆さん知っているわけですが、4Qにもドラマがありました!
そのドラマの裏側をキャプテンが語ったインタビューも含め、次回完結編。
ぜひ甲子園ボウルの激闘の風を少しでも感じてもらえればと思います。 

スポーツは面白い!
そしてこの舞台は、アメフトにとっても聖地「甲子園球場」!
100年の歴史を歩む聖地にふさわしいゲームとなりました。
兵庫が誇る「甲子園」の歴史を語るうえでも、ぜひ次回もお楽しみいただきたい。

てことで、
まだまだ言います!! 

 

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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