スポーツイラストレーターT.ANDOHの「OUTSIDER’s ReCALL」(58)スタジアムの”華”関学チアリーダーに突撃!
2023年9月16日 (文/T.ANDOH、写真/Azusa Suzuki)
こんにちは!スポーツイラストレーターのT.ANDOHです。
今回は、ふたたび関西学院大学ファイターズのお話です。
カレッジスポーツといえば応援団にチアリーダーと、応援合戦からも学校の熱量が感じられるのですが、関学ファイターズの試合でも応援団が集結して華々しく応援の声を上げれば、スタンドのファンやOBの方々が盛り上がる。
そんな光景が見られます。
というわけで、そんな応援の華!チアリーダーの活動をご紹介したいと思います♪
というのも、
前回レポートした9月2日の龍谷大戦は開幕戦だったのですが、スタジアムに集まる応援団はチアだけ。
あれ?応援団長は?
と聞けば、どうやら他の行事と重複しているそうで。
しかも、開幕戦はナイターだったため、周囲の環境考慮から音を出す応援ができないとのこと。
ブラスバンドの演奏もできず、それでもブラスバンドはスタンドの一角にキレイに座って、この日は手拍子で応援に参加していました。
てなわけで、この日の応援の先導役はチア!
声を上げて音頭を取るのも、チアリーダーの女性部員!!
応援団長不在時は「副団長」として、チアやブラスバンドのリーダーが声出しもするんです。
と答えてくれたのは、ひとり制服姿の4回生、山口湖子さん。
かっこよかったですよ!
試合前からスタンドの注目を一点に受けて、士気を高めるエールを送ります。
さて、
応援団のルーティンといえば、自校の応援と、相手校へのエール。
「フレー!フレー!くぁんがく~っ!」
ってやつです。
話は飛びますが、「フレー」ってなんで「フレー」なんでしょうね?
英語の「hurray」(万歳)から来ているとか、合戦で大将が鼓舞した「奮え」が語源とか諸説ありますが、古関裕而さんが作曲した早稲田大学の「紺碧の空」や「六甲おろし」にフレーという歌詞が登場しているくらい、100年くらい前から日本では使われている応援のフレーズです。
試合前に関学を応援するエールと、振り返ってフィールドの向こうの龍大に向かっての健闘を誓うエール。
この日はそれをチアリーダーの女子団員がつとめるという、レアな光景に出会うことができました。
試合が始まれば、選手に負けず劣らず試合に集中する姿が見られます。
真ん中の彼女は、スマホ持って、遊んでるんじゃないんですよ。パターンが書かれているディレクションを見ているんですよね。
試合を見守り、展開に応じて瞬時に指揮するのもチアの仕事。
そして微動だにせず試合の行方を見守る姿。
応援団、チアリーダーのスゴいところって、ほんとうにフィールドで戦う選手への敬意の眼差し。
チアは選手へエールを送るだけではなく、学校を代表して会場を盛り上げる。という自負を持ってその場にのぞみます。
負けているときでも、雨が降っても、むしろ、そういう時こそ笑顔を忘れずに、選手のために、会場のお客さんのために、全力で盛り上げる。
その奉仕のココロが、チアだったり応援団だったりなんです。
そしてチアの真骨頂といえば、アクロバティックなパフォーマンス。
とにかく、
体力や身体能力に加えて集中力が求められる、誇り高き存在なんですね。
「めっちゃ緊張しました」
力強いコールから解放されたら、笑顔のはじける女子大生です。
この日は関学ファイターズの快勝でしたが、これから冬に向けて、寒さや厳しい試合展開の中でも誰よりもポジティブに振る舞う気丈であり頼もしいチアリーダー。
あんまり見すぎると誤解されそうですが…(笑)
ぜひ清々しい応援の風景も楽しみに、試合観戦に出かけませんか。
関西学院大学ファイターズは、9月17日(日)に神戸王子スタジアムで甲南大学とシーズン第2戦が行われます。
ぜひお近くの方はアメフトの試合に行ってみてください!
※イラストの転載・無断使用はご遠慮ください。使用をご希望の場合はK!SPO編集部までご連絡ください。
スポーツイラストレーターT.ANDOH
おもにスポーツを題材にしたイラストやデザインの創作で、スポーツ界の活性に寄与した活動を展開中。 プロ野球やプロバスケBリーグのチーム、選手にイラスト提供。 プロ野球選手には、伏見寅威選手(北海道日本ハムファイターズ)、中川圭太選手(オリックス・バファローズ)にロゴデザイン、イラスト提供中。 名古屋在住にも関わらず20年来のオリックスファンであり、その由来とイラストレーターの起源は神戸にある…!? |
Twitter でK!SPOをフォローしよう!
Follow @info_kspo