スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(109)関西学生アメフト、関学ファイターズ貫禄の連勝!大阪大学戦

2024年9月17日(イラスト・文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki

こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
前回9月3日の桃山学院大学戦に続き、9月7日に開催された関学ファイターズ対大阪大学戦の様子をお送りします。

この日の会場は「神戸ユニバー記念競技場」。
そうです!
「ほっともっとフィールド神戸」と同じ総合運動公園にある競技場。
僕は初めて訪れたのですが、やはり同じ公園にある、同じタイミングで建設された競技場ですね。
においというか、雰囲気というか、どこかほっともっとフィールドと同じなんですよね。
むしろ「グリーンスタジアム神戸」の面影をも残す競技場に、ちょっと不思議な懐かしさも感じながら、秋口のナイターの雰囲気に浸ってみました。
虫の音も鳴き、月も出て情緒はあったのですが…、ただ暑かったですね(苦笑)。

試合はこの日も関学の大幅リードで試合は進みました。
開始直後の関学のリターンから、パスにランにと攻撃を繰り出していくオフェンスを見せ、先制点は4回生RB、伊丹翔栄選手のランニングでタッチダウン。
続く阪大のラン攻撃はパントに抑えると、4回生RB澤井尋選手のランが決まり2つ目のタッチダウン。

前半はこの後もタッチダウンを奪います!
2Qにも伊丹選手のランニングタッチダウンが決まれば、1回生QB星野太吾選手から3回生WR五十嵐太郎選手へパスも2回タッチダウンにつながりました。
大阪大学も今季1部に昇格した新鋭チームですが、関学は前半から圧倒します。

1回生QB星野太吾選手はこの日も安定したプレーを見せつけてくれました。
大村監督も「意識してフィールドを広く使ったプレーができてきている」と評価。
兄に似て視野の広さを感じるQBですね。
自分でスクランブルにも攻め込めていますし、この日はパスがよく通っていました。いろんな選手を相手にパスが投げられる選手ですね。
兄秀太選手も「パスは弟の方がうまいと思っています」とも言ってます。
縦へのパスが決まるようになると、奥行きが広がりますね。

後半に入るとメンバーも代わります。
ランニングバックは3回生の井上誉之選手、4回生の門山真選手、そして2回生の深村麟太郎選手が登場。
おもにこのふたりのランを中心に攻撃は進み、3Qには門山・深村両選手がひとつずつタッチダウンを決めました。
春のJV戦から注目されている深村選手は軽快なランでゲインを重ねます。
まだまだ身体の線も細めですが、とにかくスピードがある選手ですね。

4Qにも再び深村、門山選手にタッチダウンが決まりました。
深村選手には75ヤードのビッグランが決まります!!
高校時代はラグビー部でウイングをつとめたということで、納得のポテンシャルです。

さらに1回生RBの平野日々輝選手も前回の桃山学院大戦に次いで出場。
ダメおしのタッチダウンをランでしとめます。

関学 73×0 大阪大

2部昇格組から圧巻の2連勝となりましたが、ほんとうに下級生にもチャンスの多く与えられたゲームでした。そんなチャンスにしっかりと存在感のあるプレーを見せてくれた選手たちですが、このあとは2週間のブランクを経て、いよいよ1部常連のチームたちとの試合が待っています。
前回の桃山学院大学戦と今回の2試合で積み上げたスキルをさらに上のレベルのゲームでどのように発揮できるか。
あらたな楽しみもたくさんもらったゲームでした。

次戦以降も動向が注目な下級生選手をさらに紹介しましょう。
1回生WRの立花峻輝選手。
こちらも桃山学院大戦に続く出場。3Qにパスキャッチからのランで深村選手のタッチダウンに貢献しました。

ディフェンス陣でいけば1回生LBの永井秀選手。
ディフェンス陣も、後半を中心に下級生もいろんな選手が登場しましたが、永井選手は1回生ながら存在感は抜群。
4Qの門山選手のタッチダウンにつながるファンブルリターンを引き起こしたタックルは素晴らしかったですね。
ボールへ喰らいつくその執着心と守備範囲の広さはキャプテンであり実兄の4回生LB、永井励選手にも負けていません。

2回生RBの深村麟太郎選手(背番号39)。
「まだまだ課題もあったけど、しっかり走ってタッチダウンを決めることができました」
「スピードは誰にも負けないと思ってますけど、フィジカルはまだまだ強くして、ショートヤードのランをもっと頑張りたいと思っています」
インタビューをしていたら仲間に入ってきたのが同じ2回生RBの松村亘選手(背番号40)。
やはり後半に入って登場し、しっかりとスクランブルで負けずにドボールをキープして一歩を踏み出していました。
こうして自分からアピールして写真に入ってくるところ、いいキャラですね。
ゲームでもグイグイと出てきてほしいです。

こちらは1回生RBの平野日々輝選手。
「春に負った怪我は完全に治ってないけど、怪我とよく向き合い、今回もタッチダウンを意識して試合に臨みました」
「身体の強さは負けない自信があって、ウエイトも励んでいます」
下級生選手もそれぞれに秋のリーグに向けて自らの課題を設けて夏の合宿に挑んできたことが伝わってきました。
与えられたチャンスにしっかりと自分のテーマをこなしてスキルを積んでほしいですね。
上級生も「自分にもしものことがあったらしっかりと託してくれる選手になれると期待をしている」とのこと。

それを裏付けるように感じたのは、試合前も4回生にコミュニケーションをとりに行く下級生の姿がありましたね。
4回生も積極的に応えるようにしているとは永井キャプテンの口からもありました。シーズンを通してチームの質を上げていく過程も楽しみなのが学生アメフトです。
シーズンの集大成を追いつつ、次の年代に繋いでいく活気と可能性を感じると、これまたアメフト応援がやめられなくなります。

関学ファイターズの次戦は今週末!
9月22日(日)に王子スタジアムで神戸大学レイバンズとの試合が控えています。
さらにギアを上げて試合に臨むファイターズのアメフトをたくさんの人に見てほしい!

ので!
今日も言います!!

3連休の中日。暑さも落ち着いてくる夕方17:00からのゲームですので、ぜひお気軽に観戦にお越しください!

 

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スポーツイラストレーターT.ANDOH

おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。

プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。

プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。

名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!?

 

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