スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(128)オリックス・岸田護新監督の人間力に期待!

2025年2月13日(イラスト・文/T.ANDOH)

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
キャンプも始まってすっかり中盤。
今年のオリックス・バファローズは優勝奪還目指して新体制がんばってほしいわけですが、中嶋聡監督からバトンタッチしたのが、岸田護新監督。
今日は岸田護監督の現役時代の思い出を少しお話しさせてください。

写真はもう15年ほど前のTシャツになるのですが、加藤大輔、小松聖、平野佳寿、高木康成、そして岸田護の当時の5投手がチャリティを行なっていた時の記念品で、僕がイラストを担当したものです。
2009年シーズンのもので、この後も3年ほどチャリティ活動でTシャツを作ったり、ホームゲーム招待などをされていた時にお手伝いさせていただきました。

メンバーが時代を感じますね(懐)。
高木康成投手がこの年で巨人に移籍したので、4人でチャリティ活動を続けられました。
「負けず嫌いでやんちゃだけど、懐深くて人望がある」
この当時「シモヤマン」こと下山真二さんも岸田投手のことをそうおっしゃっていた記憶があります。

その人柄が今年の監督抜擢にもつながったでしょう。
現役引退後もファームの投手コーチをつとめられ、ずっと現場で選手に寄り添ってきた岸田監督です。

その実績が43歳という青年監督を誕生させました。
オリックス・バファローズになってからの生え抜き選手としても、初めての監督ですね。
僕たちちょっとオールドなファンにとっては、新時代の監督と言えます。
それでも、人望の厚さは”組織”を立て直すという、中嶋監督が作り上げてきたチームづくり、選手の人選にも重なりそうです。

先のTシャツ話に戻りますが、Tシャツのメンバーで特徴的なのが、みんな中継ぎ経験者。
2009年当時なので、小松投手と岸田”投手”はバリバリの先発ピッチャーでしたが、2010年シーズンに岡田彰布監督が中継ぎ、そしてクローザーにコンバートをしましたね。この年、入団した時の背番号14から18に変更しています。
クローザーそしてセットアッパーと経験を重ねたことも、”投手”岸田護をさらに強い野球選手にさせたと思います。

14年のプロ生活をオリックス一筋で貫き、僕ら的には優勝できない”不遇の時代”をずっと支えてくれました。
引退会見の時には「優勝を知らない子しかいなくなったので、チーム一丸となってそこ(優勝)を目指してほしい」と、若手選手の高いポテンシャルを素直に評価するコメントがあったのですが、この当時の思いをそのままにコーチを経てついに監督となった岸田新監督。

個人的には中嶋監督の意志を継いで、いろんな選手の良いところをしっかりと見極めて、選手にチャレンジのできるチームにしてほしいですね。
そこは、若手選手を見守る目と男気あふれる岸田新監督の懐に期待したい。

九里亜蓮投手の加入もあって、駒数は揃っている投手陣が気になりますね。
復活してほしい選手もたくさんいる状況ですから、どんなシーズンにしてくれるのか、楽しみです。

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。
プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。
プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。
名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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