南 郁夫の野球観察日記(60-1) 女子プロ野球コラボマッチを見てきました!
2018年9月7日(文/南 郁夫、写真/Yasutomo)
恒例となりつつある、オリックス・バファローズと女子プロ野球のコラボマッチ。5月のほっともっとフィールド神戸に続き、9月1日(土)には京セラドーム大阪で西武戦の試合後に、京都フローラVS埼玉アストライアの公式戦が行われた。ベンチ横のカメラマン席に陣取って、至近距離にて贅沢に取材観戦! プチレポートをさせていただく。
もちろん私はデイゲームのオリックス戦から観戦していたのだが…。なんとこの日はオリッが7点差をはね返して、ナカジのサヨナラ3ランで逆転サヨナラちう、天地がひっくり返るよーな試合。はい。ヒーローインタビュー後も場内が騒然とする中、真っ黒に日焼けした女子プロ野球の選手たちが元気良くフィールドに飛び出していく。
試合開始は18時25分ごろとなったが、ドームにはサヨナラ勝利の余韻のおかげ? でずいぶんたくさんのファンが残っており、女子プロ野球選手のプレイを楽しんでくれたのである。5月と同じく、オリッの応援団も残って主催チームであるフローラを賑やかに応援。(専属カメラマンによると、昔の後藤光尊のテーマなどを演奏していたそう)
結果は今シーズン好調で首位を走るフローラが13-0と圧勝。自分が取材した選手たちが活躍した嬉しい試合となったのである。まずはトップリーグに昇格して2年目の古谷投手#11。ダイナミックなフォームから終始落ち着いた投球を見せて連打を許さず、5回を零封してヒロイン・インタビューに登場。3勝目を挙げて、順調に頭角を現しているようで安心である。しゃべりがあどけないところは、相変わらず。
そして気になる(我らが)みなみ選手#28はというと。今シーズン、やや低打率でホームランも2本で止まっているのだが、この日は素晴らしいスイングで、鮮烈の2安打。なんというか、彼女のバッティングは単純に、かっこいいのだ。腰の回転で、パーンと打つ天性のスラッガーぶりが。嬉しかったのは、センターの守備でも背走してナイスキャッチを見せてくれたこと。やはりスター性抜群だよなー。
んが。この日いちばん衝撃は、昨年の三冠王・フローラの4番を打つ岩谷選手#5の「打球音」である。みなみ選手の打球音は「カッキーン」だが、岩谷選手のは「ガッ」。何かが破壊されるような恐ろしい音を残して、この日はフェン直が2本。いずれも京セラじゃなければホームラン?というものすごい弾道である。野球ファンなら、この岩谷選手の打撃を一度は必ず見てほしい。びっくりするからっ。
というわけで、やはり楽しかった女子プロ野球。アストライアに川端選手がいないな、と思っていたら、女子野球W杯に選出されていたのだ。その女子代表はなんと全勝優勝で前人未到のW杯6連覇達成!「あの」里投手3大会連続MVPである!すげー。日本の女子野球は、すごいのだ。
そういえば、この日の始球式に登場したのは全日本中学野球選手権で史上初の「女子」胴上げ投手になった、島野愛友利投手(大淀ボーイズ)。男子もいる野球チームで女子がエースになって頂点に立つ… ついにそんな時代が来ているのである。島野選手は神戸弘陵高校の女子野球部に進む予定だそうだ。うわー楽しみ。
詳しくは…
日本女子プロ野球リーグ(JWBL)公式HP
http://www.jwbl.jp
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南 郁夫 (野球観察者・ライター) 通りがかりの草野球から他人がやってるパワプロ画面まで。野球なら何でもじっと見てしまう、ベースボール遊民。あくまで現場観戦主義。心の住所は「がらがらのグリーンスタジアム神戸の二階席」
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