南 郁夫の野球観察日記(23)新春企画<前編> オリックス・バファローズ 2017年は「野球まみれ」
2017年1月12日(文/南 郁夫、写真/Yasutomo)
本年最初の、めでたいお仕事が舞い込んだ。「オリックス・バファローズ 2017年キャッチフレーズ発表イベント」の取材である。野球観察者には特に厳しい、この「冬」という季節。去年のベストゲーム録画をコタツで見るなどの代償行為にも飽きてきたこの時期に、球春を予感させるイベントへの参加は、ありがたい。
というわけで、去る1月8日(日)に会場であるグランフロント大阪のナレッジシアターに出動っ! 野球の気配など微塵もないバーゲンの人並みをかき分けて現地に近づくと・・・いてるわ、いてるわ、野球飢餓状態の人たちがっ! 会場を埋め尽くしたファンたちの熱気が高まる中、ステージに登場したのは、T-岡田選手と安達選手。客席は球場さながらの大歓声である。
普段あまり見ることのない私服姿も「しゅっ」と決まっている二人は、同学年の大親友。スタジアムMCの平野さんの誘導で行われたトークショーは友達同士の普段の会話のようで、息もピッタリ。シーズン中にはないほんわかムードが、場内の微笑を誘っていた。二人ともいいオフを過ごし、今は神戸市内で一部の若手選手とともに自主トレを行っているそうである。
T-岡田選手が今年の目標は「30本塁打、100打点」といえば、安達選手は「30盗塁、100打点」と意気込みを語ってくれた。
そのトークショーも終わって、満を持して発表されたのが今年のキャッチフレーズ。すでにご存知とは思うが、以下のとおり。
「野球まみれ 一勝懸命2017」
注目すべきはこの写真は独自画像であり、野球観察者専属カメラマンがちゃんと壇上に上がって週刊ベースボールやスポーツ紙の報道カメラマンに混じって(普通のデジカメで)撮影したという点にある(笑)。
続いて、今シーズンのお立ち台での「掛け声」も発表され、会場でその予行演習も行われた。
T-岡田・安達選手が「勝利を!」とコールすると
ファンが「頂(いただき)!」とレスポンスするのである。
「勝利を頂!」。頂(いただき)には、頂点を極めるという意味も込められているとか。
その後、抽選で参加者への両選手のサイン会が行われ、和やかなムードでイベントは終了・・・だったのだが。取材パスまでもらっている野球観察者としては、このままステッカーだけもらって帰るわけにはいかない。というわけで、T-岡田・安達の両選手がマスコミの「囲み取材」に応じているという舞台袖にするっと侵入っ。すると。
そこでは記者に囲まれたT-岡田選手が、オリックス芸人である「ますだおかだ」の岡田さんに「ホームラン・パフォーマンスを考えてもらおうかな?」という衝撃?スクープを発言中。(1月9日スボニチ)「ほんまかいな」と聞き耳を立てていると・・・ピピピ、ピー。ここでK!SPO編集部から「ニュース速報」がっ。え? は? な。なんとっ。
T-岡田選手がケースポの単独取材に応じてくださるという!
どんがらがっしゃん!
いきなりの「勝利を…頂(いただき)!」ではないか。
というわけで、新春企画<後半>は、新選手会長T-岡田選手インタビュー!お楽しみに。
<過去コラム一挙掲載!>
オリックス、元メジャーリーガー、女子野球…ベースボール遊民・南郁夫の野球コラム集。
南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」ブログ「三者凡退日記」 |
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