スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(16)激戦!日本シリーズ、目醒めた大砲 吉田正尚
2022年10月29日 (文・イラスト/T.ANDOH)
こんにちは。イラストレーターのT.ANDOHです。
2勝2敗1分とタイで大阪決戦を終えた日本シリーズ。
劣勢のチームを9回裏にひっくり返す一発は、完璧なスイングでした。
シリーズ史上でも語り草となるだろう一発を放った吉田正尚。
決定打を逃す展開にチームもファンにもフラストレーションの溜まりそうな第5戦の結末を派手に締めくくりました。
口火の一発も吉田選手でした。
同点に追いついた5回裏に右中間の深いところに飛び出したシリーズ第1号。
それまでも、勝負を避けられる場面も多く、吉田選手へ向ける目線は心配ばかりが募る展開で、目を醒ますようなホームランでしたね。
その後も1点を勝ち越されて迎えた9回裏。
しかし、
スワローズのクローザー、マクガフ投手にも”ほころび”が生じます。
1死2塁の場面で2番に入った西野選手の打球はマクガフ投手を直撃。
慌てて処理した送球は1塁を大きくそれる悪送球。
2塁ランナーが帰還し同点に。
続く中川選手が三振し、迎えた吉田選手の打席!
中川選手との対戦で落ち着きも取り戻したバッテリーが吉田選手との勝負を臨んだことも、流れを引き寄せたと思います。
豪打を誇った近鉄バファローズのごとく一発で仕留めた吉田選手。
それでも、
東京オリンピックや昨年のシーズンでもうかがえたように、アベレージヒットにも徹したバッティングスタイルに進化したことで、確実にチャンスを得点に積み上げてきました。
そこに回ってきた勝負時!
場面は9回2アウト。
ただのヒットではタイムリーにはならない場面ですから。
吉田選手には「ひと振り返す」気持ちしかなかったと思います。
ファンにとってもまさにドラマのような展開。
美しく完璧なフルスイングが、打球をドーム最上段に運んだ!!
両チームとも派手なプレーはなく、ランナーを残すような煮え切らない展開が続いていた今シーズンの日本シリーズ。
舞台を再び東京に移しての6戦7戦。
吉田選手のバッティングはどちらのチームにとっても大きな刺激となったと思います。
負けられない戦いとなった神宮ラウンド。
吉田選手に奮起するバファローズ打線の覚醒を、そしてバファローズらしい奇跡の逆転日本一を期待したい!!
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スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。 オリックス・バファローズには伏見寅威選手、中川圭太選手にロゴデザイン、イラスト提供中。 名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!? |
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