スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(13)大胆細心な指揮官、中嶋聡

2022年10月4日 (文・イラスト/T.ANDOH)

こんにちは

イラストレーターのT.ANDOHです。

ファンにとっても「まさかやー!?」な逆転優勝。

オリックス・バファローズはめでたく2連覇を果たしましたね。

1995年、96年の連覇を知るメンバーでもある中嶋聡監督。

その当時の仰木マジックにも負けない大胆起用と、その裏にある確信のなかの細心な姿勢が、この勢いを作り上げたと思います。

優勝決定日となった10月1日の試合も、ピンチを作った田嶋投手を4回途中で大胆にも交代。

後続となった比嘉投手は打たれてしまいましたが、「流れ」を持っていかれたくない継投への自信をうかがえました。

今期も本田投手、阿部投手、宇田川投手といった若手の台頭、黒木投手の復活・・・

そして中川圭太選手の華麗すぎる復活と、大きな選手の躍進を牽引したのは、みな若手時代からの姿勢を見てきた指揮官の功績。

そこには、ファームとの連携もあっての綿密なコーチ陣への信頼もあったと思います。

そんなコーチ陣の信頼といえば、先日引退試合を迎えた能見篤史選手兼コーチのはたらきからもうかがえますよね。

一方、

大胆細心といえば、2年目の不振にあえいだ宮城大弥投手、杉本裕太郎選手にも、それぞれの見どころを見抜いて、マンツーマンで指導をしました。

宮城投手には、スカウティングばりのピッチング分析を自から行い、長所を目覚めさせたことが後半の躍進につながったと言います。

また、杉本選手にはファーム時代をずっと見守ってきた目線におろしての熱いモチベーションで選手を鼓舞。

そんな人を見極める目は、

全盛期のオリックスから西武、横浜、そして日ハムと渡り歩き、やはり兼任コーチとして長らく現役を続けたキャリアからも積み上げたものがあると思います。

人を観察し、中嶋聡としての根拠を持って、

大胆かつ細心な姿勢でチームを掌握するオリックス・バファローズ。

ペナントレースという長いスパンも有言実行でプランを立て、持ち上げた。

短期決戦、追い込まれた試合は、やはり大胆な奇策を持ってしてもチャンスをつかむ。

CSファイナルステージは、ソフトバンクが上がってこればリベンジに燃えるだろう強敵となると思います。

そこまでに、

どれだけの研究と、采配を振るうセンスを磨けるか。

中嶋マジックにオリックスのさらなる上昇気流を期待したい。

というか

来年の監督の心配をしなくて済むということが何より嬉しいことか・・・(笑)

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

オリックス・バファローズには伏見寅威選手、中川圭太選手にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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