スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(97)目覚める天才バッター、西川龍馬
2024年6月20日 (イラスト・文/T.ANDOHi)
こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今季、FAでオリックスにやってきた西川龍馬選手。
交流戦の終盤に明るい話題を振りまいてくれましたね。
好調の波に乗り「4番」の座に座った西川選手。
好調の気配を察知した(?)中嶋マジックが功を奏し、3番太田、4番西川、5番紅林というこのクリーンナップがしっかりと機能しました!
ほんとうに、何度目の組み合わせか・・・
毎日、誰かが主役となり得るオリックス打線。
交流戦は西川龍馬の覚醒という収穫をもたらしました。
阪神戦で西勇輝投手に完封負け、さらに前日はヤクルト奥川投手に今季初勝利を献上と、雰囲気が良くない中で迎えた最終カードの週末。
打線を入れ替えて試してきた「4番西川」だけは動かさずに臨んだ6月15日の東京ヤクルト戦では、3回に目の前で太田選手のタイムリーが飛び出すと、続く西川選手が勝ち越しとなる3ランをライトスタンドに放ち、その後の大量リードの口火を切りました。
交流戦の打率は.314でチームトップ!
オリックスファンとしては「やっと波に乗ってくれた」と、この好調をホンモノにしてほしい限りですね。
スラッガーではない。
しかし、4番にも座れればどんな打順でもフィットできる選手。
敦賀気比高校の先輩、吉田正尚選手の背番号7を引き継いだ西川龍馬選手。
ミートがうまくて足も速い。
一発では劣るけど、ミート力で吉田正尚選手のあとを継ぎつつ、機動力で「全員野球」にも対応できる中軸を担うアベレージヒッターを期待しての加入ですよね。
打席に立つたたずまいは時々吉田選手にも重なるのは僕だけでしょうか?
身長は176cmと吉田選手とほぼ同サイズ。
吉田選手ほどの厚みはないけど、なんか似てると思う時があるんですよね。
そこはトップ選手の貫禄なのでしょうか。
個性派の揃うオリックス打線の中では落ち着きのあるベテランの雰囲気ももちえています。
高校時代は線の細い選手だったんですよ。
でもミートとスイングスピードは速い選手でした。
僕の元職場の後輩に、敦賀気比野球部で西川選手と同級生だった子がいるんです。
そんな彼が話してくれました。
逆らわずに撃つ感じのバッティング。
けっこう悪球気味なボールも弾き返したりしますよね。
どんな球でもしっかりと身体を残してヒットにしています。
広島時代にはそのスイング技術は、往年の先輩打者である前田智徳選手をも髣髴とするという声もありました。
天性のミート力とスイング速く打球を飛ばすバッティング技術で、この6月は飛躍の月となるか。
そんな西川選手には月間最多勝利打点という記録も見えているそうですね。
現在が5で、最多記録はヤクルト村上選手の9回。
いまのオリックスの成績で勝利打点を5回も挙げているだけでもすごいことですが、いま好調の選手を上手に活かしてくれるチーム気運であれば、なんか記録更新も夢じゃない気がします。
今週末からのリーグ戦再開では京セラドームでのホームゲームが2カード。
首位ホークス戦も含まれているものの、ホームゲームが6試合組まれているのは幸運。
本田、古田島、山田投手といったセットアッパーが機能していることも有利にとらえましょう。
オリックスは少々のビハインドもしっかり乗りきって西川選手はじめ打線にチャンスを回してほしいですね。
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。 プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。 名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!? |
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