スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(47)日本酒をおしゃれに楽しもう!関学生の挑戦!

2023年6月23日 (イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。

関学のテールゲートパーティーが王子公園の価値を上げる!?」
神戸市の経済効果まで見据えて開催されていた関学ファイターズのテールゲートパーティー。
そのフードエリアで「日本酒」の販売ブースを設けた現役の関学生に注目してみました。

関西学院大学国際学部の木本圭一教授のゼミ生が、テールゲートパーティーで日本酒の販売を行ったんです!
名付けて「日本酒カクテル」
地元、神戸・西宮の灘五郷、皆さんもご存知の老舗メーカーのお酒を使い、もっと気軽に飲んでもらえるようにカクテルを考案しました。

美味しかったですよ!
日本酒をレモンとミントで爽やかに仕上げた「日本酒モヒート」
そして、
いま健康食材として注目されている美酢(ミチョ)で割った「美酢割りカクテル」
さすが、学生くんたちならではの、おしゃれな発想ですなぁ。

日本酒をそれぞれの調味飲料と炭酸で割れば、するすると飲めちゃう。
T.ANDOH専属カメラマンは、それはもう飲んべですから(笑)、おしゃれに飲めちゃう日本酒カクテルを試合前から堪能しておりました。

木本ゼミの松本侑大ゼミ長と、韓国からの留学生スン・ジョスンくん。
国際学部の国際会計と経営学を専攻しています。
日本酒といえば、いまは各地の地酒が再注目されるようになって久しいですが、灘五郷の酒造メーカーは昭和の時代から大衆に親しまれるようにその販売網を広げた功績がある一方で、近年は、ビールやワイン、チューハイなどの低価格化に苦戦している現実もあります。
それに、野球場などでも日本酒は販売されていますが、ワンカップ片手におっちゃんが醜態さらす…
なんてイメージがついちゃってますよね。

木本ゼミの皆さんは、そんな日本酒イメージを変えて、伝統ある灘五郷の日本酒を若い世代にも見直してほしい。
ひいては地域の活性や、経営戦略の観点で日本酒の振興に貢献したいという思いで、学びも兼ねた日本酒活性化プロジェクトを、テールゲートパーティーで提案してくれました。

「カクテルで飲む」
ってのを邪道だと言っちゃあもったいない!
日本酒の美味しさを感じる入り口として、日本酒が好きな僕らも再発見ができましたよ。
なにより、ただの味変ではなく、しっかりと日本酒本来の味を引き出す工夫もしていて、出店を重ねていくうえでアンケートもとって、その傾向と需要を見据えて配合の割合を工夫してきたそうです。

韓国出身のスンくんも、日本に来るまでは日本酒は飲んだことがなかったそうですが、日本文化の勉強と日本の経済を学ぶためにゼミに参加しているそうです。
売り子で会場内を売り歩いたりと、積極的に日本文化を学ぼうという姿勢は、普通に嬉しいことですよね。

テールゲートパーティーの売り上げもちゃんと酒造メーカーにフィードバックして、日本酒活性化のためにさらに酒造メーカーとも連携をしていきたいと話してくれました。
学生がお酒の販売を出来る!
というのも、テールゲートパーティーの魅力。

学びの場として、お酒を通じて神戸の文化を継承したいという社会的意義を投じてくれた木本ゼミのみなさん。
ぜひ今後もテールゲートパーティーの名物となって、後進にも継承していってほしい取り組みです。

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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