スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」（42）関学ファイターズ、オフェンスの醍醐味を感じた中央大学戦！

2023年5月29日（文／T.ANDOH、写真／Azusa Suzuki）

こんにちは！スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
最近はもっぱらアメフトの兄ちゃんになっちゃってます（笑）。
というのも、
いま、春季交流戦ということで、新入生も加わり新体制で関東の学校との交流戦が立て続けに行われているんですよね。

そうそう、プロ野球も交流戦が始まりますが…。
そういう季節なので、年末の「甲子園ボウルへの道」のスタートを切る重要な時期なんです。

てなわけで、
トップ画像でピチピチJD（言い方がやらしい）のチアで引きつけておいて、5月20日神戸市王子スタジアムでの中央大学戦の様子を、写真多めにお送りいたします。
この日も「テールゲートパーティー」が開催され、観客はフィールドレベルで飲食を楽しみながら迫力あるプレーを満喫しました。

今回の関学ファイターズ、「パス」と「ラン」というアメフトの醍醐味と言える”魅せ場”をしっかりと見せつけてくれました。
まずは新２回生QB（クォーターバック）の#2星野選手。
QBはバスケなどでいう司令塔。
QBがトスされたボールをいかにして前に運ばせるかを決めてセットプレーが確立します。

この日はとくにパスを意識したオフェンスが展開されました。
パスを受けて走る！

ロングパスを試みて、これ捕れてたら大きくゲイン（前進）です。
その甲斐あって1Qにさっそくビッグプレーが飛び出します！

#2星野選手のロングパスを、１回生WR（ワイドレシーバー）の#18小段天響（こだんてんきょう）選手がダイレクトキャッチしてそのままタッチダウン！

いきなり大仕事をこなして絶叫する小段選手！
これからが楽しみですね。

中央大学も一矢報いるべく、なかなか熱い攻防が続きます。
ディフェンスもよかったんですよねー。
このあたり！
オフェンスとディフェンスのことは今後小出しにご紹介しますね。
そうこうしてたら「運び屋」のRB（ランニングバック）もビッグプレーを見せてくれます。
攻撃が再び関学に移った2Qのできごと。
キックオフされたボールをキャッチしたところから攻撃が始まるわけですが、ここでRBの#34伊丹選手がリターンから独走！

周りのディフェンスマンもしっかりとカットをして、一気に駆け抜けていきます！！

ご覧ください！
エンドゾーン（ゴール地点）先で両手をあげて伊丹選手を迎え入れる観客の皆さん！
これこそテールゲートパーティーの醍醐味です。
こんなに至近距離で、ゴルフのホールインワンを見届けたようなラッキーなビッグプレーを見ることができる！
この日観戦した皆さんにしっかりと印象付けられたことでしょう。

関学リードで進むなか、後半には関学のエースRBの#7前島仁選手がこれまたQBからのパスをコート中盤でキャッチして一気に駆け抜けてタッチダウン！
相手ディフェンスマンがしがみつくも、見事なターンで切り返して独走です！

ハンパない体幹の持ち主ですよ。
さすが攻撃のエース。
昨年の甲子園ボウルMVPの貫禄の走りに胸熱です。

その後中央大もQBとRBのホットラインで攻勢をかけますが、この日は関学が１回生の小段選手にもたくさんパスを投げたり、途中交代からオフェンスラインをまとめたQBの#15鎌田選手の起用もピックアップした攻撃で貫禄の勝利。

関学24-13中央大
関学がホームゲームを制しました！

ぎゅっと縮めてお伝えしましたが、とにかく今回はオフェンスのキーマンとなる選手がしっかりと自分たちのプレースタイルを確認できた試合としてご紹介しました。
とりあえず、今回あげた選手たちの名前は覚えておいていただきたいです。
先の28日には同リーグの関大に4Qでまくりあげられ敗戦した関学ファイターズ。
言っても期待と課題がまだまだ見え隠れしているチーム作りの季節です。

関学ファイターズのこれからの攻勢に注目し、甲子園ボウルを目指してアメフトファンをK!SPO読者にも増やしていきたい！

オリックス・バファローズも並行しながら、関学ファイターズを通じてアメフトのルールも紹介できるコラムをこれからも書かせていただきますね。