スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」（59）オリックス・バファローズ三連覇！

2023年9月21日（イラスト、文／T.ANDOH）

こんにちは！スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
やりましたー！！！
われらがオリックス・バファローズ、怒涛の貯金32で三連覇を決めました！！

優勝マジック２として迎えた9月20日のロッテ戦。
シーズンを象徴するような試合となりました。

先発、山﨑福也投手が３回と５回に１点ずつ取られると、取り戻したいオリックス打線はヒットを放っても打者を進めることができません。
５回のタイムリー被安打で山﨑投手から小木田投手に交代。
７回は一時一、三塁のピンチもありましたが、なんとか切り抜けて打線の援護を待ちます。

そして７回裏のラッキーセブン！
ポンポンと２アウトまで追い込まれたが、次の打者ゴンザレス選手がデッドボールで出塁。
続く杉本選手の場面では冒頭でゴンザレスが２塁へ！

ここから球場の雰囲気が変わってきました…！！
３―２のフルカウントから放った打球はセンターへタイムリーでまず１点！
杉本選手は、ほんとうにオイシイとこ持っていくよね（笑）。

その後も２アウトながら、２カ月ぶりのスタメンＴ－岡田選手がフォアボールを選び、紅林選手がライトへタイムリーヒット！
ホームの判定がリクエストになるもののセーフが認められて同点！
この暴投、死球、そしてリクエスト失敗と、ロッテバッテリー陣にとっては厳しい流れが一気にオリックスに火をつけました。
この日誕生日の9番野口選手、1番に戻って中川選手、そして2番の森友哉選手のタイムリーが続き、一挙に６得点で引き離します！！

８回宇田川投手、そして９回山﨑颯一郎投手のリレーがロッテ打線を退けて、最後はロッテのブロッソー選手をストレートの空振り三振に仕留めて試合終了です！！

次から次へと繰り出す選手。
一方で、安達選手、Ｔ－岡田選手といったベテラン選手も登場して存在感を見せれば、中川選手や森友哉選手の鮮やかなヒットは打つべくして打った“らしいヒット”で得点となりました。
年間を通じても、ケガの選手、不調の選手の入れ替わりがあっても常に安定した戦力で大きな連敗がなかったバファローズです。
そのかげには、ファームに落ちてもひたむきに試合に出て１軍に備えた選手たちと、それを見極めた首脳陣のチームワークもありました。

優勝の瞬間、ベンチでコーチ陣が熱い抱擁を重ねる姿。
僕は意外と、この場面にグッときました。
選手も主役であれば、コーチも主役。
裏方の皆さんも含め、みんながほんとうに楽しそうに野球をやっている！！

今年のスローガン「全員でW（笑）う」そのもののゲームメイクとチーム作り。
「うちはもっと強くなります」
優勝しても、なお胸を張って言える中嶋監督の言葉が頼もしいっっ！
チーム内の熾烈な競争も、ちゃんと頂点という目標が見えていてのこと。
ポジティブに戦う選手たち。

あぁ
なんで20年前はこういうチームができなかったんだろう…（笑）。
それでも、
そんな時期も乗り越えて、こうして3年連続で歓喜を味わわせてもらえるなんて。
ファンやっててよかったと、心から感じました。