南 郁夫の野球観察日記(44-1) オリックス・バファローズ、新人合同自主トレ初日を観察!
2018年1月15日(文/南 郁夫、写真/Yasutomo)
野球シーズンが待ち遠しいオフシーズン、キャンプインはまだ来月。「野球の息吹」が感じられるのはまだまだ先かな、と正月気分で油断しているところに、今年初の取材ミッションが飛び込んだ。昨年末、入団発表記者会見をレポートさせていただいたオリックス・バファローズの新人選手たちが、入寮を終えて合同自主トレをスタートさせるというのだ! フレッシュな新人くんたちの記念すべき日をキャッチすべく、1月10日舞洲へGO!
自主トレということで、勢ぞろいした選手たちはまだユニフォーム姿ではない。が、それぞれちゃんと背番号と名前が記されたビブス(ゼッケン)を着用しており、なかなかのかっこよさ。球団の細かい心配りのおかげで、私もようやく彼らの顔と名前が一致してきた。トレーニングスタッフの指導のもと柔軟運動を行う彼らは身のこなしもしなやかで、当たり前だが「正月太り」しているような選手は(たぶん)いない。間近で見ると皆さすがにアスリートの身体で、新人とはいえ迫力がある。
体をほぐした後、選手たちは室内練習場から舞洲サブ球場に移動し、ランニングやキャッチボールなど、軽い運動で体をほぐして汗を流していく。とはいえ、この日の舞洲の「なっかなかの寒さ」もあり、全体に動きとしては静か~な印象。それでも。最初は表情が硬くてあまり声も出ていなかった彼らが、体を動かすほどにだんだん心も緩んでいくのか、お互いに声もかけて笑顔も出るようになっていく様子が、微笑ましかった。
「ようやく始まったなー」というのが、この日の彼らの気持ちであろう。彼らのプロ野球人生がどんなものになるか誰にもわからないわけだが、間違いなく今日の「ここ」がみんなのスタート地点なのである。これだけは確かなのだ。記念すべき「瞬間」を見せてもらって、幸福であった。寒かったけど。
グラウンドの片隅には塚原選手たちもトレーニングに姿を現し、すでに今シーズンの戦いが始まっていることを感じさせる、舞洲であった。さて。新人くんたちが引き上げていく頃、内野でノックが始まったので「ふ」と見ると、なんとノッカーは川端・育成コーチ、受けてるのは張選手(陽岱鋼のいとこ)たちであった。川端コーチの指導者としての旅も、始まったばかりである。(背番号46の本田くんをどんな思いで見ているのか?)
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<過去コラム一挙掲載!>
オリックス、元メジャーリーガー、女子野球…ベースボール遊民・南郁夫の野球コラム集。
南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」
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