スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(51)イラスト展覧会を神戸で開催しました!その1「オリックス1995」
2023年8月16日 (イラスト・文/T.ANDOH)
こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
K!SPOのSNSでも編集担当が告知してくれていましたが、神戸のスポーツバー「スポルテリア」で、8月13、14日と初の個展を開催させていただきました。
かねてからお話ししているように、第二の故郷と公言している神戸。
学生時代、当時のガラッガラのグリーンスタジアム神戸と、そこでなんとか集客に向けてと奮起するオリックス球団のスタッフの皆さんを見て、スポーツの活性化は街の活性にもつながると感じた僕は、2001年のボールパーク化プロジェクトの一つであった「内野デッキの絵画作品」に入選し、実際に内野デッキに5m×5mの大きなボールパークにちなんだ絵画作品を製作しました。
この作品が、僕のスポーツイラストの「デビュー作品」です。
それ以降、球団再編から端を発した独立リーグの発足やパ・リーグ球団の営業戦略の改革につながり、サッカーJリーグの地域密着なども影響を受け、バスケットボールBリーグをはじめとしたスポーツビジネスの成長にもつながる時代に移り変わってきました。
「スポーツで生きていく」
という気運に比例して、スポーツイラストという職業も確立させたいという自分のモチベーションが、やっといまに至って、ここでもコラムを書いています。
オリックスにとって大きな転機となったのは、やはり1995年の阪神・淡路大震災です。
大きな都市が壊滅し、6000名を超える犠牲者が起きた大地震は、いまも続く各地での災害への危機意識を変えるものでしたし、「ボランティア」という奉仕活動のココロが広がったのも、阪神・淡路大震災がきっかけでした。
当時の「オリックス・ブルーウェーブ」は、ユニフォームに「がんばろうKOBE」という標語を掲げてチーム一丸で躍進し、イチロー選手のセンセーショナルな活躍もあって、オリックスになって初めてのリーグ優勝を果たします。
今回は、その当時の主要メンバーをまとめたイラスト作品を描き下ろしました。
佐藤義則
小林 宏
星野伸之
平井正史
田口 壮
藤井康雄
小川博文
イチロー
大島公一
そして、現監督の中嶋聡。
まだまだ優勝メンバーはたくさんいらっしゃいますが、現在でもチームに携わる方がたくさんいらっしゃいますね。
とくに若手投手陣をこれだけ送り出してきた小林宏二軍監督と、1軍投手陣をまとめる平井正史投手コーチ。平井正史は当時は新人投手としてクローザーとして活躍。
小林宏は強気の投球で1996年の日本シリーズでは「オマリーとの14球」と呼ばれる名勝負もありました。
イチローとの外野遠投キャッチポールで楽しませてくれた田口壮も、今は外野守備・走塁コーチとして毎試合一塁コーチャーズボックスに立っています。
自分としてはもう30年近く前の話とは思えないのですが、この当時、自分たちの街が地震に襲われて、自宅や馴染みの景色、大切な人を失った人たちの復興の励みに夢中で野球をした選手たちが起こした奇跡。
その情熱は、たくさんの人に希望を与え、僕のような震災を経験していない人間にとっても、オリックスの応援を通じて街の移り変わりや人のやさしさ、厳しさに触れたことが、将来を左右する道しるべとなりました。
阪急時代に次ぐ「V3」も眼中に見えてきているオリックス・バファローズ。
新しい時代を切り拓こうとするチームには、この当時の情熱もまた生きている。
そう思うと、まだまだ神戸にとって、僕にとってかけがえのないチームなのです。
あ。
福良GM描くの忘れてた(苦笑)。
※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。
スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。 プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。 名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!? |
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