スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(43)すました顔して、揺るぎない勝利!! セ・パ交流戦、中日ドラゴンズ戦@名古屋

2023年6月5日 (イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
セ・パ交流戦展開中のプロ野球、今週末は僕が住む名古屋にオリックスがやってきました!!
大学時代に裏方のバイトをしていた“職場”でもあるバンテリンドームナゴヤ。
家からチャリで20分という近所でもある、自分にとって生活圏の場所なのですが、オリックスがここでドラゴンズと試合があるのは2年に1度。
神戸や大阪よりも、近くて遠い球場です(笑)。
全部行きたいところですが、さすがにチャンピオンチームなのか!?
チケットの売れ行きもよく、6月4日の日曜日だけ観戦に行ってきました。

先発は宮城投手と中日、高橋宏斗投手の圧倒的な投手戦。
宮城投手は緩急をつけた好投で省エネピッチングを見せれば、高橋投手もWBCで見せつけた真っ向勝負とスプリット系の落ちる球で、オリックス打線からどんどん三振を奪っていきます。

試合は中盤まで1安打の展開。
宮城投手と高橋投手の粘り合いとなった試合は終盤に高橋投手が降板すると、8回に代わった祖父江投手が連続の四球で1・2塁、中川選手がバントを失敗しましたが、1死1・2塁で森友哉選手がライトスタンドに突き刺すような3ランホームラン!!
それがきっかけで一気に5点を取ったオリックス。
そのまま宮城投手は108球の完封勝利でチームも2勝1敗の勝ち越し!!

2勝とも終盤に一気に抜け出した粘り勝ちという、オリックスの強さを見せつけるカードとなりました。
正直、得点チャンスをいくつも高橋投手に切られたオリックスという見方もありました。
宮城投手にとっても、さくっと得点を取って欲しいだろう。
そんな緊張した展開を作ったのは、高橋投手の好投にもあったと思います。

オリックスが均衡を抜け出せたのは「宮城投手のバッティング」と「森友哉選手のフルスイング」ですよ。

自分の身体に合わせたバットを発注したという宮城投手。
プロテクターに手袋まで、“Miyagi”と刻まれたピンクのバッティング用具の一式を揃えて打席に立った宮城投手は、まぁかわいいこと(笑)。
ふたたび”ネッピー”になりつつある伸びた後ろ髪も含めて、小さな身体で投打に奮闘し、流れの潮目を待った宮城投手です。
その甲斐あったのか、8回の猛攻のとどめを刺したのは四打席目のバッター宮城。
5点目となるタイムリーを放ち、一塁ベース上では満面のガッツポーズ!
打線を鼓舞するような攻撃を自ら放って試合を制した宮城投手の、ピッチングでは見られなかった、あどけない喜びようが心に残る場面となりました。

もう一つは、森友哉選手の目の覚める一発です!
つねに初球からフルスイングで闘志を見せつける森選手。
いつも初球から“振り”ますよね。
僕が見たオリックスで初めてのホームランが、緊迫した投手戦の目をさます会心の一発だったのは、嬉しかったですねー。
宮城投手とともに、小さい身体で揺るぎない“打の執念”。
主砲としての意地とプライドを感じるフルスイングが、チームの刺激になって、こうして勝利に結びついたのは、まさしく頼れるスラッガーです。

宮城投手、森友哉選手ともに勝利への執念をプレースタイルに感じた今回のナゴヤシリーズ。
いろんな選手の勝利へのこだわりを見つける楽しみがありますよね。
あらためて「勝てるチーム」になったんやなぁ(笑)。
新しいファンも増えて盛り上がるレフトスタンドにまだまだ「チャンピオンチーム」という違和感も感じた交流戦となりました(笑)。

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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