スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(89)関学ファイターズ 2024シーズン始まる!春の交流戦シリーズ

2024年4月23日 (イラスト・写真・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は4月20日(土)に王子スタジアムで開催された関西学院大学ファイターズの春の交流戦、慶應義塾大学戦の様子をお送りします。

史上初の甲子園ボウル6連覇と最強軍団を誇る関学ファイターズですが、もちろんながら毎年学生は”卒業”をするので、新しいチームに生まれかわります。
それでも、ずっとバランスよく下級生も入れ替わってきて連覇を重ねていることはすごいことですよね。

この春の交流戦から新チームが本格始動!
関東リーグの学校とのエキシビションに加え、目下のライバルである関西大学との関関戦が予定されている春の交流戦は、秋からのリーグ戦に向けて新チームの基盤を作る重要な実戦の時期なんです。

今年のキャプテンは4回生LB(ラインバッカー)の永井励選手。
もうね、ベンチでの檄の飛ばし方を見てもわかるでしょ(笑)。
昨年からLBの一角を確立し、小柄ながらもパワフルでストイックなファイターが、責任感いっぱいに志願してのキャプテン就任です。

3回生からの持ち上がりで攻撃の中心となるのが、新4回生RB(ランニングバック)の伊丹翔栄選手と澤井尋選手。
写真はさっそく慶大戦でも磨きのかかったランを見せてくれた伊丹選手です。
一方で、この試合から見られた新たな戦力にも注目をしてみましょう。

この日のQB(クォーターバック)は、昨年、控にまわっていた新4回生の柴原颯斗選手と、今季からQBに転向した新2回生のリンスコット・トバヤス選手が努めました。
トビーというニックネームのトバヤス選手。
もともとQBを志望していたのですが、関学入学を機に出場機会を求めてDBに転向。
あらためて1年間身体を作り、自分自身とチームに相談をして、この2回生からQBに再挑戦です。
試合はいきなり1Qの先攻から順調にゲインを重ねた関学が伊丹選手のランでタッチダウンを取ります!

ご覧ください。
ちょっとのタックルでは倒れません。
ぐいぐいとランで押し込んでいく関学がさらに伊丹選手のラン攻撃からフィールドゴールを決めてリード。
2Qにも澤井選手のタッチダウンランが決まり、16-7でリードをして前半を終了しました。

後半に入るとパスでの得点も入ります。
柴原選手からロングパスを受けたのは1回生WR(ワイドレシーバー)の片桐太陽選手!!
長い腕を伸ばしてワンハンドでパスを掴んだままゴールラインを踏みタッチダウン!

4Qには新2回生RBの深村麟太郎選手のタッチダウンランがダメ押し。
そのまま慶大を1タッチダウンに抑えて30-7で関学ファイターズが勝利しました。
昨年は副将の前島仁選手と伊丹選手の両翼が足で稼いだ関学ファイターズ、今年もRBが攻撃をリードするチームになるかなと思われます。
天性のセンスにくわえ下級生の頃から場数をこなしている伊丹・澤井選手は自由に持ち味を生かして攻撃をしていくでしょう。
サブ選手にとってはどうしても少ない試合機会の中で、天才肌の両選手を凌駕してキャリアを積むことは大変なこと。
それでもチーム全体の底上げをはかるためには、次に出てきてほしいサブのRBと、攻撃のバラエティを増やすためにも、WRのヒーロー誕生も期待したいところです。

そこにきて片桐選手の登場は、ハーフ選手でもある恵まれた身体能力を活かしてレシーバー陣に殴り込んでほしいですね。
5月にはアメリカ遠征も控えている関学ファイターズ。
体格で勝るアメリカの選手と試合を行なって、帰国後にはさらに交流戦が続き、関西大学との対戦が控えています。

「最初はフィジカルの強化にこだわってきましたけど、技術や戦術も磨き、自分達のポテンシャルをあらためて高めて、格上のアメリカの選手とも戦ってきます」
とは、新キャプテン永井選手の談話。
険しい顔して責任感たっぷりに声を張っていたキャプテンも、フィールド降りれば爽やかなナイスガイです。
持ち前のポテンシャルを引き上げることでチームの底上げをねらう新チーム。
それはサブの選手や下級生にとっても貴重な実戦の期間でもあるんです。

少しでも経験を積み上げてレギュラー選手に挑み、戦力的に厚みのあるチームに仕上げていってほしい。
そんな視点でいろんな選手が注目できることが楽しみです。
年間を通してチームが出来上がっていく。
それも毎年違うチームが見られるのは学生スポーツの魅力。
しかもそれが連覇を目指す日本一のチームですから!
チームと共に成長する学生たちの闘いを追いかけるシーズンがスタートしました!

てことで!
今年も言います!!

アメフトは難しいスポーツという印象が先立ってしまいますが、とても明快で、かつ豪快な身体と身体のぶつかり合いが魅力のスポーツです。
それに、いろんなプレーがあって、選手たちの個性が活かされるスポーツです。
清々しい若い選手の全力プレーが楽しめますし、春の公式戦をはじめ学生スポーツならではの距離感で、気軽に観戦にもお越しになれます。
地元で気軽に、学生ナンバー1のハイレベルなプレーが見られる関学ファイターズ!
ぜひあなたも観戦に来てください!!

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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